今年の10月から
生活習慣病予防の予防や改善を
目的としたセミナーを
開催することにしました。

その準備として、
ホリスティックコミュニケーション
実践セミナーの卒業生を対象に
今月から第0期を開催します。

私は、このセミナーを
とても楽しみにしています。

なぜならば、
これは3年越しの夢、
いや、もしかしたら45年越しの
夢を果たす第一歩になるかもしれないという
思いがあるからです。

そのことを説明するために
私の思いの変遷を少々?語らせてください。

私が医者になろうと思ったのは
高校生のときです。

当時から自然治癒力や
心と身体のつながりに関心のあった私は、
機械の修理のように
病気の治療を考える、
身体中心の西洋医学に
疑問を持っていました。

そんな医療を何とかしたいという
強い使命感から医学部に入り
医者になったのです。
(当時はとても純粋でした!)

医者になってからも、
今の医療を変えたいという思いは
ありましたが、
実際には、何をどうしていいのかは
全く分かりませんでした。

ただ、心と身体のつながりや
自然治癒力を大切にした治療を
したいという思いだけは
ずっと持ち続けていました。

そのため、
3年の研修医時代を経て、
まずは心療内科医になることにしました。

そこで初めて心理療法に出会い、
心理療法で患者さんの治療をすることの
楽しさや喜びを知りました。

心療内科医として過ごした12年で、
人は、自然治癒力(体の治癒力)だけではなく、
「心の治癒力」も持っているという
確信を持つにいたりました。

以来、
様々なかかわりやコミュニケーションを通して
患者さんの「心の治癒力」を、
いかにうまく呼び覚まし、活性化するかが
私の人生の一大テーマとなったのです。

その後、教授命令?で、
心療内科医から緩和ケア医に転身したのが
43歳のときでした。

ただ、緩和ケア医となり、
末期がんの患者さんと
かかわるようになってから
ふと気づいたことがあります。

やはり私は心理療法が好きなんだ!
ということでした。

実を言うと、
緩和ケア医としての仕事に
少々物足りなさを感じていたのです。

と言うのは、心療内科で診ていたような
華やか?な患者さんはほとんどおらず、
今まで培ってきた心理療法の知識や技術を
発揮できる場がほとんどなかったからです。

一方で、心療内科を離れてからは
心理療法の勉強をする必要性は
なかったのですが、
書店に行くと、つい心理療法関連の本を
買ってしまう自分がいました。

そんな体験から、
やっぱり自分は心理療法が大好きだし、
これをやり続ける方が
自分にはあっているという確信を
持つようになりました。

そうであれば、
これからは患者さんの治療ではなく、
私が身につけてきたものを多くに人に伝え、
学んでもらうためのセミナーを
開催しようと考えたのです。

それが今も続いている
ホリスティックコミュニケーション
実践セミナーです。

緩和ケア医になって5年目の
48歳のときでした。

さらに、実践セミナーをやっているうちに
あることに気づきました。

参加者の皆さんは
人間関係などの悩みも多いのですが、
運動や早寝早起きをしたいのに
できないといった、
習慣にかかわる悩みも
結構あることがわかったのです。

そこで、習慣化を身につけるための
習慣力セミナーも始めました。

今ではこれは
実践セミナーに勝るとも劣らず
重要なセミナーだと思っています。

それは、良い習慣を身につけ
悪い習慣をやめることが
できるようになれば、
その人の人生は大きく変わり、
充実感のある生活が
送れるようになるからです。

このように、セミナーの方は今に至るまで
充実感をもってやれているのですが、
その一方で、何年か前から
頭をもたげてきた思いがありました。

それは、自分の当初の思いは
どこに行ってしまったのだろうか、
本当にこのままで
いいのだろうかという思いでした。

最初に書いたように、
私は医療を変えたいと思って
医者になったのです。

しかし、30年以上にわたり
医療の世界で医者をして感じたのは、
そう簡単に医療を変えることなど
できないという思いでした。

さらに、
自分が培ってきたコミュニケーションスキルも、
患者さんにはほとんど使う機会がなく、
これで本当によいのだろうかという思いが
ずっとくすぶっていたのです。

自分の人生においては、
やりたいことをやっているという
充実感を持っているにもかかわらず、
医療の世界ではその感覚がないのです。

そんな折、今は健診センターで
健診業務に携わっている前院長との
毎年恒例になっていた飲み会をしました。
3年前の9月のことです。

そのさいに前院長が何気なく言った
「生活習慣病の患者さんに
運動や食事の指導をしてくれる人が
いてくれるといいんだけどなあ~」
という言葉が頭から
離れなくなってしまったのです。

自分なら患者さんが意欲をもって
取り組める独自のプログラムを
提供することが
できるのではと思ったからです。

当然それは、
今まで長年培ってきた知識や
コミュニケーションスキルを
集大成したようなものです。

さらに、
生活習慣病はれっきとした病気であり、
もしそこに私が関与できるようになれば、
西洋医学に新しい風を送り込むことも
可能です。

まさに、「医療を変える」という
当初の思いを少しでも実現できる
チャンスではと思ったのです。

とりあえず、その思いを膨らまし、
実行に移したものが
今回の生活習慣病予防改善セミナー
というわけです。

次回は、このセミナーの内容について
簡単にお話したいと思います。