先日、堀田秀吾著、
『「考えすぎない」人の考え方』
(サンクチュアリ出版)を読みました。

これは、考え過ぎない人の方が
行動力や幸福感が高まり、
仕事や人生にいい影響があるということを
45の最先端研究の成果をもとに
まとめたものです。

例えば、
「不安はネガティブな感情は、
考えごとをするほど強くなる」
「情報が多い程、時間をかけるほど、
人は合理的な判断ができなくなる」
といった研究成果について、
わかりやすく紹介してくれています。

今回はたくさんの研究の中で
私が面白いと思ったものの
いくつかをご紹介させて頂きます。

先ずは、
ニューヨーク市聖路加病院の
ウェイルらが発表した
「衝動に駆られたときには
30秒の「タッピング」が効く」です。

これは、無性に食べたいといった
暴食の衝動に対する対処法として、
手の指全体で「トントントン」と
叩くような動作であるタッピングを
額に30秒行うと、
その衝動が半分に抑えられるというものです。

タッピングの場所は耳でもよく、
さらには「壁を叩く」でも
衝動が3分の2程度に
抑えられたとのことです。

このタッピングという手法を使った
心理療法はTFTやEFTなど
いろいろなものがありますが、
どれも身体のツボをタッピングすることで
思考や感情をコントロールするというものです。

しかし、今回の論文を見る限り、
壁をタッピングしても
効果があるとのことですが、
これには、ある意味合点がいきました。

タッピングがなぜ効くのかについては
いろいろな説明がされていますが、
私は、意識を今の感情(衝動)から
他の方向に向け、
その状態をある程度維持できれば
感情の波はおさまるため、
衝動は軽減すると考えています。

つまり、
同じような状況を作れさえすれば、
どのような方法であれ、
その時の衝動を
ある程度コントロールできると思っています。

例えば、突然誰かに「何してんの?」と
声をかけられてもそうですし、
30秒後に太ももに針を刺せる準備をし、
もし衝動が収まっていなければ、
実際に針を刺すと決めていれば、
それでもたいていの場合は、
衝動が収まります。

このように衝動以外に目を向け、
その状況をある程度維持できさえすれば、
衝動はコントロールできるのです。

また、テトリスというゲームを
1日3分以上することでも
お酒やたばこ、食べ物、性欲、
ドラックなどへの衝動的な欲求が
5分の1まで抑えられたということも
書いてありました。

でも私はこの方法は
あまりよいとは思いません。
なぜならば、今度はテトリスにはまり、
それに依存してしまう可能性が出てくるからです。

他にも面白い研究がありました。
それはハーバード成人発達研究所の
ヴェイラントらの研究による
「75年間の追跡研究で分かった
幸福と健康を高める一つの方法」です。

これはハーバード大学卒業の男性たちと、
ボストン育ちの貧しい男性たちの、
二つのグループ(約700人)を
75年間、追跡調査して得た結果です。

結論としては、人間の幸福度や健康と
直接的に関係のあったものは、
家柄や学歴、職業、家の環境、
年収、老後資金の有無ではなく、
人間関係だったというのです。

しかも友人の人数には関係なく、
たった一人でも心から信頼できる人が
いるかどうかが重要だというのです。

他の研究でも、
ライフイベントが
ネガティブなものであっても、
明るくハッピーな友人がいる人は
幸福を感じる傾向にあるという結果が
出ています。

私などは、好きな人とは付き合いますが、
嫌いな人とは、当然かかわりも持ちません。
自己中心的、自分勝手と言われても結構です。
それが気楽でいいのです。

でもやっぱり、人の存在は大切なんですね。
孤独が好きな私でも、
ずっと独りぼっちだと人恋しくなります。

特に一人で
お酒を飲んでいるときなどはそうです。

普段は、人と一緒にいるのは
煩わしさを感じますが、
お酒を飲むときは誰かと一緒がいいですね。

これも私の身勝手な願望であることは
重々承知しています。

でもそれでいいじゃないですか。
所詮、人は自己中心的な生き物なのですから。
(続く)