カウンセリングルーム「セラとぴあ」を
開設するにあたり、
HPを立ち上げましたが、
未だにキャッチコピーを
考えるのに苦労しています。

対象はケアギバーの人であり、
特徴は、問題の原因を探すのではなく、
希望や可能性、強さを引きだす
カウンセリングであること、
さらにカウンセリングを受けることで、
自分自身のコミュニケーション力も
アップすることができることです。

あとは、これを魅力的な文章にすれば
いいのですが、それが難しいのです。

そんなとき本屋で、大橋一慶著、
「セールスコピー大全」(ばる出版)を
見つけました。

当初は、「癒しをもたらすカウンセリング」
「あなたにも癒しが必要です」といった文言を
考えていましたが、この本を読んで、
これらの文言が全く響かないことに気づきました。

今までは、商品(この場合はカウンセリング)を
売るためには、その商品の特徴やメリットを
魅力的な言葉で伝えればよいと思っていましたが、
それでは全く売れないのです。

人は何に魅力を感じ、
お金を払いたいと思うのかというと、
ベネフィット、つまり
読み手が手に入れたいと思う
結果や幸福だというのです。

例えば、
「0.3秒で音声翻訳、〇〇トーク」よりも
「外国語が話せなくても安心安全で楽しい旅を
0.3秒で音声翻訳、〇〇トーク」の方が、
欲しいという思いになりますよね。

この時に、
「外国語が話せなくても
安心安全で楽しい旅を」がベネフィットです。

つまり、欲しいと思ってもらうためには
ピンポイントで「こんなものが手に入る」と
伝えた方が、ずっと興味を持ってくれるのです。

そのことを踏まえ、今は
「早く帰れるようになる」
「フタッフに気楽に声掛けができるようになる」
「家族の笑顔を取り戻す」
といったキャッチコピーを考えていますが、
実際に何を使うかはまだ決めていません。

この世界は結構奥が深く、
しばらく試行錯誤しそうです。

でも、キャッチコピーは、
人をその気にさせるための
心へのアプローチであり、
その意味では、
ホリスティックコミュニケーションと
共通する部分があると思いました。

ホリスティックコミュニケーションでは、
クライエントの悩みに対して、
質問や提案を繰り返しながら、
それを解決するための
手助けをしています。

その際に重要になるのが、
話のゴールや方向性を
明確にしておくことです。

実は、クライエント自身、
悩みを語りながらも、
自分の悩みが明確でないことも多く、
何を悩んでいるのか、
はっきりわかっていないケースも
しばしばあります。

そんな状態で
カウンセリングを進めていっても、
クライエントの思いに沿わない方向に
話が進んで行ってしまったり、
話が迷路に入り込んでしまうことも
しばしばです。

そうならないためにも、
早い段階で、
「どうなったらいいなと思いますか」
という質問をします。

つまり、まずはゴールを
はっきりさせようということです。

ゴールが見えたら、あとは、
そこに到達するために
どうしたらいいのか、
どんなことならできそうなのかを
明確にしていくだけです。

そうすることで、
クライエントが求めているものを
実現するためのサポートが
確実にできるのです。

ここでいうゴールとは、
まさに、キャッチコピーで言うところの
ベネフィットそのものだと思いました。

人は、手に入れたいというものが
明確にならない限り動きません。

だからこそ、問題解決への
第一歩を踏み出してもらうためには、
「どうなったらいいのか」を、
キャッチコピー的にいうならば、
「何を一番手に入れたいのか」を
明確にすることが大切になってくるのです。

また、手に入れたいものを
できるだけ具体的にするという点も
キャッチコピーと同じです。

「どうなったらいいなと思いますか」
という質問に対しては、
「スタッフとよい関係を築きたい」といった
漠然とした答えが返ってくることが
しばしばあります。

しかし、これではゴールが曖昧過ぎて
問題解決に向けての話を
うまく進めることができません。

そうではなく、
「スタッフに声掛けができるようになる」
「スタッフの話をしっかり聴けるようになる」
といった、自分が実現したい
具体的な行動が明示されてこそ、
初めてその実現のための
具体的な話ができるのです。

キャッチコピーの場合も、
人が欲しいと思うものをピンポイントで
提示することの大切さを強調しています。

例えば「健康になりたい方へ」ではなく
「マーガリンからバターに変えたいけど
塩分が気になる方へ」という具合です。

「健康になりたい方へ」の方が
より多くの人の関心を引きそうですが、
ほとんどの場合、全く印象に残らず
素通りされてしまいます。

逆に、「マーガリン…」の方は、
ある一定の人には確実に心に響くため、
結局は、こちらの商品の方が
見てもらえる確率がぐんと高くなるのです。

このように、
読み手が「手に入れたい」と思うものを、
ピンポイントで提示するからこそ、
人は心を動かされ、買うという行動に
結びついていくのです。

この本を読んで、
人に「やってみよう」という気にさせ、
問題解決のための行動を促す
ホリスティックコミュニケーションと、
考え方はまさに同じだと思いました。

これを機に、キャッチコピーの勉強を
もう少ししようと思っています。
皆さんもいかがですか。