ブログ:珍道中③~佐渡偏(後半)

昼食の海鮮丼を食べ、
満足したところで次の目的地、
史跡「佐渡金山」へ行きました。

ここは400年前に金鉱がみつかり、
以来、小判の製造を行うなどして
江戸幕府の財政を支えてきたところです。

しかし、資源枯渇のため、
平成元年3月に操業を休止し、
400年に及ぶ長い歴史に幕を下ろしました。

その間、金脈を追い求めて
掘り進めた坑道の総延長は約400km、
産出された金は78トン、銀は2,330トンの
当時、日本最大の金銀山でした。

今は観光地となり、
当時の坑道に実際に入れる
二つのコースがあります。

一つは、江戸時代に手作業で
坑道を掘り続けていた時代の様子を
人形を使って表現した江戸金山絵巻コース。

もう一つは、
明治以降の近代化された機械類等を
保存、展示した明治官営鉱山コースです。

ここは「ふ~ん」と思いながら
とりあえずすべてを見て、
あとは売店へ直行。

ここでお土産をあれこれ買って
佐渡の金山めぐりは終了。

いろいろと思うことはありましたが、
やはり「自然」の方がいいですね。

金銀や装飾品にも
1ミリも興味もありませんので。

次に行ったのは「尖閣湾揚湯遊園」です。

ここでは船底がガラスになっている
グラスボートに乗って、
雄大な景観とともに、
海中の複雑な地形や魚を見るのを
楽しみにしていました。

と、と、ところがです。
チケットを買おうとすると、
「今日は船がすごく揺れますが
いいですか?」とたずねられました。

「海底の魚などは
見ることができるんですか?」とたずねると
「そんな余裕はないと思いますが‥」
との答え。

いきなり興ざめし、
何も見ることなく
そのまま帰ることにしました。

せっかく、佐渡ヶ島まで来たのに、
こんなひどい仕打ちはないんじゃない!と
一人でブツブツ言いながら
尖閣湾を後にしました。

予定を大幅に変更したこともあり、
また時間があったので、
急きょ、「トキの森公園」に
行くことにしました。

ガイドブックでは
「目の前にトキを見ることができます」と
書いてあったのですが、
さほど期待もせずに
とりあえず中に入りました。

ところが、公園に入り、
資料館に行く途中の道すがら、
嫁さんが、突然大きな声を出しました。

「あれ見て、トキじゃない!」

私も、指さす方向を見ると、
確かにトキらしき鳥が2匹、
静かに佇んでいるではないですか!

でかした!さすが私の妻!と思うと同時に
「天は我らを見捨てなかった!」と
思ったその瞬間、
足元にある立札を見てびっくり、
「ここから見える鳥は作り物です」と
書いてあるではないですか!

あんな身近に、
天然記念物のトキが見られるなんてと思った
私がバカでした。

その後、本物のトキを飼育している
「トキふれあいプラザ」にも行きましたが、
遠くの枝に止まっているトキは見えましたが、
本に書いてあるような、
窓越しのすぐ近くのトキは
見ることができませんでした。

でもまあ、こんなもんです、人生とは。
思い通りにならないのが常ですから。

時間になったのでレンタカーを返却、
そのまま宿泊予定のホテルに直行。

本来は部屋から見えるはずの
雄大な山々のパノラマ風景も
雨のため何も見えず、
全体をすっぽりとおおう霞(かすみ)だけが
よ~く見えました。

でも、まだあきらめません。
楽しみな夕食があるからです。
今回は部屋で料理を食べる形式でした。

運ばれてきた料理に舌鼓を打ちながら
ビールや日本酒を楽しみました。

幸いなことに?
テレビでバラエティー番組をやっており、
それを二人で見ていたため、
会話をする必要は全くありませんでした。

埼玉県の北側と南側では
県民の意識が違うとかなんとかいう
内容のものでした。

あまりテレビを見ない私でしたが、
この時ばかりは
テレビがあって本当によかったと思い、
大いに楽しませてもらいました。

昨日と言い、今日と言い、
天候には全く恵まれませんでした。

でも、明日の天気予報は晴れです!
きっと雄大な景色を眺めながら、
やはり「天は我らを見捨てなかった!」と
今度こそは叫んでやろうと思いながら、
8時過ぎには床に就きました。
(続く)

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