前回は、自分を進歩、成長させるためには
どうしたらよいのかということについて、
1、学ぶこと
2、小さな行動を積み重ねること
について述べました。

今回は、三つ目の
「異なるものの見方を身につける」について
書かせていただきます。

「異なるものの見方を身につける」には、
二つの意味があります。

ひとつは文字通り、
様々な異なる視点から
物事を見るという見方を
身につけるという意味です。

もうひとつは、
自分の幸福度を上げるようなものの見方を
身につけるという意味です。

前者の意味でのものの見方の大切さは
言うまでもありません。

ひとつのことをいろいろな切り口から
多角的に見られる柔軟な視点があれば、
様々なアイデアが出てきやすくなりますし、
悩みや問題にぶつかったときも、
解決の糸口を見つけやすくなります。

それが成功体験につながり、
様々な気づきや成長につながっていくのです。

どうしたらそのような視点が
身につけられるのかというと、
これは本などを通して学び、
あとは実践を通して
自分のものにしていくしかありません。

物事を見る視点には、
大きく分けて次の三つがあると
私は考えています。

一つは分析的な視点です。
つまり、何が問題なのか、
その原因は何かといったことについて
分析的に見ていくという視点です。

二つ目は右脳的な視点です。
こちらは分析するのではなく、
様々なアイデアやヒラメキを
大切にするという視点です。

三つ目はメタ認知的視点です。
これは二つの相反する考え方の共通項を見出し、
両者を結びつけるという視点です。

これらはどれが良いとか悪いというものではなく、
悩みや問題、状況、立場により、
それぞれを使い分けたり組み合わせたりして
利用していけばよいのです。

このような視点を身につけていると、
悩みや問題に直面したときに、
うまく切り抜ける可能性が高くなり、
それが気づきや進歩、成長に
つながるというわけです。

もうひとつの、
自分の幸福度を上げるようなものの見方を
身につけるというのはどういうことでしょうか。

人は成長する過程において
必ず悩みや困難にぶつかりますが、
それを乗り越えていくことによって、
少しずつ成長していくものです。

しかし、現実の中で、
辛いことや苦しいこと、理不尽なこと
許せないことに出くわすと、
ついくじけそうになったり、
投げやりになったり、
怒りや落ち込みといった
ネガティブな感情に巻き込まれたりして、
そこからなかなか
出てこられなくなってしまうものです。

そのような状況になったときに、
少しでも早くそこから抜け出られるように、
また、どんな状況に置かれても、
そのようなネガティブな思いに
なりにくい自分にすることが
自分をより成長させるためには
大切になってきます。

その際、重要になってくるのが、
この、自分の幸福度を上げるような
ものの見方なのです。

もちろん、辛いときや苦しんでいるときに、
幸せな気分になることなど、
そう簡単にできるものではありません。

だからこそ、普段からそれなりの練習をし、
いかなる状況になったとしても、
そこから普段の自分に引き戻せるような
ものの見方を身につけておく必要があるのです。

そのためには普段から、
嬉しかったことや
うまくできたこと、
ありがたかったことに
意識を向ける練習をすることが大切です。

具体的には、
夜寝る前に今日一日を振り返り、
嬉しかったことやうまくやれたこと、
ありがたいと思ったことを思い出し、
それをノートに書くという作業をします。

この作業を毎日することで、
日々の生活の中で、
自ずとポジティブな出来事や行動に
意識が向くようになります。

また些細なことに対しても、
ありがたいと思えるようになってきます。

通常、辛いとき、苦しいときには、
なかなか自分を肯定的に見たり、
感謝の思いを持つことなどできないものです。

しかし日々、そのような練習を続けることで
いざ、困難な状況に陥ったとしても、
肯定的な物事に意識が向けられ、
些細なことでもありがたいと思えたりするので
悶々とした状況からいち早く抜け出すことが
できるようになるのです。

自分の夢や希望、目標に向かって
一歩一歩、着実に進んで行くというのは
そう簡単なことではありません。

ましてや、自分は、本当は何をしたいのか、
どこに向かって進もうとしているのかが
わからなくなることもしばしばであり、
それが人生というものです。

だからこそ、そういう悶々とした状況や
困難にぶつかって挫折しそうになったときに、
ネガティブな思いからいち早く抜け出し、
また、人生の本当の目的を見出すためにも、
自分の肯定的な側面に目を向け、
自分の幸福度を上げられる視点を
養っていく必要があるのです。

シュバイツァーも言っているように、
成功が幸せの鍵ではなく、
幸せが成功の鍵なのです。

皆さんも、先ずは自分をハッピーにすることから
始めてみてはいかがでしょうか。