ブログ:人はなぜやる気になるのか

何事もそうですが
やる気や意欲がないことは、
当然、行動に移されるともありません。

例えば運動が身体によいとわかっていても、
なかなかやる気になれない人にとっては、
運動を始めるのは困難ですし、
ましてはそれを毎日やり続けるとなると
至難の業です。

でもその一方で、
ある日突然、やってみようという気になり、
以降、ずっと運動を
やり続けているという人もいます。
私もそのうちの一人です。

ではなぜ私は、長年嫌がっていた運動を
突然、やる気になったのでしょうか。

そこには、無意識の中に蓄えられた
運動にかかわる「情報の蓄積」と、
そこに意味を見出す「きっかけ」が
あったからです。

つまり「下準備」と「スイッチ」があって、
初めて人は行動するようになるということです。

私自身、運動は健康によいことは
もちろんのこと、
運動はがんの予防にもなることや、
脳の働きをよくすることも
知識としては知っていました。

また、大胸筋や腹筋が鍛えられた
プロレスラーのようなたくましい身体を見ると、
すごい筋肉だなあと、
あわい憧れを感じることもありました。

さらに、毎朝、ランニングやウォーキングを
している人をしばしば目にしていましたが、
そんな光景を見ながら、
みんなよく頑張っているなあと思いながらも、
自分は、あんなしんどいことはできないなと
いつも思っていました。

そうは言うものの、
私自身、高校まではずっと野球をやっており、
短距離走や中距離走も結構得意でしたし、
いわゆる「ランニングハイ」を
経験したこともあるので、
運動そのものの気持ちよさは知っています。

しかし高校卒業後から40年間、
運動らしい運動はしていなかったので、
当然、ちょっと走っただけで
息が上がってしまい、
体力が落ちたことを自覚せざるを
えませんでした。

これらの知識や体験の情報は、
全て無意識にインプットされていますが、
敢えて運動を始めようという気にさせるような
ものではありませんでした。

そんなある時、偶然、
尿酸値が8.7(正常値は6.8以下)と、
高尿酸血症であることを
知ってしまったのです!

さらにこの値が高くなると
痛風になる可能性が出てくるため
これはまずいと真剣に思い出しました。

ビールやプリン体が多く含まれているものは
高尿酸血症にはよくないと
どの本にも書いてありましたが、
私には、大好きなビールや魚介類を
控えるという選択肢はありませんでした。

色々調べてみると、
食べるものよりも排泄する量を増やせば
よいということを知り、
この戦法でいこうと決心しました。

要は、十分に水分をとり、
十分量の排尿があればよいのです。
さらに、運動による発汗も、
当然排泄を促すことになり、
これも有効だと思いました。

ここで初めて、
「高尿酸血症」「排泄量の増加」
「運動による発汗」といった新たな情報と、
今までの運動にかかわる「蓄積された情報」が
つながったのでした。

そして「高尿酸血症を治す」という目的が
新たに生まれることで、
「運動をする」とことに対する
やる気のスイッチが入ったのでした。

話はちょっと横道にそれますが
5月10日のブログで
足の関節炎を発症したことを書きました。

色々な人から、痛風発作じゃないの?と、
からかわれましたが、
尿酸値を調べてみたところ6.7と
正常値になっていました!
ですから痛風発作ではなく関節炎です!
念のため。

話を元に戻します。

運動を本気でしようと思い、
それを実行に移すためには
下準備として、
運動が役立つという体験や情報が
無意識に蓄積されている必要があります。

しかしそれだけでは、
やる気モードにはなりません。
バラバラの情報を結びつけ、
そこに意味や目的を見出す
「きっかけ」があってこそ初めて、
「よし、やるぞ!」という
意欲が湧いてくるのです。

ただし、運動のように、
今まで「嫌だな」と思っていたことを
やり続けるためには、
スタートダッシュに成功しても、
継続できるとは限りません。

運動をずっと継続し、習慣化するためには
無意識のクセを知り、
それをうまく利用する必要があります。

それについては次回お話しします。

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