ブログ:座り続けてはいけない!

先日、面白い本を読みました。
岡浩一朗著、
長生きしたければ座りすぎをやめなさい
(ダイヤモンド社)です。

文字通り、
座り続ける時間が長ければ長いほど、
糖尿病や高血圧、心疾患といった
慢性疾患を誘発する可能性が高くなり、
それが寿命を縮めることになるという
内容の本です。

実はこの本を、
東京に行く新幹線の中で
読んでいました。

2時間15分の旅ですが、
いつもだと、その間は
トイレに1度立つくらいで、
それ以外の時間は
ずっと座り続けています。

ところが、
座り続けることの
有害性を説いている本を読みながら、
まさかずっと
座っているわけにもいかなくなり、
途中から立っていました。

目立たないように
車両の一番後ろにある
大きな荷物を置くスペースに立ち、
そこで足踏みをしながら
立って本を読んでいました。

すると、見回りに来た車掌さんが
私のことをチラッとみて
そのまま通り過ぎると思いきや、
やはり不審者?と思ったのでしょう、
足を止めて、
「ここで何をされているんですか?」
と尋問?されてしまいました。

あま、当然と言えば当然ですが。

そのときは、まさか
「この本が目に入らぬか!」とか言って
読んでいる本を見せるわけにもいかず、
結局「座っていると足が痛くなって‥」と
適当な理由を言ってその場をしのぎました。

近くの座席には人がいなかったので、
そこにお客さんが来た場合は、
席に戻って下さいと言われただけで、
あとは無罪放免となりました。

車両の一番後ろとは言え
やはり目立つなと思い、
その後はデッキで立って
本を読んでいました。

途中の駅で止まるたびに、
自分の座席に戻り、
動き出したらまた立つということを
繰り返しながら無事、東京駅に到着。

いつものホテルにチェックインしたあと
行きつけの居酒屋に行って、
そこで1時間ほど飲んでいました。

このときは、ゆったりとしており
ほろ酔い気分でもあったせいか、
立つことなど全く忘れて、
ずっと座ったままで飲んでしました。

もちろん、会議や講義の受講中など、
立つことができない状況もあります。

そのときは、座りながら
かかとをあげたり下げたりする運動を
すればいいとその本には書いてありました。

しかし、飲んでいる最中は、
そのことすら思い浮かぶことなく、
ひたすら気分よく飲み続けていました。

翌日はセミナーだったのですが、
朝10時~12時頃までの2時間は
参加者の皆さんから話を聴き、
それに対して私もコメントをするという
時間にしています。

今までは、
その間ずっと座っていたのですが、
今回から立って話を聴き、
コメントをするようにしましたが、
特に問題はありませんでした。

それどころか、立ってする方が、
かえって頭が働くような気もしました。

スティーブ・ジョブズも
歩きながら会議をする方が
よいアイデアが生まれやすいということで、
それを実践していたのもうなずけます。

東京での二日間のセミナーを終え、
帰りの新幹線ももちろん立っていました、
と言いたいところですが‥

帰りの2時間は毎回セミナーを
無事終えたご褒美として
缶ビール500ml、日本酒1合、
ワイン180mlを飲みながら
おかずやつまみをちまちま食べて過ごす
至福の時なのです。

さすがに立ちながら飲む気にはなれず、
結局ずっと座っていました。

もっとも、30分に1度くらいは立ち上がり
トイレに行ったりして動いてはいましたし、
かかとの上げ下ろしも
適当にしていましたので
これでOKと自分に許可を出しました。

何事もやり過ぎるのは
よくないと思っていますし、
私は完璧主義ではなく
いい加減主義の人間なので、
この辺は「まあいいか」と思って、
気分よくのんびりと帰りました。

ただし、普段の過ごし方は改めました。
私も、病院で仕事をしている間、
回診や移動の時以外、
ほとんど座ってしましたので、
これはいけないと反省。

そこで、
机上スタンディングテーブルを購入、
以来、病院で自分の仕事をするときは
大方、立ってやっています。

ただし、ずっと立っていると
かかとが痛くなるので、
途中少し座って本を読んだりしています。

今までは病院にいる13時間のうち、
11時間以上座って過ごしていましたが、
今では3時間以内になりました。

基本的にパソコンを使う仕事は
すべて立ってやることにしました。

病棟回診後の電子カルテへの記載や
外来診療はさすがに座ってしますが、
それとて、今までのように
すべての入院患者さんの回診を
一気にやらずに
数人診てはカルテを書くということを
繰り返すことで、
座り続けることを避けるようにしています。

これを続けることで
何がどう変わるかはまだわかりませんが、
しばらくこのスタイルを
続けたいと思います。

次回は、この本の内容について
もう少し詳しく紹介したいと思います。

きっと皆さんも、
立って仕事がしたくなりますよ。

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