ブログ:東北横断、ケセラセラの旅③

(前回からの続き)
田沢湖駅前でレンタカーを借り、
本来なら13時の遊覧船に乗るはずでしたが、
それに乗れなくなってしまったので
やむなく15時の遊覧船に
乗ることにしました。

その間、車で田沢湖を一周したのですが、
有名な「たつこ像」や「御座石神社」が
あるくらいで、これといって
面白みはありませんでした。

車中、昼飯は何を食べたかと聞くと
結局、レストランでうどんを食べたと
言うのです。

実は、私が盛岡に戻るときに、
これでちょっと豪華な昼飯でも
食べてというつもりで、
3,000円を手渡していました。

でも実際にはうどんだったので、
だいぶおつりは残っているはずです。

もちろん、釣り銭は
ちゃんと返せなどと言うつもりは毛頭なく、
もしも「はい、これ釣り銭」と言われたら、
「いや、それはいらないし」と
当然、断るつもりでした、大人ですし。

ところが、いつまで経っても
釣り銭の話にはならず、
そのうち、心の中では、
「釣り銭はちゃんと返えさんか、こら!」
という思いが大きくなってきましたが
言葉にはしませんでした、大人ですから。

結局、釣り銭は旅行中には戻らず、
自宅に帰ったあとに、
「はい、これおつり」と言って
2000円返してくれたので、
そそくさと財布にしまい込みました。

話を戻しましょう。
15時になったので田沢湖遊覧船に
乗りました。

遊覧船は定員が110名でしたが、
乗っていたのは私たち夫婦と、
どこかのおじさんの合計3人だけでした。

操縦士さんも、
なんか、やる気が出ねえな~みたいな
雰囲気でした。

船内の放送もよく聞こえず、
40分の旅は今ひとつでした。

まあ、お客さんの数よりも、
スタッフの数の方が多いのですから、
やる気がでないのもわかしますけど…
まあ、いいか。

その後、本日の宿泊先である
乳頭温泉に直行しました。

こちらは小さい温泉でしたが
先日と打って変わって、
受付を待っている宿泊客で
ロビーがいっぱいになっていました。

ここには「金の湯」と「銀の湯」という
内湯や露天風呂があり、
さらには「混浴風呂」もありました。

金の湯や銀の湯から見える
木々の緑がまぶしく、
また小川のせせらぎの音も相まって
なんとも風情のある癒やしの時間を
過ごさせてもらいました。

実は、金の湯の横の通路を上がっていくと
混浴風呂にもすぐにいけます。

ただし、17~18時までは
女性専用となっており、
18時まではあと15分くらいありました。

一人、30代の男性は
ずっと金の湯に浸かり続け、
18時になるのを
今か今かと待っている様子でした。

でも、私はあと15分を待って、
混浴風呂のなだれ込もうなんて、
そんなはしたないまねをするつもりは
ありません。

10分前には、
温泉から出て着替えはじめ、
先ほどのお兄さんが
混浴風呂に行くのかどうか、
気になりながらも、
18時前には部屋に戻りました。

18時半から夕食でしたが、
今回は窓と接したカウンター席だったので、
外の風景を正面に見ながら
横並びに座っての食事でした。

嫁さんの顔を
直接見なくてもよかったせいか、
はたまた酒の勢いも手伝ってか、
結構、会話ができました。

もっとも、その日は
将棋の藤井聡太と佐々木大地七段との
棋聖戦第2局をやっていたので、
その様子を嫁さんのスマホを使って
ずっと見させてもらってもいましたが…

ここは渓谷にある旅館なので
山菜料理が中心でしたが、
これはこれでとてもおいしく頂きました。

夜はいつものように21時には床に入り、
朝は4時に起きました。

朝風呂に入るのは私の日常の習慣ですので、
旅行中も必ず朝風呂には入ります。

夜と同様、金の湯と銀の湯に入り
くつろいでいました。

でも、やっぱり気になるのが混浴風呂です。
もしかしたら、きれいなお姉さんが
早朝だから大丈夫だろうと思って、
入浴しているかも…
などという下心は全くありません!!

全くもって純粋な気持ちで、
混浴風呂から見える雄大な景色を
心から味わいたいとそう思っただけです!

期待に胸を膨らませ?
いざ、混浴風呂に入ったのですが、
誰もいませんでした。

ただここは露天風呂になっており、
目の前には、すぐ横を流れる川の水が
音を立てて岩場を流れ落ちるのが
間近に見られました。

なんとも居心地のよいところで、
一人、風呂の縁にもたれかかり、
その風景にしばし見とれていました。

なんか心のアカが
清流で洗い流され、
黒丸が白丸になったような気分でした。

あまりの気持ちよさに
結局20分くらいずっと浸かっていました。

もっとも後半の17分くらいは、
誰かきれいなお姉さんが入ってこないかなと
期待感を胸にして…
なんていう下心は微塵もありません!

ただひたすら、
露天風呂の気持ちよさを
存分に味わっていただけです。

だんだんとあきらめ気分、
いやいや満たされた気分になってきたので
名残惜しい気持ちを引きずりながらも
混浴風呂をあとにしました。

その頃には、すっかり
白丸がもとの黒丸に戻っていた気がします。
それでいいのです、私は黒丸ですから。
(続く)

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