ブログ:悩みの種類とそのアプローチ

前回のブログで、
セルフカウンセリングのことを書いたら、
あれこれと考えが浮かんできて、
全体の輪郭が何となく見えてきました。

そこで今回は、
セルフカウンセリングの
内容的なことについて
少しだけ書きたいと思います。

書いているうちに
また新たなアイデアが浮かんだりするので、
実はアイデアを広げるという意味で
ブログを書いている側面もあります。

閑話休題、さっそく本題に入りましょう。

人の悩みにはいくつかの種類があります。

最も一般的な悩みは家庭や職場、
恋愛や人間関係にかかわる問題です。

どうしたら
もう少しよい関係性が作れるのか、
気分よく過ごせるのかといった悩みです。

また自分の習慣に関する悩みもあります。
一日をダラダラ過ごしてしまうとか
つい食べ過ぎてしまうとか、
片付けができないといった悩みです。

将来や生きがいに関する悩みもあります。
自分は何がしたいのかわからない、
将来どうしていけばいいのかわからない、
生きている意味が見えないといった悩みです。

人によっては社会への怒りや
世の中への憤りをどうしていいのか
わからないという悩みもあります。

健康やお金の悩みは
人によっては結構深刻な問題です。

こうて考えてみると、
悩みや問題といっても多種多様であり、
当然アプローチの仕方や
その考え方も異なります。

この中で具体的な「行動」をすることが
問題解決になる場合と、
偏った「思い込み」に気づき、
それを変えることが問題解決になる場合の
二つの大きな方向性があります。

ただ実際には、
この二つもつながっており、
どちらに主眼を置くかの違いだけなので、
いずれにせよ両者の視点を持つことが
大切になってきます。

「思い込み」を変えることを主眼にした
アプローチが有効な問題としては、
生きがいや将来に関する悩みや
社会への怒りなどがあります。

それ以外は、
「行動」に焦点を当てたアプローチが
中心になります。

「思い込み」を変えるアプローチの方は、
少々難しい側面があり、
そう簡単には変えられないことも
しばしばです。

ですから、早急な変化を求めるのではなく、
何度も繰り返すことで、
あるとき、ふと気づけることを期待しながら
アプローチするのがよいかと思います。

「行動」へのアプローチを考える場合、
質問の方向性が重要になってきます。

例えば問題となる行動を取ってしまう
「動機」や「要因」、「きっかけ」、
「目的」といったことを明確にするような
質問は有用です。

他にも、5W1Hを意識しつつ、
どのような状況で
そのような行動を取ってしまうのか、
もしくは目指すべき行動が取れるのかを
明確にするための質問をするのも大切です。

その際、自分の好き嫌いや
得手不得手といった要素も
役に立つ場合が少なくありません。

盲点となる質問としては、
反対の立場から考えるための質問です。

「そうでない場合は?」
「もしできないとしたならば?」
「もしあなたがAさんの立場だったら?」
といった類いの質問です。

これは自分の前提となる思い込みを外し、
違った視点から
自分を見つめるのに役立ちます。

さらに俯瞰的、全体的に
ものごとを眺める視点の質問もあります。

例えば、今の仕事を辞めたいが
辞めたら収入がなくなるので
辞められないといった、
相反する悩みを抱えている場合です。

このようなときは両者の立場を包含し、
ひとつ上の視点から
眺めるような質問が有用です。

他にも、比較するとか
類似点や違いを探すような質問も
新たな気づきを促すのに役立ちます。

さらに、
私はあまり得意ではないのですが、
身体感覚や感情に焦点を当てた
質問というのもあります。

「その不安感は身体のどこで感じますか?」
といった類いの質問であり、
これはフォーカシングや
ゲシュタルト療法という心理療法で
よく使われる質問です。

このような、
多角的な視点から質問をすることで
固定化されていた自分の見方が緩み、
異なる視点から問題を眺められるため、
新たな気づきを
得られやすくなるというわけです。

こうしてみてみると、
悩みの種類によっても
アプローチの仕方が
ずいぶんと異なることがわかります。

さらに、質問を繰り返すうちに
実は本当の問題は他のところに
あることに気づく場合もあります。

その場合は、
扱うべき課題を新たに設定し直す必要が
出てきますが、
問題がより明確になったという意味で
大きな進歩です。

今頭にあるのは
ざっとこんな感じでしょうか。

これをどのように整理して、
どうまとめるかはこれからの課題です。

なんとか今年中にまとめ、
セミナーの開催にこぎつけたいものです。

    ブログ:悩みの種類とそのアプローチ” に対して2件のコメントがあります。

    1. 山田 勝久 より:

      ご無沙汰しております。
      身の回りにいろいろなことが出来しまして、最近はなかなかセミナーに参加できませんが、
      先生が現在ご構想中のセミナーが実施されましたら、ぜひ参加させていただければ、と思います。

      悩みの種類にもよると思いますが、カウンセリング(による解決)を、より効果的なものにする要素のひとつ、「さまざまな配慮や尊重に満たされた環境での人と人のつながり(と、それを安全基地にした思考や行動の探索と挑戦」という営みを、”セルフ”カウンセリングではどのようにカバーし得るのか、といったところも、先生のお考えをうかがってみたいな、と思います。

    2. holicommu より:

      山田さんへ
      コメントありがとうございます。まだ詳しいことは考えていませんが、
      とりあえず今考えていることを形にして、
      あとは実際のセミナーを開催しながら、皆さんの意見を聞きつつ
      修正をしていくことになるかと思います。
      また御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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