ブログ:ちょっと夢中になりました

最近、久しぶりに
夢中になったことがあります。
それは藤井聡太2冠の活躍です。

私は将棋が好きなわけではありません。
実際、将棋については
最低限のルールを知っている程度で、
やったのは小学校低学年の頃に少々だけで、
以来、やったことはありません。

そんな私ですが、なぜか、
藤井聡太2冠に大いに興味がそそられ、
わからないながらも彼の将棋の実際を見たり、
関連本を何冊も読んだりしているのです。

もっとも、若い人が偉業を成し遂げることには
とても興味がそそられる傾向があります。
以前は「ビリギャル」にはまり、
映画は3回見て、DVDも買い、
映画の原作本や関連本も買って読みました。

そして今回は藤井聡太2冠です。
彼に最初に関心を持ったのは、
プロデビュー後に、
連勝記録を伸ばしているという報道を
見たときからです。

それまでは全く知らない存在でしたが、
テレビのニュースを見て初めて知りました。

今までの棋界の連勝記録は、
1987年に神谷広志8段が作った
28連勝でしたが、
それに並んだという報道を見て
素直にすごいと思いました。

デビューからの連勝記録は
今までは10連勝でした。
羽生善治9段も6連勝でストップしています。

その記録をあっさり超え、
さらに30年間破られなった28連勝に
いきなり並んだのですから驚くほかありません。

新記録の29連勝を打ち立てた日は、
ちょうど北海道旅行の初日で、
飛行機のエンジントラブルで
釧路のホテルについたのが21時前でした。

その日はずっと、
新記録が達成されるのかが気になっていました。

到着したのが遅かったので、
急きょ、ホテル内のレストランで夕食を
食べていることにしました。

そのレストランにあったテレビで
29連勝達成!というニュースが流れ、
とても感動したのをはっきりと覚えています。

2017年6月26日のことです。
藤井2冠(当時は4段)はまだ14歳でした。

デビューしたての中学生棋士が
30年間破られることのなかった
連勝記録をいきなり破ったのですから、
驚きと感動以外の何ものでもありません。

しかし、30戦目で負けてしまったため
連勝記録はそこでストップしました。

その後、しばらく藤井2冠のことを
ニュースで見ることはなくなり、
それとともに
私の意識からも消えていきました。

途中、最年少で6段や7段になったという
ニュースは見ましたが、
そのときは、そうなんだというくらいで、
さほどの興味もありませんでした。

ところが、再び私の心に火をつけたのは
最年少で初タイトル戴冠なるかという、
渡辺明棋聖(現3冠)とのタイトル戦でした。

最年少でのタイトル挑戦記録を
作ったばかりであり、
このタイトル戦に勝てば、
今度は最年少タイトル獲得となります。

その頃から、パソコンで藤井2冠のことを
よく調べていたのですが、
たまたまインターネット放送局である
abemaTVでタイトル戦を生で見られることを知り、
その日をとても楽しみにしていました。

戦いは朝10時からは始まり、
終わるのはだいたい20時頃です。

将棋って、一駒指すのに
ときには1時間くらい長考することもあります。

その間、解説者があれこれ予想を立てて、
それについて解説をしたりするのですが、
それだけでは全く時間がもちません。

そのため、将棋の話だけではなく、
食事の話や身近な出来事など
将棋とは関係ない話もあれこれしながら
なんとか時間をつなぐのです。
まあ、解説者も大変だなと思いました。

私の方と言えば、もちろん勤務時間内であり
仕事をしている最中なので、
ずっとテレビを見ているわけにはいきません。

でも、時間が空いた時には医局に戻り、
ずっとパソコンで成り行きを見守っていました。

やっていることや考えていることは
解説者の説明を聞いても
よくわからないのですが、
でもどうしても勝負の行方が気になり、
結局、毎回、最後まで見ていました。

最終的には渡辺棋聖との5番勝負は
3勝1敗で藤井七段が勝利、
17歳11か月で最年少初タイトル獲得を
果たしました!
パチパチパチ!

ほぼ同時期に行われていた
木村一基王位との王位戦7番勝負でも
藤井7段が4連勝しタイトルを獲得、
18歳1か月で最年少2冠となりました。
パチパチパチ!

それまでの2冠獲得の最年少記録が
羽生善治九段の21歳11か月ですから、
それを一気に4年近く縮めたことになります。

プロの棋士は今までに323人が在籍しましたが、
そのうちタイトルを
取ったことがある人が延べ45人、
2冠以上となると藤井2冠が16人目です。

現在8つのタイトルがありますが、
3冠となると8人、
4冠は5人、5冠は3人であり、
6冠、7冠は羽生善治9段の一人だけです。

顔ぶれを見ても、
大山康晴、米長邦雄、中原誠、谷川浩司と
そうそうたるメンバーが名前を連ねています。

いかに複数のタイトルを獲得することが
難しいかがわかります。

なお、3冠~7冠まので最年少記録は
すべて羽生善治9段が持っていますが、
藤井2冠がこのすべてを
書き換える可能性が出てきました。

9月22日からは王将戦挑戦者決定リーグが
始まります。
初日から藤井2冠と羽生9段の戦いがあり、
今からワクワクしています。

もしもこれで勝てば、
王将戦で渡辺3冠と再び
相まみれることになります。

そしてこれに勝つと、
史上最年少3冠が誕生します。
しばらく目が離せません。

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