先日、アドバンスセミナーを開催し、
8名の参加者と一緒に
有意義な時間を過ごさせてもらいました。

このセミナーは、
各人がセラピストもしくは
クライエントとなり、
それぞれが語る悩みや問題に対して
30分程度で
カウンセリングをするというものです。

終了後に全員からコメントをもらい、
最後にセラピストとクライエントにも
感想を聞くという形のものです。

カウンセリングそのものは、
ホリスティックコミュニケーションが
ベースとなっていますが、
そこにはあまりとらわれ過ぎず、
各人の考え方を自由に取り入れながら、
自分なりのカウンセリングを
してもらっています。

その方が勉強になりますし、
みんなの刺激になると思うからです。

今回のセミナーで面白かったのは、
本当はもっとゆったりしたいのに、
何事にも一生懸命になってしまうため、
ゆったりできないという
悩みをもっているクライエントへの対処法です。

一生懸命な人には、どうも
「もっともっと」主義や完璧主義の人が
多いようです。

その人たちは、手を抜くとか
ボーっとするというのが苦手であり、
もう少し気楽に、
のんびりとやりましょうと言っても
頭ではその重要性がわかっているものの
実際にはできないのです。

なぜならば、
そんなことをしようものなら、
「怠けてはダメ!」と知らず知らずのうちに
自分で自分を叱責してしまうからです。

そんな人に、リラックスしたり
ゆったりしてもらうためには
どうしたらよいのでしょうか。

この場合は、
つい一生懸命になってしまうという
クライエントのパターンを逆手に取って、
これをうまく利用すればよいのです。

例えば、リラックス法を教え
それを一生懸命にしてもらうのも
ひとつの有効な方法です。

リラックス法には、
いろいろなものがありますが、
つい一生懸命になってしまう人には
漸進的筋弛緩法がよいかもしれません。

これは座った状態でも
横になった状態でもできます。

やり方は簡単で、
要は、顔から足の先まで、
それぞれにある筋肉に意識を向け、
順番に各筋肉にギューッと力を入れ、
そのあとにスーッと力を抜くということを
繰り返していく、ただそれだけです。

すべての筋肉に対してこれをすると
30分以上かかりますが、
何事にも一生懸命に取り組む人には
もってこいの方法です。

当然のことながら、
このリラクセーション法に
一生懸命取り組めば取り組むほど
リラックスできるようになるという
仕組みです。

よく、ボーっとすることを
一生懸命にしましょうと言う人もいますが、
これはあまりうまくいきません。

ついがんばってしまう人は、
「ボーっとする」という言葉が嫌いであり、
たとえ「一生懸命にする」と言われても、
ボーっとするのには抵抗があるため、
なかなかできないのです。

ところが、漸進的筋弛緩法の場合は、
身体の筋肉を緊張させたり緩めたりするという
具体的な行動なので、
これは一生懸命に取り組むことができます。

頭の中で、「リラックスする」とか
「ボーっとする」と思っても、
それはなかなか受け入れられず、
当然、実行もされませんが、
具体的な行動であれば、
まだ取り組める可能性が高いのです。

そうこうしているうちに
体がリラックスする感覚を覚えるため、
次第に心も緩んでくるのです。

そうなれば、
知らず知らずのうちに、
以前に比べ、少しリラックスしたり、
休んだりすることが
できるようになったなあ、と
思えるようになるというわけです。

一生懸命の人は、
考え方を変えようとする方法、
つまり「頭」から入る方法よりも、
身体感覚を利用した「体」から入る方法の方が
ずっと適しています。

つい一生懸命がんばってしまい、
手が抜けないという方、
一度試してみてはいかがでしょうか。