ブログ:ホリスティックコミュニケーションとは

現在、富山シティエフエムで放送されている
「心の治癒力スイッチON」という番組で
ホリスティックコミュニケーション
(以下ホリコミ)とは
どういう意味ですかという質問があったので
それについて簡単に答えます。

簡単に答えますと言いましたが
実は簡単には答えられないのが
ホリコミなのです。

その点を重々承知していただいた上で
できるだけわかりやすく
話しをしたいと思います。

ホリコミは私の造語であり、
一言で言うならば、
「心の治癒力」を最大限に活性化するための
コミュニケーションのことです。

ホリスティックという言葉も
わかりにくいのですが、
ここでは心、体、環境を
ひとつのつながったものとして
とらえる視点だと
理解しておいてください。

つまり、ホリコミとは
心の治癒力にアプローチすると同時に、
体や環境にも働きかけ、
その人の悩みや問題を解決するための
コミュニケーションなのです。

ただし、ここで言うコミュニケーションとは
言葉だけではなく、
非言語的なコミュニケーションも
含まれます。

例えば雰囲気や態度、肩書きや好意なども
心の治癒力に大きな影響を与えるため
これらもコミュニケーションの
ひとつの要素です。

雰囲気が穏やかで受容的な人なら、
話を聴いてもらうだけでも
安心感に包まれるのはそのためです。

このように、人は言葉だけではなく
その人から醸し出される雰囲気や態度も
相手に対して大きな影響を与えるのです。

さらに言えば、
診察室やカウンセリングルームが
清潔感や落ち着く色だったりすると
それだけで気持ちが穏やかになります。

このように、人は自分を取り囲む
環境にも大きな影響を受け、
それが心や体に
変化をもたらすことになります。

そうは言いながらも
もちろん言語的なかかわりも大切です。

その際、大切になるのが、
悩みや問題の原因を追及するという
考え方ではなく、
その人の持っている
希望や可能性、強さといったものを
うまく引き出し強化するという視点です。

人は誰でも自己治癒力が
存在しているという考え方が
ホリコミの根底にはあります。

自己治癒力とは
心や体の持っている治癒力のことです。

これらの治癒力がうまく活性化するような
かかわりができれば、
原因を見つけることをしなくても、
自ずと悩みや問題が解決へと向かうのです。

心の治癒力とは
心が持っている無意識の力であり
希望や可能性や強さは
そのなかの重要な要因のひとつです。

もちろん、心と体はつながっていますので、
心の治癒力が活性化されれば、
体の治癒力、つまり自然治癒力も高まり、
その結果、病気や症状が改善することも
あります。

ですから、心の治癒力へのアプローチにより
希望や可能性といった思いが出てくれば、
結果として体の病気の改善することにも
つながるのです。

さらに言うならば、
ホリコミは言語的なかかわりだけに
こだわることもありません。

例えば鍼灸やアロマセラピーといった
代替療法も心の治癒力を活性化させるための
ひとつの「道具」だと考えます。

通常、鍼灸を受けて痛みが改善した場合、
鍼灸が痛みを取ったと考えます。

しかしホリコミではそうは考えません。

もちろん鍼灸そのものの効果もありますが、
それ以上に大きいのが
心の治癒力の働きです。

つまり、鍼灸という「道具」を使って
期待感や希望、可能性という
心の治癒力をうまく活性化させた結果、
痛みが改善されたという側面も
大いにあると考えるわけです。

ですから、
心の治癒力を活性化させるものであれば
実は何でもよいのです。

アロマセラピーでも
サプリメントでも
祈りでも何でもいいのです。

結果として、
期待感や希望、可能性がうまく出てくれば
自ずと自然治癒力が活性化されるので、
病気や症状も自ずと改善されるのです。

心の治癒力を
活性化させるために使える「道具」は
どんなものでも使いましょうというのが
ホリコミの考え方なのです。

さらに、今述べたことの根底には
無意識の働きがあります。

心の治癒力も実は無意識がもっている
肯定的な力に他なりません。

ですから、ホリコミは
意識に働きかけるのではなく
どちらかというと
無意識に働きかけるような
コミュニケーションでもあります。

無意識に働きかけるということは
本人自身が知らず知らずのうちに変わり
気がついたときには
悩みが解決していたり、
問題がなくなっていたりするという、
そんな状況にもなりうるということです。

これは究極のコミュニケーションだと
私は思っています。

もっとも穏やかで、
もっとも視野が広く、
もっとも多様性のあるのが
ホリコミということになります。

わかりやすく説明したつもりでしたが、
あまりにも視点が多岐にわたっており、
なおかつ
それらがすべて関連し合っているので、
なかなか説明が難しいです。

ですから、このへんでお許しください。
またの機会に。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください