ブログ:ADHDが世の中を変える!?②

今回もアンデシュ・ハンセン著、
「多動脳」(新潮新書)をもとに
話をさせていただきます。

人の脳には
やる気にさせるエネルギーの源である
「報酬系」と呼ばれる神経回路が
存在しています。

ところがADHDの人は
この「報酬系」がどうも活性しづらく、
そのせいで世界が少しつまらなく
思えてしまうようです。

ですからADHDの人は
絶え間なく周囲をスキャンし、
「報酬系」を刺激してくれるものを
探し求める必要があるのです。

それは、通常の刺激では退屈すぎて
なかなかモチベーションが湧かないことを
意味しています。

だからこそ学校や職場では
真面目に集中していないように
見られてしまうのです。

また脳には
何かを実行しようとするときに活動する
TPN(タスク・ポジティブ・ネットワーク)と
ぼんやりしているときに活性化する
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が
あります。

通常この二つは同時には機能せず、
TPNの機能がオンになると
DMNはオフになるのが普通です。

ところがADHDの人は
TPNの機能がオンのときも
DMNがオフにならず、
そのため何かに集中することを
妨げてしまうのです。

ただしDMNはぼんやりするだけではなく、
クリエイティブな能力を発揮するのにも
重要な役割を担っています。

実際、アドリブ演奏をしている
ジャズピアニストの脳を調べた研究では、
DMNの活性化が認められましたが
譜面通りの演奏をしているときは
そこまで活性化しなかったという
結果が出ています。

つまりDMNが働き続けているということは
創造性が豊かで
クリエイティブである可能性が高く
それがまさに
ADHDの人の特徴でもあるのです。

また脳には、視覚や聴覚など
感覚器から送られてくる大量の情報を受け取り
どの情報を意識までとどけるかを選別する
フィルターの役割を果たしている
「視床」という部分もあります。

ADHDの人は
このフィルターの働きが悪くなるため
常に刺激や考えが頭の中で
渦巻いている状態になっているのです。

ただしそれは、
新しいアイデア思いつきやすく、
クリエイティブな存在であることを
意味します。

さらにADHDの人には
ハイパーフォーカスという特徴もあります。

これは何かに夢中になると
周りで何が起きているのかにも
気づかないくらい
注意力を傾けることができる能力のことです。

文章を書くこと、料理をすることなど
人によって夢中になるものは異なりますが、
その時は、時間も空間も消えてしまい、
気づいたときには
3、4時間過ぎていたという状態になります。

起業家の人たちには
エネルギッシュでクリエイティブという
ADHDを思わせる特徴がある人が
多いと言われますが、これもうなずけます。

一方でADHDの不都合な症状は
運動をすることで
軽減させられることもわかっています。

運動することで心が落ち着き
学校での注意力が向上し
衝動を抑制することも
できるようになるのです。

誰もが強みと弱みを持っているように
ADHDの人たちも持っています。

ですからADHDは病気だと考えるより
強みだと考え、
その人が得意とするものを最大限に
発揮できるようにサポートすれば
社会の大いに貢献ができる存在になり、
ノーベル賞を取ることもできるのです。
(実際います)

そのような目で
もう一度ADHDを見直してみる必要が
あるのではないでしょうか。

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