ブログ:人を動かす

先日、40年ぶり?に
D・カーネギー著
「人を動かす」(新潮社)を読みました。

カーネギーの本は興味があったので
大学の頃に結構読んでいましたし、
今も手元に残っています。

この本は
よい人間関係を築くうえで
とても大切なことを教えてくれています。

もっとも理解したからといって
実行できるとは限らないので、
そこが難しいところではありますが、
もう一度自分を振り返り、
言動を改めるうえにおいて
常に座右に置いておくべき
名著だとは言えます。

この本には、
例えばこんなことが書かれています。

「批判や非難では人は変わらない」
「人を動かすには
その人が欲しいものを与えればよい」

これらは頭では十分に理解できますが、
日常の中で具体的に
どうすればいいのかとなると
なかなか難しいものがあります。

私などは意見が合わないと
当然のごとく反論し、
何とか私の意見が正しいことを
わかってもらおうとします。

しかしこれはよい対応ではないのです。

ではどうしたらいいのか、
「人を動かす」はこう教えてくれます。

議論はせず、相手の間違いも指摘しない。

人は自分の考えが正しいと信じているので、
それに疑いを投げかけるようなことを言っても
あらゆる言い訳や、
自分が正しいと
信じ続けるための根拠を探して反発し、
より頑なになるのが落ちです。

ですから、まずは相手の話を十分に聞き、
相手のことを理解するように努めるのです。

当然、その際には相手の立場にたって
話を聴くという姿勢が必要になります。

つまり人を動かすには
相手の視点に立って共感することが
まずは必要になるということです。

それができて初めて、
こちらが言うことも
受け入れてくれる土壌ができ、
相手が変わってくれる可能性が
でてくるというわけです。

さらにカーネギーは言います。

友好的な態度と
心からの相手への尊重が
相手が変わる魔法になる、と。

敵対する人に対して、
友好的な態度で接するのは
なかなか困難なことですし
意識しなければとてもできません。

ましてや相手の立場や状況を理解し、
それに対する尊重の念を抱くことなど
言われたからといって、
簡単にできることではありません。

ただ、相手の立場から見ると、
友好的で自分を尊重してくれる態度を
示してくれたならば、
どうしてその人に対して
反発心を抱くことができましょうか。

この本を読み返しながら思ったのですが、
これらの姿勢や態度は、
まさにカウンセリングの態度と重なります。

セラピスト自分の考えは先ずは脇に置き、
相手の立場に立って話を聞くとういのは
カウンセリングのときの傾聴の姿勢と
全く同じです。

さらに友好的で謙虚で共感的というのも
カウンセリングの姿勢そのものです。

カウンセリングの場合、
相手は第三者なのでこれが可能なのですが、
現実世界では
ネガティブな感情を抱いている人が
相手であることが少なくありません。

その相手に対して、
カウンセリングのときと
同じように対応するのは
かなりのトレーニングが必要です。

ただ、どんな場合でも
相手の視点から物事を見ることが
できるようになったならば、
人生における大きな財産になるだろうことは
十分に予想できます。

その意味では人生とはまさに、
トレーニングの場だと言えましょう。

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