ブログ:無意識と思考のクセ②

無意識は日常の至るところで働いています。
例えば、人と親しくなる場合、
どのような無意識の働きが
関与しているのでしょうか。

先ず第一印象で、
この人はよさそうとか、
この人とは合わなさそうといった判断が
瞬時に下されます。

その際、外見は第一印象に影響を与える
大きな要因のひとつであることは確かです。

その意味では、イケメンや美人は
スタートからして有利です。
羨ましい限りです。

もちろんそうは言っても、
外見だけで人の第一印象が
決まるわけではありません。
見た目以外の印象も当然重要です。

相手の表情や態度、雰囲気、
声のトーンやしゃべり方などから、
この人はいい人そうだとか、
この人は油断できないなとか、
そんな印象を「知らず知らず」のうちに
抱くものです。

ただし、そんな印象も、
自己評価の程度に
影響を受けると言われています。

つまり、自己評価の高い人は
自己評価の低い人に比べ、
相手に魅力を感じる程度が
大きいということです。

逆に言うと、自己評価の低い人は、
こんな自分なんて
受け入れてもらえるわけがないという思いを
抱きやすく、
そのため相手の魅力を低く見積もってしまう
傾向があります。

これらの判断にはすべて
無意識の働きが関与しています。
つまり、その人が今までの人生で
積み上げてきた知識や経験に基づき、
相手をいい人だとか近づきがたい人だとか、
無意識は判断を下すのです。

また、何か自分と同じ共通項があるだけで、
人は相手に対して親しみを感じるものです。

出身地が同じ、趣味が同じ、境遇が同じ、
ライフスタイルが同じ、価値観が同じなど、
共通するものがあればあるほど、
人はその人とのつながりや親しみを
感じやすくなります。

最近話題になった山ちゃんと蒼井優ですが、
価値観が共通していたことが
結婚の決め手だと彼女が言っていました。

もちろんそれだけではないと思いますが、
でも価値観が共通しているというのは、
かなり大きな共通項であり、
それだけでとても親しみが増すものです。

このように人は関連性や共通項があると、
そこにつながりを感じ、
「知らず知らず」のうちに
親しみを感じたりするものなのです。
これが無意識の働きです。

また人は、話を聴いてくれる人や
自分のことに理解を示してくれる人に
安心感や信頼感を抱きます。

一度、ポジティブな印象を抱くと、
他にもいろいろなポジティブな点があると
勝手に思ってしまうクセもあります。
これがハロー効果です。

例えば、相手に対して一度信頼感を抱くと、
この人は性格がいい、頭がいい、
どんな人にも優しいといった具合に、
自分の連想から生まれてくる
様々なポジティブな思いがどんどん膨らみ、
それがあたかも真実であるかのように
思ってしまうのです。

これも無意識のなせる技です。
実際には、自分が思うほどいい人ではなくても、
一度「いい人」というスイッチが
入ってしまうと、
人はそのように見えるようになるのです。

皆さんも経験があると思いますが、
恋愛や結婚などはその最たるものであり、
しばらく時間が経つと、
自分の思いは単なる幻想であったという現実に
気づかされることが少なくありません。

私たちは日常において日々、
「知らず知らず」のうちに、そして「何となく」
判断や行動をしているのですが、
それがまさに無意識によるものなのです。

しかし、多くの人は
その事実に気づいていません。
いかに自分が無意識に支配されているのか、
先ずはそのことに気づく必要が
あるのではないでしょうか。

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