ブログ:名曲の裏側

私は昔からクラシック音楽が好きで、
しばらく遠のいていたコンサート通いも
最近はまた復活しました。

ですから当然、
モーツァルトやベートーベンなど
有名な作曲家にも親しみを持っています。

ところが、有名な作曲家は
みなさん、それなりのヤバさが
あったということをご存じでしょうか。

今回は、クラシック音楽家の
やばすぎる人生について書いてある
渋谷ゆう子著
「名曲の裏側」(ポプラ新書)の
内容を参考にお話をさせていただきます。

例えば神童モーツァルトは、
超ドスケベでした。

舞踏会では女性のスカートをまくり、
好きな言葉は下半身関係。

好きな女性に送った手紙には
「うんち」や「お尻」が頻出。

もちろん、
とても文字にできないような言葉も
バンバン書いていました。

さすがにモーツァルトの死後、
家族によって下品な手紙のいくつかは
処分されました。

しかし「俺のお尻をなめろ」
などという下品この上ない
タイトルの曲も作っており、
その変人ぶりは現代にまで伝わっています。

そんなモーツァルトですが、
ちゃんと妻も子供もいました。

もっとも思いを寄せていた女性は
すでに結婚しており、
その代わりに??
その妹と結婚しました。

モーツァルトは
35歳という若さで亡くなりましたが、
その間に数多くの名曲を残した
超天才であることは間違いありません。

モーツァルトは
才能と品格は全く比例しないことを示す
典型的な作曲家だといえます。

映画「アマデウス」では、
モーツァルトのいたずら好きで
破天荒で下品な姿が
見事に描かれていますので、
よかったらDVDなどで見てみて下さい。

その点からすると、
もう一人の大作曲家であるベートーベンは
かなりまとも?です。

ジャジャジャジャーンで始まる
交響曲第5番「運命」を
聞いたことがないという人は
いないでしょうし、
年末に「第九」(交響曲第九番)が
演奏されるのは恒例行事になっています。

そんな偉大なベートーベンですが、
なかなか苦労の多い人生でした。

父親はアルコール中毒であり、
そのため生活は困窮、
また難聴にも悩まされ、
40歳頃には全く聞こえない状態で
作曲を続けていました。

もちろん恋愛もするのですが、
ことごとく振られてしまい、
結局独身のまま56歳で一生を終えています。

情熱と積極性はあったのですが、
やや性格に難があったようです。

好きになると突っ走ってしまい、
手紙を送り、曲を贈ることを
ジャンジャンしていました。

有名な「月光ソナタ」や
「エリーゼのために」などが
彼女らに贈られた曲です。

もっとも「エリーゼのために」を
贈った相手の名前は
テレーゼさんだったようです。

なぜ、そんなことになったのかというと
楽譜に書いてあったタイトルの字が
あまりに汚すぎて読めず、
たぶん、エリーゼって書いてあるんじゃない?
と思われたようで、
それが後世に伝えられたようです。

いずれにせよ、
一人舞い上がり、
一人突っ走る性格のベートーベンは
結局すべての女性から
振られることになります。

また、私生活でもなかなか大変でした。

甥のカールを養子に迎えたものの、
親権を奪われた母親とは争いが絶えず、
また、カールを束縛し、
精神的に追い詰めてしまったせいか、
後にカールは自殺未遂を図ります。

なんとも苦労の多い人生でしたが、
その中でたくさんの名曲を残していますので
やはり天才であったことには
間違いありません。

ベートーベンを見ていると、
才能と幸福は比例しないんだということを
思わざるをえません。

一方で、人生を謳歌した
有名な作曲家もたくさんいます。

中でも、クラシック史上
最もモテたイケメン作曲家と言えば
リストです。

もっともリストは、
超絶技巧のピアニストしても
一世を風靡しました。

もちろんモテモテでしたので、
女性遍歴を繰り返しています。

不倫相手と関係を持つ場所として、
当時とても親しかった
ショパンの部屋を無断借用、
それがばれてショパンは激怒、
それがきっかけで不仲になっています。

その後、子供もいる人妻と駆け落ちし、
籍を入れることなく
3人の子供を作っています。

そのうちの一人は
後にワーグナーの妻となっています。

女性にまつわる話に、
ショパンやワーグナーなど
超有名な音楽家の名前が出てくるあたり、
とれもリストらしいところです。

他にも、コミュニケーション障害だった
ショパンの話や、
ゲイだったチャイコフスキーの話など
面白い話が盛りだくさんです。

興味を持たれた方は
渋谷ゆう子著「名曲の裏側」を
読んでみて下さい。

クラシック音楽を知らない人でも
十分に楽しめますよ。

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