ブログ:「老い」の実感

最近「老い」に興味を持っています。

以前は全く興味がなかった分野ですが、
老いを実感するようになってせいか、
がぜん、興味が出てきました。

若い頃は成長や発展、
新たな発見といったことに
関心がありました。

この時期は様々なものを学び、
経験することにより
どんどん成長できる時期です。

そんな矢先に、
老いを感じる最初の兆候が現れました。
それは40歳頃から始まった老眼です。

老眼なんて
おじいさんがなるものだと思っていた私は
ショックを受けました。

たまたま病院の検診で、
老眼の検査をされて始めてわかりました。

しかしそれを自覚するようになってからは
近くのものが見えにくくなるのを自覚し始め
ついには老眼鏡(遠近両用メガネ)を
作ることになりました。

50代後半になると
今度は耳鳴りが気になり始め、
テレビの音も聞き取りづらくなり、
ボリュームを上げると
家族から音がうるさい!と
怒られるようになりました。

そう、難聴の始まりです。

昔、患者さんから、
「いつも蝉が鳴いているような
音がするんですけど‥」と
言われたことがありました。

病気としての耳鳴りは知っていましたが、
老化現象としての耳鳴りについては
あまり認識がありませんでした。

ですからそのときも、
老化現象だとは認識せずに
対応していました。

でもこうして日々、耳鳴りがあると、
これが老化というものかと
実感させられます。

でも今は耳鳴りにも慣れ、
普段は気にもなりませんし、
日常会話が聞き取りにくいという認識も
ありません。

いつか私にも補聴器が必要になる日が
来るのでしょうか‥

また、視力には問題はないのですが、
時々ものが見えにくくなることがあります。

もしかして白内障?と思ったりもしますが、
検査はしていません。

60代では4割、80代では8割が
白内障があると言われますので、
これも老化現象のひとつです。

いずれ、霞がかかって
見えにくいと思う日が来るかもしれません。

また男性の場合、
排尿時の勢いがなくなり、
尿の回数が増えるのが一般的ですが、
まさにその状態を
実感するようになりました。

さらに7年くらい前からは
腎機能も低下しはじめ、
今は慢性腎不全と診断がつく
レベルになっています。

そうは言っても
透析にはならないと
高をくくっているところはあります。

身体面だけではなく
心の面でも明らかに老化現象を
実感するようになりました。

それは以前に比べ、
明らかに意欲が低下してきたことで
わかります。

特に飲み会のときにはそれを感じます。
以前であれば、ガンガン飲んでいましたし、
泥酔もよくしていました。

でも最近は、そこまでガンガンと
飲みたいと思わなくなってしまったのです。

それでもある程度は飲みますが、
記憶がなくなる頻度は
多くなってきた気がします。

飲み会の後半から、
どうやって家に帰ったかの記憶が
ほとんどないのです。

端からは、それほど酔っているようには
見えないようですが‥
(そう言ってくれているだけ??)

とにかく、酒が弱くなってきたという
ことは事実です。
これも明らかに老化現象のひとつです。

また女性に対する関心も
急速に衰えてきました。

以前であればかわいい人や
美しい女性を見ると
人知れず興奮?していました。

でも60歳を過ぎた頃からか
そのような思いがなくなってしまいました。

もちろん、
かわいいとか美しいとかは思うのですが、
ただそれだけであり、
そこに惹かれるという感覚が
薄れてしまったのです。

このことは、
ビートたけしや武田鉄矢も言っていました。

若い頃は、
女性への関心が低下するという意味が
理解できませんでしたが、
今はそれが理解できます。

今は、年を取るということは
こういうことなんだということが
実感としてわかるようになりました。

これは男性ホルモンの低下による
症状でもあるとも言えます。

いずれにせよ、
身体的にも精神的にも
だんだんとエネルギーが
低下しているということです。

ただその一方で、
自分は高齢者なんだという認識は
まだ追いついていないところがあります。

先日も70歳の患者さんが亡くなりましたが、
多少若いなという気はしますが、
それでもごく普通のことです。

その際、死亡診断書に
生年月日を記載したのですが、
そのときにハッとしました。

生まれた年が
私と6年しか違わないのです!

そうか、自分もあと6年もすれば
70代の仲間入りになるんだと
気づいたのです。

身体の機能面では
確実に衰えを感じるのですが、
一方で、毎日ジムに行って走っているので
体力的にまだまだ大丈夫だと思っています。

だからこそ、自分が高齢者だという認識が
追いついていけないのかもしれません。

やや戸惑いがあるというのが
正直なところですが、
今後は、現実は現実として受け止め、
その一方で残された時間を
どのように使っていくべきかを
本気で考える時期に来たんだなという
思わざるを得なくなりました。

これからはその辺のことに重きを置きながら
今後のことを考えていきたいと
思っています。

    ブログ:「老い」の実感” に対して3件のコメントがあります。

    1. 小林様です より:

      足腰よりも、記憶力よりも最初に落ちるのが意欲だと和田秀樹先生が言ってます。
      テストステロンの低下が意欲の低下と思います。先生も爺になったんや。
      無理せず抗わず、ぼちぼちやって下さいね。そう言えば天邪鬼の先生は頑張れる?
      男の更年期乗り切って下さいよ!!!

    2. holicommu より:

      ぼちぼちやります。

    3. なお より:

      老い。ありますよね。気持ちは老いてないつもりでも、体がついてかないって。でも、死ねなくて、長い老後をどう過ごすかは、課題です。限界集落みたいな所に2年前に移住して、最近、やっと楽しめるようになりました。住めば都??

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