ブログ:ホテルへの不満

先日、福岡でセミナーをし、
ホテルはいつものお気に入りのところに
宿泊しました。

普段は朝食を食べませんが、
ここの朝食はとてもおいしいので
食べることにしています。

ビュッフェ形式なので、
自分の好きなものだけを食べられるのも
魅力です。

しかし、私にとって
とても不満に感じることがあります。

それは食事を皿に盛る際、
使い捨てのビニール手袋の着用を
求められることです。

もちろん、コロナ感染の流行に伴い
導入されたシステムですが、
5類になって1年も経とうというのに
未だに変わっていません。

これは明らかに
過剰な感染対策の一つだと思います。

コロナ流行期には、
お金を素手では渡さなくなり、
握手も避けるようになりました。

接触感染を避ける目的から
このようなことになりました。

しかし実際には、
そこまでやる必要はないのです。

アメリカでは、
不特定多数の人が触るドアノブや
エレベーターのボタンなど、
様々な部分に触れることで
感染リスクがどの程度あるのかが
調べられています。

結果は、接触による感染リスクは
極めて低いというものでした。

実際、コロナウイルスは
接触感染ではなく、
空気感染で広がることが知られており、
本来、人や物に触れることを
過剰に心配する必要はないのです。

コロナ感染が蔓延しているときであれば
お客さんの不安を軽減する目的で
使い捨ての手袋を使用するというのも
理解できなくもありません。

しかし今はコロナ感染に関しては
それ以前の状態に戻っています。

それまでであれば、
インフルエンザの流行期であっても
マスクを着けている人など
ほとんどいませんでしたし、
もちろんビニール手袋を
することもありませんでした。

それで何の問題もないことは
そのときの経験で実証済みのはずです。

にもかかわらず、
いまだに不要な感染対策を続けているのは
いかがなものかと思ってしまいます。

さらに驚くのは、
今も「マスクの着用をお願いします」
という張り紙がしてあるということです。

コロナの頃に貼ってあったものと
全く同じ張り紙がいまだにあるのです。

博多駅の構内を歩いている人の
半分はもうマスクをしておらず、
当然、ホテル内を歩いている人の半数は
やはりマスクをしていません。

政府もマスクの着用は
任意と言っているのですから、
マスクに関する張り紙は
いい加減やめてほしいものです。

実は、さらに驚くことがあります。
それは、今もって受付に
ビニールカーテンが
吊り下げられているのです。

以前はどこもかしこも
受付やレジでは見かけました。

しかし、コロナが飛沫感染ではなく
空気感染であることがはっきりしたことで
ビニールカーテンはかえって
感染を広める危険性が高いということが
言われ始めました。

カーテンがあることで
換気が不十分になるからです。

さらに、ビニールカーテンは
埃がつきやすく、不潔であり、
かえって感染を広げることにもなります。

病院の受付ですら、
もうビニールカーテンは撤去されています。

そんな現状であるにもかかわらず
未だにビニールカーテンがあるのは
残念でなりません。

ついでにもうひとつ言っておくと
テーブルのアルコール消毒です。

お客さんが入れわかる度に、
係の人がテーブルに
ご丁寧にアルコールの消毒液を吹きかけ、
拭いているのです。

この作業は、このホテルだけでなく、
今も飲食店は喫茶店でも
普通に見かける光景です。

しかしコロナ感染まっただ中で行なわれた
アメリカでの研究では、
頻回のアルコール消毒をしてしなくても
感染の予防効果には
変わりがないという研究結果が
出されています。

要するに今まで通りで
いいですよということです。

アルコール消毒をするにせよ
1日1~2回すれば十分というわけです。

ですからこれも過剰対策のひとつです。

人は一度やり出したことは
なかなかやめられないのです。

やめてもいいけど
とりあえず続けておくという姿勢を
取りがちなのです。

これが現状維持バイアスという
思考のクセです。

マスクの着用などは
まさにこの典型例です。

一度つけることに慣れてしまうと、
逆に外すことに違和感があり
そのままし続けるのです。

だからこそ一人で、
外を歩いているときも、
自転車や車に乗っているときも
マスクをしているという奇妙な光景が
未だ普通に見られるのです。

どうもコロナ騒動のお陰で、
人はある程度の
細菌やウイルスに感染することで
免疫力が高まるという事実を
すっかり忘れてしまったようです。

私の気に入っているこのホテルが、
過剰な感染対策をやめ、
通常の対応に戻ってくれることを
願ってやみません。

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