体重を減らそうとする場合、
食事を減らしたり制限したりするのではなく、
これならできそうだと思える健康的なものを
少しだけ取り入れればよいという
話をしました。

例えば、コンビニでついスイーツを買って
食べてしまうとしたならば、
先ずは、水やお茶を買って飲めばよいのです。

そのあとに、スイーツも食べたければ
それも買って食べればよいのです。

なぜ、それでよいのかと言うと、
そのような行動を続けていれば、
どこかで自ずと、
少しスイーツを減らしてみようとか、
今日はお茶だけでやってみようという思いが
出てくるからです。

さらにうまくいけば、
水やお茶を飲んだだけで、
今はスイーツを食べなくても
いいかという気になる場合もあります。

このような成功体験が大切なのです。
つまり、やめようと思ってやめるのではなく、
自ずとやめようという気になるような状況を
作ることが大切なのです。

そのための第一歩が、
そんなことならできると思える
ほんの小さな健康的なものを
取り入れることなのです。

先ずはここが出発点です。
ただし、当然のことですが、
この段階で体重が減ることはありません。

結果を求めるよりも、
先ずはやり方を
身につけることの方が重要です。

ある程度、軌道に乗ってきたら
「健康的な食事」の範囲を少しずつ
広げていけばよいのです。

例えば、果物やサラダを
意識的に付け加えるとか、
豆類を取り入れるといった具合です。

何が健康的な食事かということに関しては
細かいことを言うときりがないのですが、
ざっくり言うと、日本人には
伝統的な和食料理でよいと思っています。

まあ、和食はユネスコの無形文化遺産にも
登録されているくらいですから、
世界的にその良さは認められています。

また、地中海食も健康的な食事として
認められています。

地中海食は果物や野菜を豊富に使い、
乳製品や肉よりも魚を多く使います。

また、オリーブオイル、ナッツ、豆類、
全粒粉など未精製の穀物をよく使うなど、
健康的な食事の典型と言えます。

ただそれでもまだ、
有機栽培のものを使うべきかとか、
調味料はどうすべきかとか、
考えだしたらきりがありません。

ですから、最初のうちは
ざっくりと考えておいても
よいかと思います。

そんな生活をしていくうちに
次第に健康的な食生活を
していこうという意識が膨らんできます。

その段階になって初めて、
スイーツやから揚げなどなどを
果物やサラダに変更したりすることを
部分的に試みるようにしたらよいのです。

何事もそうですが、一気にしようとしたり、
がんばったりしようとしてはいけません。

そうではなく、
これくらいならできそうと思える幅を、
少しずつ広げていけばそれでよいのです。

最終的に、健康的な食事が中心となれば
自ずと体重は減ってくるという考え方です。

また、環境面も大切です。
目の前にお菓子があれば、
食べてしまうのが普通ですが、
なければないで、
食べなくても過ごせるのです。

ですから、不健康なもの、
つまり太りやすい加工食品や
お菓子類は可能な限り、
食べられない状況にしておくことは
体重を減らす助けになります。

食べたくても身の回りになければ、
仕方なく他のものを食べることになります。

その際食べるものが
果物や豆類であればベストです。

そのうち、その生活に慣れてくれば
不要なものを買いこむことは
ほとんどなくなるというわけです。

さらに、ちょっとした工夫として
買い物をした際に、
レジで並ぶ直前に、
買い物かごから一つだけ
不健康な食材を返すという方法もあります。

買い物をすれば、
ポテトチップスやジュース類など
ひとつやふたつは不健康な食材が含まれます。

それが美味しそうであれば、
つい買い物かごに入れてしまうのは
当然のことです。

だからこそ、レジでお金を払う前に
何かひとつは元に戻すと決めておけば
不健康な食材を買うのを減らせるのです。

もちろん、自分が食べるすべてを
健康な食事にすることは不可能です。
ある程度の楽しみも必要です。
そのあたりはバランスの問題です。

また、お皿を小さめにするというのも
有効な方法です。

人は、お皿に盛りつけられたものは
多少お腹が膨れていたとしても、
残さず全部食べてしまう傾向があります。

かと言って、
お皿に少ししか盛られていないと、
量が少ない気がして、
もっと食べたいという気持ちに
なってしまいます。

だからこそ、
最初からお皿を小さめにして、
それにたっぷり盛るほうが、
たとえ量が少なくなったとしても
満腹感を得やすいのです。

実際、アメリカの研究では、
30センチのお皿を25センチに変えただけで、
カロリー摂取量が
平均22%も減ったという研究もあります。

ただ、量を減らすといっても
いつもの量の2割程度減らすくらいなら、
あまり少なくなったという思いは
ありません。

ましてやお皿が小さくなれば、
少し多く盛られた気がしますので、
実際は少なくなったとしても
心理的には十分に
満足感が得られるというわけです。