ブログ:脳は眠らない①

私たちは日中起きて活動していますが、
夜は寝ます。

それは脳を休ませるためだと思っている人も
多いのではないのでしょうか。

しかし実際には脳は休むことはありません。
24時間、大切な活動し続けています。

そのへんの話について
書いてあるのが東島威史著、
「不夜脳」(サンマーク出版)です。

著者は脳神経外科の医者であり
長年、脳の研究や臨床にたずさわり、
その経験からこの本を書いています。

脳は休息よりも
実は刺激を必要としているというのが
著者の考えです。

このことは感覚遮断による
拷問をみてもわかります。

「白い拷問」といわれるものがありますが、
これは壁や床など
すべてが白い独房に閉じ込め、
無音状態で24時間光を照らし、
あらゆる感覚刺激を奪うというものです。

この拷問を受けた人は時間感覚を失い、
体調不良やうつ症状が出現、
その後、自我の崩壊に追い込まれます。

刺激がないと脳は壊れていくことが
このことからもわかります。

また人が完全無音で
全く光が入らない部屋に入れられると、
わずか25分過ごすだけで
幻視や幻聴が現れ始めます。

短時間であれば
外部から刺激を入れることで
その幻覚は抑えられます。

脳は幻覚を作っているのですが、
外部からの刺激が入ると、
それを処理するために
脳が活動せざるを得なくなるため
幻覚を見る機会が奪われているだけだと
言うのです。

刺激を遮断すると幻覚を見るのは
「正常」な脳の働きだとも言えるのです。

脳はもともと
刺激を処理するためにできた臓器であり、
刺激不足になると脳は廃れてしまうのです。

つまり脳は無理して
24時間活動しているのではなく、
休まずに活動していることこそが、
脳にとっての最適な働き方なのです。

ではなぜ人は寝るのでしょうか。
また寝ているときに脳は
何をしているのでしょうか。

実は、寝るのは脳を休めるためではなく
体を休めるためだと言うのです。

もしも眠らない状態を長時間続けると
脳が壊れるのかどうかについては
まだはっきりわかっていません。

ただし多くの場合、先に免疫系が壊れ、
感染症で命を落とすか、
心臓が壊れてしまうと言われています。

しか、何かに集中して疲れた場合、
頭がボーッとして
集中できなくなるという経験は
誰にでもあると思います。

これは脳が疲れたからだと思われがちですが
実はそうではなく、
脳への刺激のバランスが
崩れた結果に過ぎないと言うのです。

何かに集中しているときには
脳の一部を主に使うことになり
その部分の血流や代謝が集中します。

一方で、他の部分の血流や代謝が低下し、
今度はそちらが刺激を求め始めます。

例えば座りっぱなしで
デスクワークをして疲れると、
脳の「運動野」を刺激し、
体を動かしたりすると
脳はすっきりします。

また、思考や計算といった作業では
おもに左側頭葉を使いますが、
それで疲れたと感じると
右側頭葉(音楽、感覚)を刺激すると
すっきりします。

このように脳疲労とは
脳のバランスが偏った状態であり、
血流や代謝が落ちている部分を刺激することで
ある程度改善するのです。

このバランスの偏りが
脳疲労の正体だと言うのです。

では睡眠中に脳は
何をしているのでしょうか。

これについては次回お話しします。

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