ブログ:頂いた二冊の本

他人からもらった本は、
あまり読まないことも多いのですが、
今回もらった二冊の本はとても面白かったので、
一気に読んでしまいました。

一冊目は「ひらけ!オフグリッド
~電線を切ったら、楽しい暮らしが待っていた」
(サトウチカ著、発売:フォレスト出版)です。

著者のサトウチカさんは、
以前、私のセミナーを受講していたこともあり、
同じ時期にいた他の受講生が
私にこの本のことを教えてくれました。

彼女がこの分野で活躍していることを
この本を見て初めて知りました。

彼女は東日本大震災と
福島第一原発事故による
大停電や計画停電を経験し、
自分らの生活が、
いかに電気に支配されているかを
気づかされたのでした。

その結果選んだ方法がオフグリッド、
つまり電力会社に頼らずに、
電力を自給自足する生活でした。

ですから横浜にある彼女の家
(現在は淡路島に引っ越し)の周りには
電柱は立っていませんし、
当然、送電線も引かれていません。

日常で使うすべての電力を
太陽光パネルやバッテリーなどで
自給自足しているのです。

もちろん、電気を使う生活をするので、
照明はもちろんのこと、
冷蔵庫や洗濯機、掃除機、エアコンなどの
電化製品も使います。

ただ、太陽光が電力のすべてなので
季節や天候によって作れる電力が異なります。
そのため、雨の日が続けば洗濯を控えたり、
夜は早く寝るようにするといった工夫は
する必要があるようです。

ただそういう生活をしているうちに、
太陽光への愛おしさや感謝の思いがわきあがり、
またエコ生活への思いも
次第に強くなっていきました。

その結果、自然のリズムに沿った、
まさに文字通りの晴耕雨読の生活に
なっていったといいます。

また、家庭菜園をしているので、
食べ物も自分で調達し、
調理もソーラークッキング、
つまり太陽光を使った調理法で
食事を作るようになりました。

そのうち太陽熱温水器も導入し、
ガス代も月々3000円くらいまでに
なったというのです。

次第にエコへの思いがさらに強くなり、
通常の水洗トイレも
ホーローバケツトイレになり、
それが青空トイレへと変わっていきます。

さらにテレビや電子レンジは家にはなく、
冷蔵庫と掃除機もじきになくなってしまいました。
それでも十分に満足のいく生活が
できているようです。

オフグリッドやエコ生活に関心のある方は
ぜひ、この本を読んでみてください。
また彼女のHPも人気ですので
興味のある方はこちらもご覧ください。
https://amaterasu.life/

もう一冊は、
「がんが消えていく生き方」
(船戸崇史著、YUSABURU)です。

船戸先生はホリスティック医学協会の理事なので
以前よりよく知っている先生です。
また、船戸クリニック院長であり、
リボーン洞戸代表も務めています。

船戸先生もともとは消化器外科医でしたが、
35歳でクリニックを開業、
48歳のときに受けた健診で
腎臓がんがみつかり手術を受けました。

それから13年経ち、再発することもなく、
現在に至っていますが、
その経験から生活習慣や心の大切さに気づき、
それが、がん予防滞在型リトリート
リボーン洞戸の開設につながったようです。

ここは、今までの間違った生活習慣に気づき、
改めるためのきっかけ作りの場です。
もちろん、いろいろなプログラムもあるようですが、
参加するかしないかは全くの自由です。

また希望者には、様々な代替療法も
提供されています。

船戸先生は、がんは自分の間違った生き方により
作り出されるものであり、
がんの言い分を聞き、それに従って
生活を改めれば自ずと治ると言っています。

もちろん、現実はそう単純ではありませんし、
当然亡くなる方もたくさんいます。
でも、そのような現実を十分に理解した上で、
なおかつ生き方が大切だと説いています。

その際重要になってくるのが、
運動、食事、睡眠、加温、笑いの5つです。

特に目新しいものではないのですが、
この本を読んで印象的だったのが、
船戸先生の患者さんに対する接し方です。

ややもすると、正しい生活習慣や心の持ち方を
患者さんに押し付けがちですが、
船戸先生は決してそんなことはありません。

あくまでも患者さんの思いを大切にしつつ、
また患者さんがその気になって
取り組んでいこうと思ってもらえるような
かかわり方をしているのです。

そこには、患者さんとの
確かな信頼関係の構築が必要不可欠ですし、
それがあるからこそ、
よい結果にもつながるのだと思います。

がん患者さんにとっては必読書ですし、
がんに携わる医療者の方にも
是非一読してほしい本だと思いました。

もちろん、現代は二人に一人が
がんと診断される時代ですので、
その意味ではすべての人に読んでもらいたい
本だと言えます。

船戸クリニック https://www.funacli.jp/
リボーン洞戸 https://www.reborn-h.jp/

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