ブログ:「格付けチェック」が好きな理由

1年で最も楽しみにしている
番組のひとつである
「芸能人格付けチェック」を見るために
元旦の夕方17時前に家に帰りました。

するとどのテレビ局も
能登の地震と津波の緊急ニュースばかりで
全く番組が始まる気配がありません。

すると案の定、中止になってしまいました。
やむを得ないと言えばやむを得ないのですが
私としてはすごく楽しみにしていただけに
とても残念でした。

近い将来、放送してくれるのを
期待して待っています。

本当はテレビを見た上で、
いろいろと書こうと思ったのですが、
それができませんので、
今回はなぜこの番組が大好きなのか、
その理由について書きます。

それは私たちが
いかに日常で過ちを犯していることに
気づいてないのか、
いかにたくさんの思い込みの中で
生きているのかが再認識できるからです。

例えば100万円のワインと
5,000円のワインとでは
明らかに異なります。

最初から値段を言われたら、
当然誰もが100万円のワインの方が
おいしいと感じることでしょう。

でも、ここですでに過ちを犯しています。

人は、味そのものを味わっているのではなく、
言われたことに反応し、
それに基づいて味わっているのです。

実際には、どちらがおいしいかは、
わかりません。

なぜならば「おいしい」には
基準がないからです。

その人がおいしいと思ったものが
おいしいだけのことです。

ただし、ここで問題として出されているのは
100万円のワインは
どちらでしょうかという問題です。

主観的なおいしさを問われているのではなく
100万円のワインの味を問われているのです。

だからこそ、
間違える人が続出するのでしょう。

GACKTとのように
高級ワインの味を知っている人なら、
その記憶から類推して、
100万円のワインを選べるかもしれません。

でも、その味を知らない人は、
100万円のワインなどわかりません。

さらに思うことは、
高価だからといっておいしいとは
限らないということです。

味覚の好みは人それぞれですが、
高級なもの、つまり高価なものの方が
おいしいという思い込みがあります。

味覚はお店の雰囲気や
誰といっしょに食べるかによっても
味は変わります。

嫌いな上司に誘われ、
むりやり高級料亭に連れて行かれ、
ごちそうを食べさせてもらったとしても、
おいしいと思わないだろうことは
想像に難くありません。

このように、
私たちは日常では評判や思い込み、
店の雰囲気や誰と食事をするのかにより
おいしさは大きく変わるものなのです。

これは、第3問の
チャーハン問題でも同じです。

ミシュランシェフが作った海鮮チャーハンと
スーパーの冷凍海鮮チャーハン、
あと浜田雅功の作った海鮮チャーハンの
三択問題が出されたようです。

これもミシュランシェフが作ったチャーハンだと
わかっていたならば、
おいしいに決っているという先入観が
あった上で食べるのでおいしいのです。

スーパーで売っている冷凍海鮮チャーハンも
十分においしいと思いますが、
それを知って食べると、
ミシュランチャーハンと微妙な?違いを強調し、
それほどおいしいわけがないという理由を
あれこれ探して言うことになると思います。

知った上で評価すると、
先入観で判断するようになるため、
評価が全く変わってしまうのです。

このように人は
先入観や環境によって
味が変わるという事実が、
この番組を見ているとよくわかります。

でも多くの人は、
ワインや食事そのものが
おいしいと勘違いしているのです。

また、弦楽八重奏曲や
オーケストラの演奏も同じです。

総額75億円の楽器と
800万円の楽器の演奏を聴き、
どちらが高額の方かを当てる問題が
出題されていす。

音色もしっかり聴けば
違いはわかると思います。

ところがこれも基準がないのです。
どちらの音色がよいのかなどは、
その人の主観が関与するものであり、
絶対的に「素晴らしい音色」があるわけでは
ないのです。

私が以前、A4とA5の牛肉を
食べ比べたところ明らかに違うことは
わかったのですが、
どちらがA5の肉なのかが
わからなかったというのと同じです。

ですから、ある一定レベル以上の
味覚や音といった五感に頼るものは
甲乙つけがたいところがあり、
あとは好みの問題になるのでは
ないでしょうか。

もっとも高額の楽器の音色を
何度も聴いているプロの演奏家であれば、
その音を基準にして判断することは
可能かもしれません。

ただ、それとて微妙な差のようにも思います。
プロだからわかるような差は、
多くの素人からすれば、
ほとんど同じに聞こえると思います。

このように人は、
高額=おいしい、すばらしい
という思い込みがあり、
それに基づいてものごとを
判断している気がします。

逆にそのような先入観なしに
味覚や音だけで判断すると
結構、わからないものなのです。

世の中のものはすべて、
様々な要素やつながりの結果として
その価値が決まります。

味や音は様々な要素の
単なるひとつに過ぎないのです。

私はこの番組を
いつもそんな思いをもって見ています。

    ブログ:「格付けチェック」が好きな理由” に対して2件のコメントがあります。

    1. 山田勝久 より:

      すでにご承知かもしれませんが、
      1月7日(日) 18時(PM6時)から放送されることになりましたね!

      今年もどうぞよろしくお願いいたします。

    2. holicommu より:

      山田さんへ そうでしたか!ありがとうございます。

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