ブログ:いつでも「つながる」はよいことか?
先日、東京で講演をしたあと
そのままホテルで一泊しました。
私はスマホを持っていないので、
宿泊をする場合は、
メールのチェックなどをするために、
必ずパソコンを持っていきます。
おまけに無線LANの設定をしていないので
インターネット接続は、
もっぱらケーブルを使用しています。
ところが、今回泊まったホテルは
Wi-Fi接続は可能なのですが、
ケーブルでの接続ができないホテルであり、
パソコンの設置や貸し出しもありませんでした。
本当は次の日のために
調べたいことがあったのですが、
結局できませんでした。
今では多くの人が、
当たり前のようにスマホを持っており、
いつでもどこでもインターネットに
接続できる状況です。
電車に乗っても、
昔は本や新聞、雑誌を読んでいる人が
普通にいましたが、
今はスマホを覗いている人ばかりで、
特に新聞を読んでいる人には
ほとんどお目にかからなくなりました。
そんな現代社会の中で生活している私ですが、
今のところスマホを持つ気はありませんし、
無線LANの設定をするつもりもありません。
それはなぜか。
いつでもどこでも24時間、
自由に「つながる」ことが嫌いだからです。
人は便利さを追求する生き物です。
昔は固定電話しかなかったので、
いつでもどこでも電話がかけられたら
どんなに便利だろうかと
思っていたときもありました。
でもそれが、今では当たり前になっています。
コンビニもそうです。
セブンイレブンも昔は
午前7時から午後11時の営業であり、
深夜はやっていませんでした。
ところが今はどこのコンビニでも
24時間営業が当たり前です。
深夜帰りでお腹が空き、
何か食べたくなったときとなどは
24時間やっているコンビニの存在は
とてもありがたく感じることでしょう。
しかし、いつでもどこでも自由に
自分が欲しいと思うものが
手に入ってしまう現代は、
便利なようで、実は不幸だと思うのです。
なぜならば、気持ちの面でオンオフが
つけにくくなってしまうからです。
スマホのように常に持ち歩くものであれば、
いつでも容易に見られる状況になるため、
次第に意味もなくダラダラと
見続けることになり、
人によってはスマホを見ていないと
落ち着かないという
依存性の問題も出てきます。
またコンビニが増えてきた75年以降から
過食症が増えてきたとも言われており、
いつでも好きなときに
食べ物が食べられるという状況も
必ずしもよいことばかりではありません。
ビデオ見放題やバイキング形式の食事も同様、
ついついのめり込んでしまったり
食べすぎてしまったりするものです。
逆に、場所や時間、量が制限されていれば、
嫌でもそこでストップがかかります。
だからこそ気持ちも切り替えられるのです。
私たちは自分の意志で
全てがコントロールできるほど、
心は強くありません。
人間は、環境から強い影響を受け、
いとも簡単に誘惑に負けてしまう
生き物なのです。
身近なところにスマホやビデオ、
お菓子があれば、
ちょっとくらいいいかと思って
手を伸ばしてしまうのです。
だからこそ、それらが周りにない環境が
大切になってくるのです。
パソコンもスマホも便利なことは確かです。
ないと不便を感じるときもありますが、
しかし、常に身近にあることの弊害の方が
ずっと大きいと私は思っています。
例えば、1日に1時間程度、
ついスマホを見てしまう時間が
あったとしましょう。
もし手元にスマホがなければ
この1時間は他の時間に
使うことができるのです。
私は結構本を読むので、
もしもその時間を読書に当てたならば、
年間365時間使えるので、
1冊3時間で読んだとしても、
年間120冊は読める計算になります。
先日、セブンイレブンの24時間営業も
考え直すという記事が載っていましたが、
便利さの裏では過労の問題もあります。
便利だからといって
いつの間にか便利さに飲み込まれてしまい、
本来するべきことができなくなったり
健康を害してしまったりするようでは、
本末転倒です。
だからこそ意志の弱い私は
スマホも持たなければ、
新日本プロレスが
月額999円で見放題と言われても、
登録しないのです。
皆さんはいかがですか。
おはようございます。黒丸先生。自分も意思が強い(こだわり?)ので、スマホをもったのはごく最近です。そんな家庭なので、高1の長男もクラスで唯一スマホをもっていません。ON、OFF、昼夜、交感神経と副交感神経、食べる時と食べないとき、陰陽。なくてもよいことで利便性を追求しすぎる世の中は好きではないですね。愚痴になってしまい、ごめんなさい。最近、電車や車の暴走のニュースが多くて・・・。今日も1日頑張りましょう!
私と同じ考え方の先生がいて嬉しかったです。これからもON、OFFを大切にしながらやっていきましょう。