ブログ:目からウロコのダイエット法①
ほとんどの人が一度や二度は
ダイエットを考えたり、
もう少し健康的な食生活をしたいと
思ったことがあるのではないでしょうか。
私は身長165㎝くらいですが、
高校時代から結婚するまでは
体重は58㎏台とほぼ一定でした。
ところが、
結婚1年後くらいには62㎏と、
人生初の60㎏台を経験、
以後、体重は増え続け、
ピークのときは69㎏にまでなりました。
もっともそれは
20年以上も前の話ですが。
その時は、これはヤバいと思い、
ダイエットをはじめ、
とりあえず65㎏台まで戻し、
それが今は62㎏前後になっていますので、
高校時代より4㎏オーバーくらいのレベルで
維持できています。
実は、私はあまりダイエットには
興味がありませんでした。
食べたいものを食べ、
飲みたいもの飲む生活を好み、
我慢や制限をするのは嫌いだからです。
ですから、
体重がピークだった心療内科医時代は
朝は喫茶店でモーニングを食べ、
昼は病院の近くにある
珉珉(みんみん)という中華料理店で
中華丼を食べ、
夜も普通に夕食を食べていました。
そんな生活をして気づいたら
69㎏になってしまい、
これはまずいと思い、
ダイエットを始めた次第でした。
ただ、私のダイエットは
通常の方法とは異なります。
当時(今も?)一般的だったのは、
食べる量を減らし、
カロリー制限をするという方法が
主流だったように思います。
しかし先ほども言ったように
我慢や制限は嫌いなので
そのようなダイエットは
まるでやる気がありませんでした。
ではどうしたのかと言うと、
九大心療内科にいたときに知った
BOOCSダイエットに
取り組むことにしたのです。
これは、食べたいものを
食べたいだけ食べてもいいという
ダイエット法なので、
私にピッタリです。
このBOOCSは
今はダイエット法ではなく、
生活習慣病や認知症の予防・改善法に
姿を変えましたが中身は一緒です。
なぜこれに興味を持ったかというと、
通常のダイエットが身体にしか
目を向けていないのに対して
BOOCSは心に目を向けていたからです。
つまり、あれもダメ、これもダメと
禁止ばかりのダイエットでは、
どこかで我慢の限界がきて、
結局また食べてしまうというのが
お決まりのパターンです。
でも、もし毎日、
「あ~美味しかった」という満足感を
味わうことができたならば、
これは継続できます。
さらに、
そのような成功体験をつみ重ねることで
もう少しいろいろと取り組んでみようと、
自ずと考え方も変わってくるのです。
要するに、先ずは満足感を大切にし、
そのうえで、改善できるものを
少しずつ改善していくというのが
BOOCSダイエットの考え方です。
具体的な方法を簡単に言うと、
一日一回は「満足」と思える食事をします。
たいていは夕食ですが、
朝でも昼でも構いません。
あとの二食も満足するだけ食べてしまっては
これは当然太ってしまいますので、
ここは多少の工夫がいります。
例えば、朝食は汁物のみとし、
昼食もおにぎり1個とか
ソバやうどん1杯といった、
軽めのものにするといった具合です。
私はBOOCSダイエットを始めて以来、
10年以上にわたり
朝食?はコーヒー(ブラック)のみ、
昼食はかけそばを食べていました。
当然その間、空腹感はありますが、
逆にそれが、
もうすぐ夕食が食べられるという
楽しみになっていました。
当時はお米が好きだったので、
夕食はまず納豆のみでご飯を一善かきこみ、
それからおかずを食べながら
二膳目を食べるというのが常でした。
それでも体重はどんどん減り、
69㎏あった体重は65㎏にまでなりました。
私はこれで全く問題はありませんでしたが、
人によっては空腹時に、
イライラしてくる人がいます。
その場合BOOCSでは、
我慢せず間食を摂るように勧めています。
ただし、そのときに食べるものは、
純黒砂糖(サトウキビ100%)を
たっぷり入れた紅茶や
高カカオチョコレート、
はちみつ(100%)、ナッツ類などです。
これらは食べても太りません。
これで空腹感が和らぎ、
夕食まで待てるのであればそれでOKです。
しかし、このような対応をしても
それでもまだ我慢できないときには、
ケーキでもラーメンでも
どうぞご自由にお食べ下さいとなります。
その意味でBOOCSは、
我慢や制限をしないダイエットなのです。
そんなことをしていたら、
毎回、自由に食べてしまい、
どんどん太ってしまうのではと
心配する人もいるかもしれませんが、
実際にはそんなことはありません。
たとえ食べてしまうことがあっても、
また気を取り直し、
もう少しがんばってみようという気持ちに
なれるからです。
そんなことを繰り返しているうちに
次第にコントロールすることが上手になり、
そのうち適切なパターンが
身についてくるのです。
さらに夕食も、
全く自由ですと言われても、
それとはなしに意識するようになります。
すると、
ここぞとばかりにバカ食いしていたのが
次第に落ち着いた食べ方をするようになり、
そのうち適切な量で十分と
思えるようになってくるのです。
実際、私も最初のうちは、
必ずご飯は二膳食べていましたが、
そのうち納豆でご飯をかきこむのをやめ、
結局一善で十分と思えるようになりました。
(続く)