ブログ:「心の治癒力」に対する誤解

令和の時代に入って最初のブログです。
何を書こうか、ずいぶんと迷いましたが、
スタートは、私の人生のテーマでもある
「心の治癒力」について書くことにしました。

「心の治癒力」とは、症状や病気を治す力、
悩みや問題を解決する力のことですが、
その実体は「無意識の力」です。

上記の視点以外にも、
困難を乗り越える力、
自分を信じ、認め、慈しむ力、
物事をやり続け、成し遂げる力、等々
様々な側面がありますが、
心がもっている、自分を高め成長させる力が
「心の治癒力」だと言うこともできます。

ただ、「心の治癒力」については
少々誤解されているところがあるので、
今回はそのことについて書くことにします。

「心の治癒力」について話をすると、
要するに「病は気から」とか「気の持ちよう」
といったことですよね、
と言われことがよくあるのですが、
これが私にとって一番悲しいコメントなのです。

確かに心の状態いかんで病状は左右されますし、
つらい状況を乗り越えるためにも
心の持ち方はとても重要です。

しかし、そうは言っても、
そう簡単に思いを変えることなど
できないのです。

「気持ちを強く持とう」とか
「クヨクヨするのはやめよう」と思っても、
そんなことでは変わらないのです。

そうではなく、
何かしらの「きっかけ」があれば、
「うれいしい!」とか「よし、やるぞ!」とか、
そんな感情や思いが出てくるのが
「心」なのです。

つまり「心」に変化をもたらすのは、
自分の意志や思いではなく
「きっかけ」なのです。

「きっかけ」が心に変化をもたらし、
それが悩みや問題を解決する原動力になるのです。
そのことを、多くの人は理解していません。

ですから、「病は気から」とか
「気の持ちよう」などと平気で言う人は、
あたかも自分自身の力で、
「気」、つまり「心」を変えることが
できると錯覚している人なのです。

それともうひとつ、
「心の治癒力」があまり理解されていないと
思うことがあります。
それは「頑張ろう」とか「自分を変えよう」
といった思いが大切だという誤解です。

これも「心の治癒力」の話をすると、
しばしば耳にする誤解のひとつです。
もちろん、頑張ろうと思ってはいけないと
言っているわけではありません。

これは「頑張ろう」と思って、
それが実行できる人には、
わざわざ「頑張ろう」などと、
思わなくても、自然と頑張れてしまうのです。

もっとも本人には、
頑張っているという認識はなく、
ただ単に、淡々とやるべきことをこなしている、
といった感覚かもしれませんが。

この「頑張ろう」という思いが必要になる人は、
頑張ろうと思っても頑張れない人なのです。

頭では「頑張ろう」と思っても、
それに心がついていかず、
結局、やる気が出ず、
何も事が進まないという状況になるのです。

そんな人にいくら「頑張ろう」と言っても、
また自分に「頑張れ」と言い聞かしても、
所詮、空回りを生むだけであり、
結局のところ、
「やっぱり自分はダメだ」と、
さらに落ち込むのが関の山です。

「自分を変えよう」というのも全く同じ理由で、
それができる人は自ずと変わりますが、
できない人は、いくらそう思っても
できないのです。

本当は、全く正反対なのです。
「頑張る必要はない」
「自分を変えようと思わなくてもいい」
と自分に言ってあげることが
最初のステップなのです。

詳しい話は別の機会に譲りますが、
今言った理由で、
「頑張る」「自分を変える」という思いが大切、
などと本気で思っている人を見ると、
ああ、この人は全くわかっていないなと
思ってしまうのです。

実は5月5日に連続講演会①を
開催するのですが、
その時に「心の治癒力とは何か」という話をします。

このブログの続きや
「心の治癒力」について
もう少し詳しい話が聞きたい方は、
是非おいで下さい。
当日の飛び込み参加も可能です。
https://kuromarutakaharu.com/nittei/lecture/

それではまた皆さんと
お会いできるのを楽しみにしています。

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