今回は肥満、太ることについて、
その要因と対策についてのお話です。

ジェイソン・ファン著
「世界最新の太らないカラダ」
(サンマーク出版)に
書かれていることを基に
お話をさせて頂きます。

一昔前までは、
太る原因は摂取カロリーが
多すぎるからだとか、
脂肪分の摂り過ぎだと
言われていました。

しかし、今はこのことは
明確に否定されています。

アメリカやイギリスでの大規模な調査でも
カロリー摂取の増加と体重の増加には
相関関係がないという結果が出ています。

また低脂質ダイエットも
多くの研究で効果がないことが
何度も実証されています。

いくらダイエットをしても、
人間の体は状況に応じて適応するため、
摂取カロリーが減っても、
それに応じて
体が消費カロリーも減らし、
体重減少を最小限にとどめようとするため
思ったようには体重は減らないのです。

それどころか、
カロリー制限をすると
それに反応して代謝活動が減り、
再び摂取カロリーが増えても
代謝活動は減ったままの状態が続きます。

そのため、以前と同じ量の食事をしても
以前より太ってしまうことになるのです。

ですから、
摂取カロリーを制限するダイエットは
どれもうまくいかないのです。

では太る原因は何なのでしょうか。

それはズバリ、
インスリンとコルチゾールという
ホルモンです。

インスリンはご存知のように
食事で上がった血糖値を下げるために
すい臓から分泌されるホルモンです。

また、コルチゾールは
ストレスに晒されたときに分泌される
ホルモンです。

これらのホルモンが
たくさん出続けることが
肥満の原因になるのです。

では、太り過ぎの予防や改善は
どうしたらよいのでしょうか。

結論から言うと、
高度に精製加工された炭水化物を
少なくすることと、
食べない時間をできるだけ作ることです。

要は、スナック菓子やソフトドリンクを
極力減らし、
12~24時間程度のファスティングを
意識しましょうということです。

以上のことについて、
もう少し詳しく話をします。

太る原因は、
体内のホルモンバランスが
崩れることによって、
体重の設定値が高くなりすぎる
ことに起因します。

この設定体重に影響を及ぼすのが
インスリンとコルチゾールなのです。

先ずは、インスリンについてです。

人はパンやご飯といった
炭水化物を食べると
それは体の中で分解され
ブドウ糖になります。

ブドウ糖は生命活動を維持するために必要な
エネルギー源になります。

必要以上のブドウ糖は、
すい臓から分泌されるインスリンにより
ブリコ―ゲンに変換され
肝臓に蓄えられます。

しかし肝臓に蓄えられたグリコーゲンが
いっぱいになると、
今度は余った炭水化物を
体脂肪として脂肪細胞に蓄えます。

一方、食後数時間経ち
血液中のブドウ糖が減ると、
今度は、肝臓が貯えていたグリコーゲンを
分解してブドウ糖にし、
それを体内に循環させます。

さらに食事を摂らない時間が長くなると
今度は脂肪が分解されブドウ糖が作られ、
これがエネルギー源として
使われるようになります。

肝臓に蓄えられたグリコーゲンは
体に素早くブドウ糖を供給できますが、
その量には限りがあります。

一方、体脂肪への貯蔵はいくらでも
溜めておくことができますが、
すぐには使えません。

だから蓄積された脂肪を減らすのは
難しいのです。

さらに肝臓に蓄えられたグリコーゲンが
底をつき始めると
体は脂肪を燃やし始める前に
空腹を感じ、何かを食べたくなります。

つまり、お腹がすくのは
脂肪が燃える前兆なのです。

インスリンは糖や脂肪の貯蔵を
促すホルモンです。

何も食べないときは
インスリンの分泌量が減り
糖や体脂肪を燃やす働きが始まります。

食事を食べたときはその逆で、
糖や脂肪を蓄えます。

食べる時間と食べない時間の
バランスが取れている限り、
このシステムのバランスもとれています。

ところが、食欲に任せて食べていると
このバランスが崩れ、
インスリンが
過剰に分泌される状態が続きます。

インスリン分泌量の高い状態が続くと、
体重の設定値も高くなります。

その結果として、体脂肪が増え、
肥満になっていくのです。

実際、糖尿病の患者さんで
インスリン注射をしている人の多くは
太ることが立証されています。

また、ストレスホルモンである
コルチゾールも太るホルモンです。

コルチゾールは
エネルギー源となるブドウ糖を
すぐに使えるようにして、
体を次の行動に備えさせる働きがあります。

通常のストレスは短時間であり、
一時的に分泌されるコルチゾールは
問題にはなりません。

しかし、慢性的なストレスは違います。

家庭や職場で悩みや問題を抱えると
それは慢性ストレスとなり、
体内で大量のコルチゾールが
分泌され続けることになります。

その結果、
血中のブドウ糖が高いままとなり、
それがインスリンの多量分泌を促すのです。
(続く)