ブログ:人生を振り返って

還暦を迎えるにあたり、
自分の人生を振り返ってみると、
私は十分幸せな人生を送ってきているなと、
つくづく思いました。

もちろん、運が良かったとか
いろいろな面で恵まれていることも
あるでしょうが、
でももしかしたら、
以下の3つの視点を
持っているから
私は幸せだと思えるのかもしれません。

1,人と比べない
2,やりたいことをやる
3,孤独を楽しむ

学生時代は、よく人と比べていました。
「あいつはモテていいなあ」
「自分ももっと英語ができたらなあ」
「もっと明るく社交的だったらいいのに」

昔はそんな思いをよく抱いていました。
でも、最近そんなことを思うことはありません。
自分は自分、人は人だと思えるからです。

自分は欠点も当然ありますし、
「もっとできたらなあ」と思うことも
たくさんあります。

でも、人と比べてもきりがないし、
欠点や問題があることも含め、
そんな自分でもOKと
思えるようになってからは、
あまり他人には目が向かなくなりました。

もちろん、尊敬や憧れの人はいますが、
それはあくまで手本や目標としての存在であり、
その人と自分を比べ、
自分に優劣をつけるようなことはしません。

今は過去の自分と比較しています。
去年よりはちょっぴり成長できたかな、
今年はこの分野を少し延ばすことができたかな、
といった見方をしているので、
毎年少しずつ変わる自分が楽しみになりました。

次が、やりたいことをやる、です。
昔から現在に至るまで、
自分がやりたいと思うことは、
人の迷惑を顧みず?
誰が何と言おうとやってきた方です。

高校時代は
「現代医学の実態」という小冊子を作って、
全学年の各クラスに無断で配付したら
さすがに呼び出しを食らいました。

でも当時は、一人でも多くの人に
現代医学の問題点を伝えなくては!
という使命感に燃えていたので、
後先のことを考えずに、
やりたいようにやっていました。

もっとも大学でも、そんなことをしたせいか、
二度ほど退学の危機に陥り、
さすがに大学を卒業できなくなると
医者にもなれないのでまずいと思い、
それからはおとなしくしていました。

今から考えると
若気の至りとしか言いようがありませんが、
でも、そんな経験があったからこそ、
今の自分がいると思っています。

医者になってからも、
心療内科では上司がいないのをよいことに、
自分勝手に思う存分やっていました。

でも、そのお陰で自分なりの心理療法が
身につけられたと思っていますし、
今それがとても役立っています。

緩和ケア医になってからも同様で、
従来の教科書的なかかわりとはひと味違う、
自分なりのスタイルを貫いています。

ホリスティックコミュニケーションの
セミナーの開催についてもそうです。

今の病院では公務員という立場なので
利潤を伴う活動ができません。
そこで院長に交渉して、
常勤の嘱託医にさせてもらいました。

それで、やっと自由の身となり、
堂々と活動ができるようになりましたし、
おまけに当直がなくなり、
さらには役職に伴う病院の仕事も
しなくてすむようになったので、
ずいぶんと自分の時間が
確保できるようになりました。

その代わり、
ボーナスや退職金はなくなりましたが、
でも今の立場の方が、
自分のやりたいことができるので、
ずっと都合がいいと思っています。

最後は、孤独を楽しむ、です。

私は、基本的には内向的であり、
人と関わるのはあまり好きではありません。
本来、一人で映画を見たり、本を読んだり
あれこれ考えごとをしているのが好きです。

そのため、気を遣うようなつきあいや
好きでない人と一緒にいるのは、
できるだけ避けるようにしています。

もちろん、気の合う仲間や、
お酒を楽しめるメンバーと
一緒にいるのは楽しいですし、
それは何ら問題ありませんので、
週に1回くらいは、
そんな時間を作ってワイワイやっています。

でも、それ以外の時間は
できるだけ一人でいたいと思っています。
ですからフェイスブックも
ラインもしていませんし、
いまだにスマホも持っていません。

メールも医局にあるノートパソコンでしか
見られないので
一歩病院を出れば、
メールを含め煩わしいつながりは
一切なくなるのでとても楽です。

本当は携帯電話も持ちたくないのですが、
こればかりは仕事の関係上、
持たざるをえません。

とりあえず、
読みたい本を読み、
考えたいことを考え、
書きたいことを書き、
やいたいことをやる、
そんな時間を過ごしていますが、
これは一人でいるときにしかできません。
だから、私は孤独が好きなのです。

孤独の時間は、
自分一人で自由な時間を過ごせると同時に、
煩わしい人との関わりをしなくてもすむという
大きなメリットがあるのです。

自分の人生を振り返ったとき、
私のものの見方、考え方の根底に、
人は人、自分は自分という生き方を徹底し、
そんな自分がやりたいと思うことを
やりたいようにやり、
一方で、煩わしいかかわりを避けながら、
一人の時間を楽しむことができているから
自分の人生は幸せだなと感じられているのかなと、
60年の人生を振り返って、ふと思いました。

まあ、要するに
何事も自分中心で自分勝手な生き方を
しているということでしょうか?
でも、そんな人生もいいのではないでしょうか。

皆さんはいかがですか。
幸せを感じていますか?

    ブログ:人生を振り返って” に対して2件のコメントがあります。

    1. 佐久間雅子 より:

      いつもメッセージ頂きありがとうございます。
      素敵な生き方ですね。
      若い頃のやりたいことをやってきたことが自分と共通します。でもその後は年齢を重ねるごとに、~ねばならない に縛られてすっかり自分を見失っていたかもしれません。人を見て羨ましいと思うことも多く、自己嫌悪になりましたが、最近また自分を取り戻しつつあるので、とても励みになりました。ありがとうございます。

    2. ゆう より:

      いつも素晴らしい記事ありがとうございます!

      ホリステックコミニュケーションの生徒になり、
      だんだんだんだん、
      先生の書かれた3つが私の中で大きくなり、
      それとともに、
      とても、幸せになってきています。

      ありがとうございます!

      うわぁ〜無意識に、、
      先生のあり方から
      少しずつ少しずつ学んでいたのか〜と思いました。
      ありがとうございます。へへっ

      先生に出会えたことに感謝です!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください