ブログ:利尻・礼文の旅(前半)

先週、4日間夏休みをとり、
北海道の最北端にある
利尻島と礼文島に行ってきました。

1年のうち、この間だけは、
携帯やパソコンを使用せずに過ごせるので、
病院のことも一切考えることなく、
本当の意味ですべてから解放される
唯一の時間なのです。

今回は、この4日間で起きた
ハプニング?を中心にまとめてみました。

先ずは出発の日、
新幹線と飛行機を乗り継ぎ、
昼過ぎには札幌に到着。

札幌から稚内行きの飛行機に
乗り換えようとしたのですが、
なんと、チケットが
キャンセルされているというのです!

そんなバカな話はないでしょう!!
予約したスカイチケットに確認を取りましたが、
あれこれ言うだけで埒があかず、
結局あきらめて、新たにチケットを買いました。

キャンセル料は払わされるわ、
通常料金のチケットを
新たに買わないといけないわで、
さんざんな目にあいました。

予約したのにチケットがないなんて
信じられません!
夢と期待感に満ちあふれた旅なのに、
出鼻をくじかれた感じで
ややご機嫌ななめの出発となってしまいました。

稚内のホテルに一泊し、
次の日はいよいよ利尻島に出発する日です。
私は朝4時に起きて、
ホテルの近くを1時間ほど散歩しました。

やや肌寒いくらいでしたが
でも風が心地よく、
北海道の大地を踏みしめている感触を
味わいながら、
日本最北端の地、
稚内にいる喜びを噛みしめていました。

すると突然、
頭に何かがぶつかる衝撃を受けたのです!

びっくりして、思わず上を見ると、
先程まで電柱の上に止まっていたカラスが
飛び立って行くのが見えました。

なんと、カラスに襲われたのです!!
私の頭が食べ物に見えたのでしょうか。
も~昨日から災難ばかりです。

でも、気を取り戻し、
しばらくブラブラしたのち、
ホテルに戻る間際のところで、
稚内港北防波堤ドームを見つけました。

これは全長が427mあり、
ゴシック建築を模したデザインが施された
世界でも珍しい半アーチ形のドームで、
北海道遺産にも指定されています。

正直、これは美しい!と思いました。
横にあった階段を上ると、
オホーツク海も一望でき、
さらなる感動が押し寄せてきました。

カラスの被害には遭ったものの、
これで、嫌な思いも帳消し、
まさに、
本格的な旅の門出にふさわしい光景でした。

ホテルに戻りチェックアウトをすませ、
フェリー乗り場へ向かう途中、
先ほどの感動を
妻と共に分かち合いたいという思いから、
「こっちにすごい建物があるから見に行こう」と
誘ってみました。

すると、「そんなもん見なくていいし」という
つれないひと言で、
私のウキウキ感は、
いとも簡単に砕け散ってしまいました。

それからフェリー乗り場までの15分は、
ひと言の会話もなく、
思い空気が垂れ込める中、
キャリーバッグを引きずりながら
ただひたすら、歩き続けるだけでした。

でも、どうして私の心地よさや喜び、感動は
いとも簡単に
踏みにじられてしまうのでしょうか。

そんなジメジメした思いも
利尻島に到着すると雲散霧消、
これが、かの有名な利尻富士か!と、
感極まる思いがしました、
と言いたいところでしたが、
お目当ての利尻富士は
一日中ずっと雲に覆われ、
ほとんど見ることができませんでした。

せっかく、6時間かけて利尻島を一周し、
見る角度によって異なる
利尻富士の雄姿を楽しもうと思っていたのに、
重く垂れ込める雲しか見られませんでした。  

利尻富士さん、
あなたまで私を見捨てるおつもりですかと、
車を運転しながらため息がもれてしまいました。

景色を楽しめないのであれば、
資料館や博物館に行き、
興味のある利尻の文化や歴史を
見てみようと思い、
一路、利尻島郷土資料館に行きました。

喜び勇んで扉を開けようとすると、
何と、休館日と書いてあるではないですか!
どうして私が来る日を
わざわざ休館日にするのかと、
苛立つ思いをグッと堪え、
仕方なく車に戻りました。

しかし、歴史や文化が嫌いな妻は大喜び、
満面の笑みで「あ~残念!」と言っていました。
資料館にまで見放された私は
喜ぶ妻を横目で見ながら、
再び車を走らせたのでした。
(続く)

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