ブログ:思いを整理する技術
ノート術に関する話は、
先週の2回のブログで終わる予定でしたが、
実際に書いてみると
結構、中身が多岐にわたっており、
伝えるべきことが多かったので、
今週もその続きを書くことにしました。
ノート術の目的は、
自己肯定感を高める、
自分の夢ややりたいことを叶える、
様々な思いや考えを整理するの、
三つだと言いました。
今回は三つ目の目的である、
様々な思いや考えを整理するための
ノート術について書きます。
実は、これは自己肯定感を高めたり、
夢を実現するということにもつながるため、
すべての基本になるノート術だと言っても
過言ではありません。
では私が読んで実践した中で
これは面白いと思った本を
いくつか紹介させて頂きます。
〇古川武士著「書く瞑想」
(ダイヤモンド社)
〇安田修著「自分を変えるノート術」
(明日香出版社)
どちらも、自分の心や頭にあることを
すべてノートに書き出すことで、
それらを整理するものです。
人はいろいろな考えや思いを
持っていますが、
それを頭の中だけで整理するというのは
ほぼ不可能です。
その思いや考えをノートに書き、
言語化するという作業を通して、
初めて整理ができるのです。
なぜならば、書くことで、
それに関連する多くの情報を
思い出すことができ、
漠然としていたつながりを
明確にすることができるからです。
ここで重要になるのが、
しっかりと整理しようとか、
体系的にまとめてみようといった、
そんな大それたことを最初から考えず、
先ずは頭の中にあるものを
とにかくすべて吐き出すといったイメージで
書き始めるということです。
人に見せるものではないので、
とにかく書きたいことは何でも書く、
正しいことや結論を出すことにも
こだわらないというのが大切です。
これはなにも、
自分の考えを整理するだけではなく、
日常の中で湧き上がってくる「感情」にも
利用することができます。
人は、毎日のようにイライラや不安、
喜びやワクワクを感じたりするものです。
このような感情をうまく整理し、
メンテナンスすることができれば、
日々のモヤモヤがなくなり、
ずっと、前向きにものごとを
考えられるようになるのです。
例えば、「書く瞑想」では、
1日の中で、気分や感情を
上昇させたものと低下させたものを
書くという作業をします。
ここではそれぞれを
放電日記、充電日記と言っています。
放電日記の場合、
先ずは思いや気分が下がってしまったことを
列挙します。
例えば、
昼ご飯を食べ過ぎてしまったとか、
イライラして子供に当たってしまった、
などです。
一方、充電日記の方はその逆で、
思いや気分がよくなったことを列挙します。
書斎でゆっくり30分読書ができた、
家族と一緒に夕食を食べることができた、
といった具合です。
あとはそれらを眺め、
セルフトークをします。
つまり、自由に自分の思ったことや
感じたこと、思い浮かんだことを
あまり考えずに書いていくのです。
このような作業を通して、
自分の感情を
客観視できるようになりますし、
ではどうしたらいいのかという
出口も見えてきます。
感情のモヤモヤは、
このように、書き出すという作業で
ずいぶんと楽になります。
さらに、これらを基にして
心の整理をしていきます。
そのためには、
書き出したものを今度は、
好きか嫌いか、
やりたいことか、すべきことか、
楽しいか、辛いかといった感情基準で
必要なものと不必要なものに分けます。
あとは、必要なことを増やし、
不要なことは減らしていけばよいのです。
詳細は本書に譲りますが、
これを実践することで、
心と頭を整理できるだけではなく、
さらに一歩進んだ自分を作ることができます。
また、感情だけではなく
漠然とした思いを整理し、
そこから様々なアイデアを出すことも
できます。
「自分を変えるノート術」には
その典型的なやり方が書かれています。
この本で面白かったのは
「一人合宿」という考え方で、
私も以前からよくやっていました。
これはどういうことかと言うと、
自分の部屋でも喫茶店でも
どこでもよいのですが、
一人でじっくり取り組める場所を
先ずはキープします。
持ち物はノートとペンだけです。
最初は30分程度でよいので、
とにかく、自分の頭にあるものをすべて
ノートに書き出します。
例えば将来のビジョンとか
悩んでいること、企画やアイデア等々、
何でもいいのですが、
ひとつのテーマについて
じっくりと向き合い、
それをすべて書き出すのです。
このように、感情でも思考でも
あまり考えずにノートに書きまくることが
先ずは出発点です。
ただし、吐き出しただけでは
ただの発散になってしまいます。
もちろんそれでも、
ある程度、気持ちはスッキリしますし、
考えもそれなりにはまとまります。
ただ、もう一歩前に進めるためには、
それを基に思いを広げ、発展させ
気づきやアイデアを生み出すという作業が
必要になります。
そのためには多少の時間と、
じっくりと取り組む姿勢が
必要になってきます。
それについては、
また次回、お話させていただきます。
先ずは、皆さんも感情や思いを
ノートに吐き出すことからしてみませんか。