ブログ:自分を変えるノート術

ずいぶん前から、
自分の気づきや成長を促すためには
メモやノートが有用であることを知り、
気に入ったものがあれば
それを実践するということを
繰り返していました。

そんなことを何年もしているうちに、
あることに気づきました。

それは、同じノート術といっても、
提案者によって、
主眼においている目的や方向性が
それぞれ違うということです。

その目的や方向性の違いは
主に以下の三つに分かれます。

①自己肯定感を高める、
②自分の夢を明確にし、それを叶える、
③思いを整理し、気づきを促す
といったものです。

そうは言っても、
これらはすべて独立したものではなく、
結局はどれもがつながっているのですが、
どの視点から入るかは、
その人の好みによって分かれます。

では、各々について簡単に見ていきます。

一つ目は、自己肯定感を高めたり、
ポジティブな思いを
持てるようになるためのノートです。

どちらかと言うと、
自分に自信がないとか、
つい悪いことばかりに
目が向いてしまうという
人向けのものであり、
「引き寄せの法則」に近い発想です。

私が読んだ本の中で、
このような視点で書かれた本には
以下のようなものがありました。

〇永谷研一著、
「月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい」
(クロスメディア・パブリッシング)
〇佐藤富雄著、
佐「感謝ノートで夢は叶う!」
(朝日新聞出版)

これらの類の本は、
他にもたくさんあります。

皆さんが言っていることは、
どんな些細なことでもいいので
「できたこと」や
「感謝すること」に目を向け
それをノートに
書きましょうということです。

「月イチ10分‥」は、
前回紹介した「できたことノート」と
同じ著者の本です。

なお、ここで紹介した感謝ノートは
初心者には少々ハードルが高い気がします。

なぜならば、
感謝することのリストを20個書き、
その中から、より感謝できることを
三つ選び、200文字程度の文章にし
さらにそれをブラッシュアップする、
ということを1週間かけてやる、
という作業を必要とするからです。

詳細は本書に譲るとして、
もしこれが毎週実行できたら、
結構、意識は変わるのではないかと
思います。

あとは、本気になって
継続的に取り組めるか否かだけの話です。

ノート術のもう一つの方向性は、
自分のやりたいことを明確にし、
それを実現するためのノートです。

これは、前向きな思いを持っている
自己啓発系の人に向いているノートです。

〇小野正誉著、
「メモで未来を変える技術」
(サンライズパブリッシング)
〇今村暁著、
「1分間の日記で夢は必ずかなう!」
(フォレスト出版)

なお、「メモで未来を変える技術」では、
ノートではなくメモを推奨しています。

なぜならば、
人は、歩いているときなど、
ボーっとしているときの方が、
脳のデフォルト・
モード・ネットワーク(DMN)が働くため
アイデアが浮かびやすくなります。

ところが、
そのアイデアをそのまま
頭にとどめ置いたり、
他のことを考えたりしてしまうと、
すぐに思い出せなくなります。

ですから、思いついたアイデアを
いつでもすぐに、
メモに取るという習慣が必要であり、
それを確実に実行に移すための方法として
常にメモを持っていることを勧めています。

実はこれは、私も昔から実践しています。

私は四六時中、
胸ポケットに手帳を入れており、
その中にいつでも取り出せるメモ用紙を
入れています。

ですから、ちょっとしたアイデアや
気づいたことがあると、
歩いているときでも
電車の中で本を読んでいるときでも、
そのメモ用紙を取り出して、
すぐに書けるというわけです。

話を戻します。
とにかく、自分がやりたいことや
将来の夢を明確にするためには、
自分が喜びや幸せを感じたことや、
いいなと思ったことなど、
日常の中の些細な体験から
「夢のかけら」を拾い集める作業が
必要になります。

1分間日記の方も、
「したい」と思ったことに焦点を当て、
それを実現するためのものという意味では
「メモで未来を‥」と視点は同じです。

もう少し具体的に言うと、
毎朝「夢・目標」「やりたいこと」を書き、
夜は「今日の出来事」「今日の感謝」
「今日の成功法則」の三つを書きます。

それを毎日繰り返すことにより、
夢が明確になり、
何をしたらよいかに気づき、
それを行動に移せるようになり、
最終的には夢が実現できますよ、
というものです。

ただ、この作業は1分で終わるとは
思わないのですが‥

まあ、朝1分、夜1分から始め、
できるのであれば、
もう少し時間をとってください、
ということなのですが‥

少々、やる作業が多い気はしますが、
夢や希望を叶えたいという
意欲を強く持っている人にとっては
向いている方法だと言えます。

いずれにせよ、
「できたこと」「感謝すること」
「やりたいこと」とった
ポジティブな側面に焦点を当て、
それらを毎日、文字にして書くという作業が
潜在意識を呼び覚まし、
脳を活性化させるのには役立ちます。

それが、自分に変化をもたらし、
行動に変化をもたらし、
夢ややりたいことに
向かわせるというわけです。

あとは、とにかく続けるだけです。
ただし、単なる作業になってはいけません。
じっくりと考えながらやるということが
重要になってきます。

それには少々労力と時間がかかりますが
本当はそこが大切なのです。

毎日、意識的にじっくりと
取り組む姿勢こそ重要であり、
これが、ノート術の成果を
最大限に引き出すための鍵になります。

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