ブログ:友情や愛情を育むには

今回も、エリック・バーガー著
残酷すぎる人間法則」の中から
お話をさせてもらいます。

世間には、友達が多いという人もいれば
少ないとい人もいますし、
中には一人もいないという人もいます。

多くの研究で、
幸福度で、「非常に幸せ」と答える可能性が
60%も高くなるのは、
悩み事を相談できる友達が
5人以上いる人です。

これは夫婦関係にも言えることで、
結婚生活の満足度の70%は、
夫婦間の友情によるものです。

良好な結婚生活を送るためには、
性的親密さよりも友情の方が
5倍も重要だという研究もあります。

また、親しい友人が10人いる乳がん患者群と
親しい友人がいない乳がん患者群とでは
前者の生存率は後者の4倍にもなります。

しかし、夫の存在による影響力はゼロでした。

夫の存在とは、
何とも悲しいものですね。
(人にもよりけりでしょうが‥)

では相手と友情でつながるためには
どうしたらよいのでしょうか。

それには二つ点が重要だと言われてします。

一つ目は「時間をかける」です。
つまり、相手と過ごす時間が
どれくらい持てるかということです。

ある研究によると、
二週間おきに何らかの形で連絡をとると、
友人関係を持続する可能性が
高くなるといいます。

新しい友情を育む場合はどうでしょうか。

軽い友情を育むのなら60時間、
本格的な友人になるには100時間、
親友になるには200時間以上かかるという
研究結果も出されています。

とにかく友情を育むためには
かかわる時間が必要なのです。

友情を保つための
もう一つの重要な要素は
「弱さを見せる」です。

私たちは人に対して、
どうも自分のいいところを
見せようとしがちです。

しかし、実際には
自分の弱さを見せた方が、
信頼を生むのです。

自分の弱みを見せ、
相手に弱みを握られることで、
つけ込まれる危険があります。

しかしそのような危険性を冒すことで
相手は逆に自分への信頼を
感じ取ることができるのです。

相手から信頼されれば、
当然自分もその人を信頼します。

その結果、
信頼感が生まれるというわけです。

要するに、友情を育むには、
一緒に過ごす時間を作り、
弱みをさらけ出し胸の内を伝えれば
よいということです。

では愛についてはどうでしょうか。

ある研究によると、
不幸な結婚生活を送っていると、
一度も結婚しなかった場合に比べ、
健康状態が著しく悪化する可能性が
あると言います。

さらにアメリカでは
離婚率は50%に達しており、
日本でも3組のうち1組は
離婚しています。

このようなことから考えると、
結婚は必ずしも健康や幸福の
保証にはならないということです。

また、結婚生活について言うならば
初期の段階では、
言い争いをしない夫婦の方が
結婚生活に対する満足度は
高いと言われます。

しかし、三年後にも
言い争いをしない夫婦は
離婚に向かっている可能性が
高いこともわかっています。

これは、口論や言い争いができない、
もしくはしようとしなくなったら
それはもう赤信号だということです。

要するに結婚生活を維持するためには、
喧嘩をすることも必要なのです。

そうは言っても
何割かの夫婦は離婚します。

では、離婚に至らないために
注意すべき点は何でしょうか。

それは、以下の4つの視点が
重要だと言われており、
その4つが揃うと、
83.3%の確率で離婚することが
予測できるというのです。

その4つとは
1,人格に対する批判
2,拒絶、無視、だんまり
3,自己防衛
4,軽蔑

もう少しわかりやすく説明しましょう。

「なんでゴミを出してくれないの!」
と言うのはよいのですが、
「あなたって冷たい人!」と
人格に関する批判はいけません。

また、口論や問題に対して
だんまりを決め込んだり、
無視したりするのも危険信号です。

さらに「問題は私ではなく、
あなたにある」と伝えるような、
自己防衛的な態度も状況を悪化させます。

最後に、離婚の最大の予測因子が軽蔑です。

相手が自分よりも劣っていることを
暗示するあらゆる言動のことで、
罵る、嘲笑する、侮辱するなどです。

このようなことをしないためには、
相手に対する、ある見方が大切になります。

それは、相手が感情的に安定している
「大人」だなどと期待しないことです。

「大人」だと期待してしまうからこそ、
多くの問題が生じるのです。

もちろん、自分自身も
その意味では「大人」ではありません。

そのような認識があれば、
相手のことを大目にみられるので、
悪感情を抱くことも
少なくなるとうわけです。

その点を認識しておくことが、
よい結婚生活を保つための
一つの秘訣なのです。

また「私たち」という言葉を
よく使う夫婦は、
満足感や心の健康において
幸福度をたかめることが
わかっています。

その逆は言い争いのときに言う
「あたなは‥」という言葉です。

皆さんも、
友情や愛情を育むために
このような視点を大切にしてみては
いかがでしょうか。
(私も努力します‥)

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