令和元年から2年にかけての年末年始は
9連休でした。
私も、表向きはカレンダー通りの休暇なので
とてもウキウキしていました。

そうは言っても、
うちの緩和ケア病棟は医者が私一人なので、
全く病棟に行かないわけにはいかず、
また全く呼び出されないということも
ありえません。
当然、長期の旅行などは夢のまた夢です。

実際、その間に4人の患者さんが退院し、
2人の患者さんが亡くなり、
2人の緊急入院があったため、
全く病棟に顔出しをしなくてすんだのは
結局、二日間だけでした。

それでも、外来や病棟回診が
あるわけではないので、
残りの時間は比較的自由に過ごせました。

私の至福の一日の過ごし方は、
午前中は近所の珈琲館で
ブログを書いたり本を読んだりして過ごし、
昼からは昼飲みをしていい気分になり、
その後は映画を見て楽しみ、
最後は本屋に行ってあれこれ本を買い、
19時頃に家に帰るというパターンです。

でも、こんな過ごし方ができたのは
12月30日の一日だけでした。

というのも、十分な時間があるからこそ
長時間を要する仕事や作業を
この時に一気にやってしまおうという
計画があったからです。

そのうちのひとつがパソコンの引っ越しです。
Windows7のサポートの終了を機に、
古くなったパソコンを買い替え、
Windows10に乗り換えることにしました。

慣れないWindows10の操作を勉強し、
ついでに古いデータの整理などをしていたら
すべてを終えるのに数日かかってしまいました。
それでも、引っ越しができたのでホッとしました。

ただ、長期の休みを経験して思ったのですが、
休みは2,3日くらいが
ちょうどいいなということです。

仕事をして、しんどい思いをするからこそ、
休みの日の解放感やありがたさがわかるのであり、
休みが9日間も続くと、
刺激や緊張感がなくなってしまい、
かえって、退屈に感じてしまうのです。

これに関してはたくさんの名言があります。

「上り坂と下り坂は、一つの同じ坂である」
(ヘラクレイトス)
「寒さに震えた者ほど、太陽を暖かく感じる」
(ウォルト・ホイットマン)
「闇があるから光がある」(小林多喜二)

「人生においてもっとも耐え難いことは、
悪天候が続くことではなく、
雲一つない日が続くことである」
(カール・ヒルティ)

要するに、
苦しいことと楽しいことはセットであり、
どちらか一方だけでは、
不十分ということです。

仕事は苦悩だとまでは言わないまでも、
大変なことには変わりありません。

そんな忙しかった仕事から
やっと解放され、
家に帰って飲むビールだからこそ
最高においしいと感じるのです。

私は、この瞬間のために
一日を頑張っていると言っても
過言ではありません。

また、普段は月に1~2日くらいしか
休みが取れないので、
久しぶりに取れた休日などは、
私をとても幸せな気持ちにさせてくれるのです。

これも、土日を含め仕事やセミナーをこなし、
結構しんどい日々を送り、
そんな中でたまに休日が取れるからこそ
幸福感に浸れるのであり、
昼飲みという特別感も相まって、
至福のときに感じられるのです。

要は、つらさと解放感が
セットになっているからこそ、
意味があるのです。

そしてつらさが大きければ大きい程、
解放されたときの幸福感は格別なのです。
仕事と休日は、まさにそのセットです。

今回の9連休を過ごしてみて、
私はそんなことを改めて感じました。