前回は、太る原因は、
血糖を下げるインスリンや
ストレスホルモンであるコルチゾールが
出すぎるためだという話をしました。

インスリンには
体内に脂肪を蓄える働きがあり、
それが太ることにつながります。

今回はインスリンの分泌に
直接関係する炭水化物についての
お話をさせて頂きます。

炭水化物を減らすことができれば
インスリンの分泌が抑えられるため、
太ることが避けられます。

炭水化物とは、ブドウ糖を始め、
ショ糖やでんぷんなどの
糖類を中心とした食べ物であり、
お米やパン、そば、うどん、
ジャガイモ、サツマイモなどが
その代表的な食品です。

ちなみに、炭水化物から
食物繊維を除いたものが「糖質」です。

炭水化物と言っても
太る炭水化物もあれば
太らない炭水化物もあり、
すべての炭水化物が太るという
わけではありません。

例えば、
生の果物や野菜に含まれる炭水化物は
太らない炭水化物であり、
精製加工品である砂糖や小麦粉は
太る炭水化物に分類され、
同じ炭水化物でも全く異なります。

何が異なるかというと
炭水化物の「純度」です。

精製加工された炭水化物は純度が高くなり、
さらに脂質、食物繊維、
タンパク質などが除去されるため、
炭水化物(糖質)は素早く
消化、吸収され、それに伴い
インスリンも急速に分泌されます。

また、タンパク質や脂質を食べると、
それに反応して満腹ホルモンが出ますが、
精製加工された炭水化物に対しては
満腹ホルモンが働きにくいため、
食べ過ぎにもつながります。

このことは、お腹がいっぱいでも
デザートは別腹と言って、
その後出されたケーキやアイスクリームは
食べられてしまうという経験からも
わかると思います。

炭水化物は食べれば食べるほど、
インスリンの分泌を促すため、
当然、太ることになります。

一方で、
精製加工されていない炭水化物であれば、
太ることはありません。

実際、パプアニューギニアで
イモ類を主食とした人たちの
調査をしたところ、
インスリン値は低く、
肥満もほとんどいませんでした。

炭水化物の中でも
特に問題になるのが「砂糖」です。

砂糖の正体は、
高度に精製された炭水化物であり、
その主成分はブドウ糖と「果糖」が
結びついたショ糖です。

砂糖をふんだんに使った食べ物は
パンや白米といった
精製された炭水化物よりも太ります。

特に加糖飲料である
ソフトドリンクや炭酸飲料水は
最悪の飲み物と言えます。

例えば、コカコーラ500mlに
含まれる糖質量は56.5gであり、
三ツ矢サイダーにも
55.0gの糖質が含まれています。

角砂糖1個が3~4g程度ですから、
これらの飲み物には
角砂糖16個~18個分の糖質が
含まれているということになります。

ご飯1杯(160g)は57gの糖質が
含まれているので、
これとだいたい同じくらいになります。

ならば、野菜ジュースだったら
健康的だからいいだろうと思いきや、
1パック200mlの100%野菜ジュースには
角砂糖4個分の糖質が含まれています。

このように、
ソフトドリンクや炭酸飲料水には
大量の砂糖が入っているということを
十分に自覚しておく必要があります。

また、様々な食品に
人工甘味料として広く使われている
「果糖ブドウ糖液糖」は、
砂糖よりも「果糖」の割合が多く、
より問題の多い食品です。

果糖は、天然の果物にも含まれていますが、
果糖ブドウ糖液糖を含む食べ物に比べると、
果糖の量が格段に少ないので
問題にはなりません。

とにかく、
砂糖や果糖ブドウ糖液糖を
大量に含む加工食品が
最も太りやすいということです。

また果糖は、ブドウ糖ではないので
直接、血糖値を上げることはありません。

しかし、
果糖を代謝できるのは肝臓だけなので、
ケーキやお菓子などで果糖を過剰に摂ると
肝臓に大きな負担がかります。

最終的に過剰な果糖は肝臓の脂肪となり、
「脂肪肝」を引き起こすことになります。

脂肪肝が問題になるのは、
肝臓に「インスリン抵抗性」を発現させ、
インスリン量を増やし、
より太ってしまうということです。

インスリン抵抗性とは、
体がインスリンに慣れてしまい、
同じ量のブドウ糖を蓄えるのにも、
より多くのインスリンを
必要とする状態になることをいいます。

よく、抗生物質が効かなくなるとか、
睡眠薬を飲んでも
眠れなくなると言いますが、
これと同じことが起こるのです。

肥満状態もインスリン抵抗性を生みますが、
太っていなくても脂肪肝の人は、
インスリン抵抗性に
なっている可能性があります。

脂肪肝は、特にパンや甘いものを好む
女性に多いのが特徴です。

このように砂糖は、
インスリンの分泌を促すとともに、
インスリン抵抗性を高めることにもなり、
通常のブドウ糖を摂るよりも、
二倍も体に悪いということになります。

先ずは砂糖が含まれる食品を
少なくすること、
次に精製加工された炭水化物を
少なくすること、
それだけで太るのをだいぶ
防ぐことができます。
(続く)