ブログ:「小さな行動」の威力
現在、京都で「新習慣力セミナー」を
開催しています。
参加者に対して
習慣の身につけ方の説明と
ワークをしてもらうのですが、
今回は私も一緒にやるこにしました。
私は現在、習慣化して毎日していることが
14個あります。
それとは別に、
今回の新習慣化セミナーで、
新たに付け加えようと
思ったことがあります。
それは片付けです。
片付けに関しては以前から何度も
挑戦していたのですが、
結局うまくいきませんでした。
正直、私は片付けを本気でやりたいとは
思っていないのかもしれないとか、
片付けられなくても
見た目が汚いだけで
実際には全く困っていないのだから
このままでいいと考えたりして
自分を慰めていました。
でも今回のセミナーを機に、
気持ちを新たに再挑戦してみようと
思いました。
今までの片付けのメインは
医局の机の上や本棚の整理でした。
特に本は大量にあるので、
過去にはその中から不要と思われるものを
一日一冊を選んで捨てるということを
習慣にしようと思い
トライしたことがありました。
これは最初の1ヶ月くらいは
うまくいったのですが、
だんだん、捨てる本を迷うようになり
そのうち自然消滅してしまいました。
やはりこれはハードルが
高かったと思います。
次にトライしたのが机の上の整理です。
私の机の上には常時、
30冊以上の本が積み重なっています。
これは読みかけの本や
後で読もうと思った本、
新しく買ってきた本が
どんどん積み重なっていった結果です。
これも一時的には片付くのですが、
すぐに元の状態にもどってしまい、
これまた自然消滅してしまいました。
それでも過去3回以上は
挑戦したと思うのですが、
結局うまくいきませんでした。
なぜうまくいかなかったのかを
今回あれこれ考えると
その原因が見えてきました。
それは油断と知的負担です。
どういうことかと言うと、
最初の一日目は当然うまくいきますし、
二日目、三日目くらいまでは
まだそれほど乱れていません。
するとさほど何もすることなく
過ごしてしまうのです。
そうなると机の上を整理するということに
意識が向かなくなってしまうのです。
つまり片付けができているという油断が
持続することを阻んでいたのです。
また、机の上の本を整理するのでも、
どの本を本棚に戻し、
どの本は捨てるかといった取捨選択に
迫られます。
この作業がやはり知的労力を使うため
次第に負担になってくるのです。
習慣化の大原則として、
そんなことなら38度の熱があってもできる、
と思えるような「小さな行動」です。
ところが、
本を取捨選択するという行為は
そんな「小さな行動」ではないのです。
だから続かないのです。
このような反省をもとに
今回再度片付けに挑戦しました。
今回は、もっともっと行動を小さくし、
「机の上の埃ひとつでも拾えばOK」
ということにしました。
もちろん、机の上を拭いてもいいし、
本をかたづけてもいいのですが、
埃やゴミをひとつ拾って捨てるだけでも
これは、机の上を片付けたということに
なるということに決めたのです。
もちろん、積み重なっている本を
きちっと整えるだけでもOKです。
実際やってみると、
これなら十分にできると思いました。
最初の数日は、
机の上の本(今は20冊程度)はそのままし、
机の上をティッシュで拭きました。
埃がたまっているところもあったので
やりがいはあります。
ただあまり多くやり過ぎてはいけなと思い、
一部のところだけを拭きました。
そうこうしているうちに
机の上に置かれていたメモや書類などが
少しずつ少なくなっていきました。
不思議なもので、
きれいになってくると
もう少しきれいにしようという気にも
なってくるものです。
今度はパソコンデスクの埃を
「サッサ」で拭き取ったり、
パーテーションに貼ってあるものを
整理したりするようになったのです。
本は相変わらず積み上げられていますが、
今までと違うのは、
きちっとそろえて
積み上げられていることです。
もともと本が積み上げられているのを
見るのは嫌いではありませんので、
積み上げ方がきれいだけでも十分です。
整理の習慣化を始めて
約1ヶ月になりますが、
こんなに机の上がきれいな状況が
続いたのは初めてです。
机の上には
何もないという状況ではありませんが、
今までに比べ、
机上のスペースが格段に増え、
仕事もとてもやりやすくなりました。
これも、「埃ひとつでOK」という
ほんの小さな行動のお陰です。
習慣化にあたり
「小さな行動」と思っていても
つい大きな行動になってしまいがちです。
何回もやってようやく
本当に意味での「小さな行動」を
設定することができたと思いました。
皆さんの「小さな行動」はいかがですか?
新習慣力セミナーに参加させて頂き、本当に良い刺激を受けています。
先生も我々と同じように、新たに小さな行動を始められ、その経過や結果を発表してくださることで、一般的な講師と受講者という関係ではなく、同志のような親近感が湧き、不思議としっくり腑に落ちる感覚を覚えてしまいます。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーも素晴らしかったですが、新習慣力セミナーも私にとっては大変有意義な経験となっています。実際に、昨夜は夜更かしせず、目標だった11時に就寝し、今朝はいつもより一時間早く起床することができました。小さな行動から着実に変化していく自分を、ちょっとだけ誉めてあげたい気分です。
南さんへ 習慣力セミナーお疲れ様です。私もあれこれしています。完璧な人などいませんので。でも習慣力が身につくと人生が本当に変わりますよ。お楽しみに。