ブログ:習慣化と目的

先日、新・習慣力セミナーの
フォローアップをZoomでやりました。

習慣力セミナーを始めてから
すでに4年が経ちますが、
昨年からは新・習慣力セミナーとして
中身をブラッシュアップし、
さらに食事に対する取り組みも
新たに加えました。

何かを習慣化するためには
当然のことながら継続が重要になります。

ただ、やり方がわかっていても、
一人でやり続けるのはなかなか大変です。

また、適切な方法で継続できているのかを
自分でチェックするのも困難です。

そのため、終了後も適切な形で
習慣化ができているのかをチェックするために
フォローアップセミナーを
Zoomで開催したというわけです。

このセミナーでは、
「目的」を意識しておくことの重要性を
再認識させられました。

習慣化でポイントとなるのが
「小さな行動」です。

例えば、もう少し体重を
減らしたいという人がいたとしましょう。

よし!やるぞ!と思って、
2杯食べていたご飯を
1杯にすると決意して実行しても、
まず続きません。

なぜならば、
最初の一歩が大きすぎるからです。

そうではなくて、
「それならできそう」と思えることがから
始めるのがコツであり、
それが「小さな行動」です。

たとえば、毎日飲んでいる缶コーヒーを
微糖コーヒーに代えるというのなら
続けられるかもしれません。

その延長線上に、
微糖が無糖に変わるかもしれませんし、
無糖が水に変わるかもしれません。

こうして少しずつ
健康的な食事に近づけていくというのが
物事を習慣化していくためには
重要になってくるのです。

ところが、
微糖コーヒーに変えたのはよいのですが、
そこから先に
進まなくなってしまうということも
しばしばあります。

これは、微糖コーヒーに変えられたことで
ホッとしてしまい、
なぜ、微糖に変えようと思ったのか、
その目的を忘れてしまっているからです。

これでは一向に前に進みません。
だからこそ目的を意識し続けることが
重要になってくるのです。

目的を意識していれば、
少しずつ前に進めていくことができ、
毎日30分走れるようになったり、
健康的な食事ができるようになるため、
その結果として
体重も10㎏減るという状況にもなるのです。

ただし、
目的を認識し続けることは大切ですが、
だからと言って、目標を立て
毎日少しずつ走る時間を増やすとか、
食事を少しずつ減らすといったことは
あまりお勧めではありません。

なぜならば、そうしようと思うと
それが義務や強制になってしまい、
苦痛や負担が大きくなり、
結局は続かなくなってしまうからです。

目標に向かって進むのではなく、
これくらいならできると思えることを
少しずつ増やしていくのであれば
これは継続可能ですし、
そこには自ずと結果も伴ってきます。

なお、「目的」と「目標」を
混同している人がときどきいるので、
この違いは
しっかりと認識しておくことが必要です。

目的とは、何のためにやるのかという、
その行動の意味や本質を
言い表したものであり、
やや抽象的な言葉で表現されます。

一方、目標は、目的を達成するための
具体的な手段や目印のことです。

ですから「健康になる」が目的であり、
「体重を5㎏減らす」が目標です。

目標は最終のゴールではなく、
あくまでも通過点です。

それをはき違え、
目標が目的になってしまうと、
1億円がたまった貯金通帳を片手に
ボロアパートで孤独死するというような
状況になってしまうのです。

なお、私がやっている
習慣力セミナーでは、
あえて目標を定めていません。

なぜならば、目標を定めると
それを達成することに必死になってしまい、
それが空回りを生むため
うまくいかないからです。

このセミナーの目的は
習慣力をつけることです。

習慣化のコツを
身につけることさえできれば、
あとは自ずと結果は伴ってきます。

もちろん、
習慣化ができるようになったら、
その段階で目標を作るのは
悪いことではありません。

そのときには、無理をすることなく
目標をめざして
進めるようになっているからです。

何事も、焦りは禁物です。
長い目で見ていくことが
結局は近道になるのです。

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