ブログ:アンケート結果が怖い!

2月10日に出された
マスク緩和策の新聞記事を読んだすぐ後に
講義をする機会があったので、
参加者の皆さんに簡単な質問をしてみました。

講義に出席していたのは
30~40代の女性8人であり、
全員がマスクをしていました。

彼女らに、
なぜマスクをし続けているのか
その理由をたずねてみました。

選択肢は以下の4つです。
1,マスクを外したくないから
2,みんながしているから
3,感染が不安だから
4,その他

「マスクを外したくない」と答えた人は
2人でしたが、うち1人は、
化粧をする手間が省けるからという
理由でした。

「みんながしているから」という
同調圧力を理由に挙げた人は1人でした。

「感染が不安」と答えたのは3人でした。

最後のその他は1人で、
できるだけ外すが、
室内などではするのがルールなので
そうしているという答えでした。

結果、一番多かったのが、
感染に対する不安でした。

コロナ前までは、
インフルエンザに感染することへの不安など
ほとんどありませんでした。

しかし、3年間繰り返し繰り返し、
不安や恐怖を植え付けられた結果、
こうなってしまったのだと思います。

これだけ多くの
コロナ恐怖症の人を作ってしまうと、
いくらリスクはインフルエンザ並と言っても、
いきなり、コロナ前の状況に戻すと言えば、
かなり抵抗が大きいことが予想されます。

ある世論調査では、
マスクの着用については3分の2の人が
「いまのままでよい」と答えていました。

その理由の多くは、
「コロナがなくなった訳ではない」から、
つまりコロナが不安だからということです。

コロナは決してなくならないので、
コロナがなくなることを基準にしたら
マスクは永遠に外せません。

是非、われわれは
細菌やウイルスと共存しながら、
感染を繰り返す過程を通して、
抵抗力をつけていく存在だという、
最低限の医学常識を
しっかりと認識してもらいたいものです。

さらに政府も
中途半端な言い方しかしないので、
それが社会の正常化を
より遅らせることになります。

卒業式では、生徒や教職員は
「マスクを外すことを基本とする」と
通達されました。

その一方で、来賓や保護者は
マスクを着用するとなっています。

マスクは原則任意としながらも、
生徒は外し、保護者はつけるという、
全くもってちぐはぐな対応です。

中には、マスクを外したくないという
生徒や教職員はいるはずですので、
その人たちはし続けるのでしょう。

そんな例外の方が多くなると、
同調圧力や現状維持バイアスも働き、
結局、卒業式でもほとんどの人が
マスクをしているという事態に
なりかねません。

皆、一度くらいは同級生の素顔を見てから
卒業してもらいたいものです。

それはそうと、
少しだけ言葉の使い方について
触れさせて下さい。

施設や車内でのマスクの着用に関しては
多くの場合「お願い」であり、
強制ではありません。

ただし、飛行機に乗る場合は、
マスクを必ず着用下さいとなっており、
つけないと乗せてもらえません。

映画館やコンサート会場のように
入る際にチェックがかかるところも、
「お願い」と言いながらも半強制であり、
マスクをしていないと入れてもらえない
可能性が高いかと思います。

本来、「お願い」はあくまでもお願いあり、
頼む側の願望を
叶えてほしいという意味です。

駅前で、よく募金のお願いを
呼びかけている人を見かけますが、
あの「お願い」と同じです。

お願いをする側が弱い立場の場合は、
募金のお願いのように、
願望を叶えてもらえないことが
ほとんどです。

ところが、
お願いする側の立場が強い場合は、
お願いが半強制になってしまいます。

それが、まさに今の現状です。

また、病院や高齢者施設に行く場合や
混雑した電車やバス内では
マスクの着用は「推奨」です。

国としては、任意と言ったからには、
強制はしていませんという意思表示の
表われなのでしょう。

要するに「おすすめ」ですから、
おすすめの料理と同じで、
それに従うか否かは全くの自由なはずです。

しかし、これらのケースも、
今までと同様、「半強制」という意味に
すり替えられてしまう可能性が
十分にあります。

5月8日からは法律上でも、
コロナもインフルエンザと
同類になるのですから、
現実社会も早く変わってほしいものです。

日本社会が、コロナ恐怖症の人たちに
不安感情を優先するあまり、
マスクの着用は任意というルールが
形骸化されないことを願ってやみません。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください