ブログ:東北横断、ケセラセラの旅②

(前回からの続き)
2日目は朝食後、
7時半にはホテルをあとにして
八幡平アスピーテラインを走りました。

午前中は私が運転しましたが、
その際、嫁さんにどうしても話したい
感動したことがあったので、
その話をしました。

実は、夜中の2時に目が覚めた際、
星を見に出かけたのです。

幸い天気もよく、満天の星空の天頂には
カシオペヤ座を覆うように
天の川もはっきりと見えました!

30分くらい夜空の星を楽しんだあと、
いったん部屋に戻り寝ましたが、
再び3時半頃に目を覚ました。

ところがまだ3時半だというのに
夜がほのぼのと明けかけており、
さすが夏至だと思い、
勝手に感動していました!

そのことを車中で、
ちょっと興奮しながら話しました。

すると、ガイドブックに目を落としながら、
これ以上ないという平坦な声のトーンで
「それはよかったね」と、
まっっっっっっっっっったく気のない返事が
返ってきただけでした。

星には全然興味がないことは
よく知っています。

でも、わずかでもいいから私の感動を
分かちあってほしかったのですが…

いやいや、そんなとてつもなく大きな期待を
してしまった私がいけなかったのです。
少々反省しました。

八幡平山頂レストハウスに着くと
そこからは頂上散策路があり、
トレッキングコースになってしました。

途中の見返峠まで登る
15分程度の道のりが、
ずっと上り坂と階段でした。

途中まで登ってきた嫁さんは、
ハーハー言いながら、
「もうダメ、死ぬ」を連発。

なんとか坂道を登り切ると、
あとは平坦な道と下り坂だけになりました。

少し会話をする余裕が出てきたのか、
「毎年、歩いてばかりで、
もう、どこを歩いているかもわからないし」
ブツブツ…うだうだ…ぐだぐだ…

ときどき聞こえるそんな雑音は、
八幡平をそよぐ涼しい風の音にかき消され、
私には全く聞こえませんでした。

八幡沼をまわり、八幡平頂上を経て、
メガネ沼や鏡沼を眺めながら、
1時間20分ほどの散策でした。

6月上旬くらいだと、
鏡沼は、全体を覆っている雪が一部溶け、
まるで竜の目のように見えるところから
「ドラゴンアイ」と呼ばれ、
海外からも観光客が訪れる程の
人気のスポットです。

私たちが訪れたときは、
ドラゴンの目の玉の部分の雪が
すでに溶けており、
単なる残雪がある沼になっていまいた。

ここは高山にある沼地なので、
ミズバショウもまだ咲いていました。

嫁さんは私に、
「この花、何だっけ?」とたずねるので
「ミズバショウ」と教えてあげたのですが、
「そうだっけ…」と信じてくれませんでした。

私が植物の名前を知っているなんて
絶対におかしいと思ったのでしょうが、
下山後、駐車場で渡されていた
「八幡平で見られる植物」の案内を見て、
「本当だ!」と腰を抜かさんばかりに
驚いていました。

いかに私が嫁さんから
信頼されていないかがよくわかります。

目的のトレッキングを終え、
帰りはもう一つのドライブ道である
八幡平樹海ラインを通って戻りました。

一本道だからナビをセットしなくても
大丈夫だろうと思って走ったのですが、
途中でどうも道を間違えたことに
気づきました。

やばいと思い、途中から
ナビをセットしたところ、
だいぶ遠回りをしていました。

実は、このあと盛岡駅で
レンタカーを返却し、
新幹線で田沢湖まで行く予定でした。

それに乗り遅れると
30分以上待たなければならず、
その後の予定が大幅に狂うことになります。

さらに、返却前には
ガソリンも入れなければならず、
どんなに飛ばしてもとても間に合いません。

絶対無理だと思い、
何度もあきらめかけながらも、
一縷の望みに賭け、
高速道路を猛スピードで飛ばしたところ、
なんと、奇跡的に出発2分前に
新幹線に乗れたのです!

絶対無理と思っていたのに、
ガソリンスタンドが
帰る途中の道で偶然見つかり、
車を返却するときも、
通常ある最終チェックがなかったこともあり
ギリギリ間に合ったのです!

そんな奇跡の連続により
予定の新幹線に滑り込むことができました。

座席に座ると一気に力が抜け、
達成感と安堵の気持ちで
いっぱいになりました。

ところが、新幹線が走り出してまもなくして
気づいてしまったのです!

ガイドブックなどが入っている
リュックを車の中に忘れ、
なおかつ返却すべき車のキーを
持ってきてしまったことを…

ガギャーーーン!

なんと言うことでしょう。
結局、予定地の田沢湖に
荷物と嫁さんを降ろし、
私は一人、次の新幹線を待って
盛岡まで戻りました。

秋田新幹線は自由席がない代わりに
「立ち席」という特急券があります。
要は立って乗れということです。

このチケットで盛岡まで立って戻り、
無事、キーを返却し
リュックも戻ってきました。

落胆と脱力感の中、
次の新幹線が来るまで30分ほどあったので
一人で昼食を食べることにしました。

やけっぱちな気分だったので
豪華な昼のみでもしてやれと思ったのですが
あまりにも時間が中途半場で、
また手頃な店も見つかりませんでした。

仕方なく、盛岡駅にある「吉野家」に入り、
うな丼とビールを注文しました。

盛岡まで来て、なんで一人で
吉野家に入らないといけないんだ!
と、心の中でわめいていました。

結局、当初の予定よりも
2時間ほど遅れて田沢湖に到着。

奇跡が起こったと浮かれていたら、
とんだ悲劇が待っていました。

結局、奇跡など起こらず、
素直に一本あとの新幹線に乗っていたら、
1時間早く田沢湖に着いていたのに…

まあ、悲劇なんて、
もう起こらないでほしいのですが、
でも、まだ起こるのです…
(続く)

    ブログ:東北横断、ケセラセラの旅②” に対して1件のコメントがあります。

    1. あおい より:

      うわ~。。。。。

      もうほんっとにお気の毒で。
      言葉がないです・・・・・が

      次回③が待ち遠しくてしかたないです。(≧▽≦)

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください