前回は、
精製加工された炭水化物、特に砂糖が
もっとも太る原因になるという話を
しました。

精製加工された炭水化物や砂糖は
その「純度」が高いため吸収されやすく、
インスリンも分泌されやすくなるのです。

また、様々な食品に
人工甘味料として広く使われている
「果糖ブドウ糖液糖」も、
肥満や脂肪肝の原因になります。

肥満や脂肪肝になると、
「インスリン抵抗性」を発現させ、
インスリン量を増やし、
より太ってしまうとことにもなります。

ではダイエット飲料はどうでしょうか。
これはカロリーがなく
砂糖も含まれていません。

しかしそこで使われている人工甘味料では
インスリンを減らすことはできず、
体重を増やすことになってしまいます。

なぜかと言うと、
カロリーのない甘味料を脳が感じ取ると
これでは十分な報酬とはならないと考え、
食欲を増進させ欲望を高めるため、
結局、甘いものを食べてしまうからです。

また、ダイエット飲料を飲んでいるから、
食べ物くらいは少し多めに食べても
いいだろうという心理が働き、
結果として食べ過ぎてしまうという
可能性もあります。

では、炭水化物以外の栄養、
つまり脂肪やたんぱく質を食べても、
インスリンが分泌されることは
ないのでしょうか。

実を言うと、
インスリンは分泌されます。

人は、食事を食べると胃や小腸から
「インクレチン」というホルモンが
分泌され、
これがインスリンの分泌を促進します。

つまり、炭水化物だけではなく、
脂肪やたんぱく質を食べても
インクレチンは分泌されるので、
インスリン値も上がります。

ただし、インクレチンは
インスリンの分泌を促しますが、
満腹感を増す働きもあるため
食事量を抑える働きもあります。

また、食べ物を見たり
匂いを嗅いだり味わったりするだけで
胃液が分泌されますが、
それでインスリンの分泌も促す。

このように、
炭水化物を食べたときだけに
インスリンが分泌されるわけではなく、
他の要因でも
インスリンは分泌されるのです。

どんな形であれ、
インスリンが増えると
脂肪が蓄積され太ることになります。

ただし、脂質は
インスリンの分泌を促す効果が
最も弱い ことが知られています。

もっとも、脂質といっても
質の問題を無視することはできません。

たとえばアボカドは88%が脂質であり、
以前は身体に悪い食べ物だと
言われていました。

栄養の観点だけから見ると、
アボカドには、
スプーン1杯のマーガリンと
同じくらいの脂質が含まれています。

しかし同じ脂質といっても、
質が全く異なります。

アボカドの脂質は不飽和脂肪酸であり、
ヘルシーな脂質ですが、
一方、マーガリンの脂質は、
身体に悪いと言われるトランス脂肪酸です。

このように、同じ脂質と言っても
質は全く異なるのです。

さらに「食事のタイミング」も重要です。

なぜならば、
太るか太らないかの決定的な違いは、
1日の中でインスリン分泌量の
少ない時間がどれくらいあるかに
関係するからです。

そうなると、食事の内容もさることながら、
食事回数も実はとても
重要になってくるのです。

つまり、ファスティング(断食)により
どれくらい食事を食べない時間がもてるかが
大切になってくるということです。

ここで朝食について一言述べておきます。

人は目覚める少し前に
いくつかのホルモンが一斉に分泌され
これらが肝臓に
ブドウ糖を産生するように促します。

つまり、私たちの体は
行動を起こす準備はしていても、
食べる準備はしていないのです。

ですから朝食を食べなくても
実は何の問題もないのです。

私自身、もう10年以上、
朝食を食べない生活をしています。
(実際には月に1~2回は食べます)

実際、血糖測定値をつけて
自分の血糖値を見てみると
夜中は90台ですが、
朝起きると110台に自然と上がります。

その後午前中は何も食べませんが、
血糖値は90~100程度であり、
低血糖になるようなことはありません。

なお、ファスティングの視点からすると、
同じものを同じ量だけ食べたとしても、
3食に分けてたべるよりも、
昼と夕の1日2食とし、
夜の8時から次の日の12時までは
何も食べない時間を作る方が
痩せるということがわかっています。
(続く)