私は4年前に尿酸値が高いことに気づき、
以来、時々尿酸値はチェックしていました。

何とか薬を飲まずに尿酸値を下げようと
運動をしたり水分を十分に取ったりして
自分なりに取り組んでいました。

ところが1年前くらいから、
腎機能も少しずつ
悪くなってきているのに気づきました。

そうは言いながらも、
検査データ上は正常だったので
あまり気にせずにいました。

ところが、4月30日の採血で、
腎機能の程度を表すGFRという値が
1年前は60台、
その後の1年は50台だったのですが、
今回はそれが49と、
ついに50を切ってしまったのです。

GFRは60以上であれば、
あまり問題はありませんが、
59~45となると
軽度の慢性腎不全と診断されます。

この値がさらに悪くなり、
30を切ると高度の慢性腎不全であり、
8を切ると、
透析をすすめられることになります。

GFRは年齢とともに低下していくので、
このペースで悪くなると、
かなりまずいことになることが
予想されます。

GFRは50台でも49でも
軽度の慢性腎不全という診断には
変わりないのですが、
50台が40台になったとなると
かなり悪くなっているという印象は否めず、
精神的なショックは隠しきれませんでした。

楽観主義の私も、ここまでくると
さすがにまずいと思うようになり、
ついに泌尿器科を
受診することを決めました。

もとも高尿酸血症や高血圧もあり、
これらは慢性腎不全を
悪化させる要因にもなるので
今回は抗尿酸薬や降圧剤を服用せざるを
えないと腹をくくりました。

今まで私は、急性疾患に対しては
薬は使ったことがありましたが、
慢性疾患に対してはありませんでした。

慢性疾患は基本的に生活習慣病なので、
運動や食事、ストレスなど対応すれば
自己治癒力が働き、
十分に解決できると考えていましたし、
今もそう思っています。

ほぼ毎日運動をし、
健康的な食事と適度な飲酒を続け、
(これに対しては反論もあるかもしれませんが)
自分なりに努力はしていましたが、
どうもそれではうまくいきませんでした。

このまま腎不全を放置することはできないので、
今回はやむを得ず、薬を飲むことに決めました。
まずは抗尿酸薬のみを飲み、
これで最初は様子を見ることにします。

それにしても、薬嫌いな私が
薬を飲むような日が来るとは
夢にも思っていませんでした。

しかしここは発想を変え、
今の状況をこれ以上悪化させないためにも、
応急処置的に薬の力を借りて対応し、
同時並行で再度、
運動や食事を見直すことにしました。

しばらくはこれで様子を見ます。
今回のことは、
自分自身のあり方や生活の仕方を
改めて考えるよい機会になりました。

このような話をセミナーの受講生に話すと、
「死なないでくださいね」
「長生きしてくださいね」
といった励ましの言葉をよく頂きます。

ただ、これらの励ましの言葉は、
「早死するかもしれない」という心配の
裏返しあることは明白です。

このような言葉を聞くたびに
自分はもうそんなことを言われる年に
なったのかと思わざるをえず、
同時に、「死」という現実を
意識せざるをえなくなります。

要するに、
よかれと思って言ってくれている
その励ましの言葉が
「有害援助」になっているのですが、
そのことに皆さんは気づいていません。

まあ、還暦も過ぎ、
身体に気をつけなくてはいけない年齢に
なっているのは事実です。

人生を24時間にたとえるならば、
すでに夕方の6時30分を過ぎた頃ですので、
まあ、仕方ないと言えば仕方ありませんが。

もうしばらくは生きていると思いますので、
皆さんも、私をそんなに早く死なせずに、
もう少し長い目で見てあげてくださいね。

私からのささやかなお願いでした。