ブログ:ホッキョクグマは減っている?
前回の続きで
今回も杉山大志著、
「データが語る気候変動問題のホントとウソ」
(電気書院)を基にお話しをさせて頂きます。
よく、地球温暖化により
北極圏の海氷が溶け、
ホッキョクグマの生息域が脅かされ、
絶滅の危機にあると言われています。
ところが実際はどうかというと、
ホッキョクグマの頭数は増えているのです。
実際、1960年代には
5,000~19,000頭と推定されていましたが、
現在は22,000~31,000頭だと
推定されています。
頭数が変化したのは気候とは関係なく、
1976年に制定された国際協定により
ホッキョクグマの狩猟が制限されるように
なったからなのです。
また地球温暖化により氷河が溶け、
世界の海面上昇が起きて、
これが進めば都市が水没するとも
言われています。
では実際にはどれくらい
海面上昇が起きているのでしょうか。
過去100年の世界平均を見ると
海面上昇は累計で20cm程度です。
毎日の満潮時、干潮時の海面の高さの差は
2メールくらい変わるのが普通ですから
それに比べるとほんの僅かです。
一方、東京の江東区では
地下水のくみ上げなどにより
この50年間で4メートルも
地盤が沈下しています。
これは人為的な原因による
事実上の海面上昇になっています。
これらを見ると
自然増としての20cmの海面上昇は
ほとんど問題にならない程度の
ことだということがわかります。
さらに海面が上昇することで土地が沈み、
世界の陸地が減少すると思われがちですが
実際には拡大しています。
その主な理由は、
森林伐採などの人間活動により
河川が運ぶ土砂が増加したことによります。
ですから、
地球温暖化が海面を上昇させ、
陸地を沈没させいるという説明は
正確さを欠いていると
言わざるをえません。
このように、
気象観測データや環境観測データ、
社会統計データを見る限りでは、
「気候が危機にある」ことを示す証拠など
何もないのです。
メディアは、
おどろおどろしい数値やグラフを見せ、
あたかも都市が水没するような印象を与え、
不安や危機感を煽り立てていますが、
あれらはすべてシミュレーションの結果です。
シミュレーションの結果は、
その前提の置き方によって
いかようにも変わるものです。
そのため地球温暖化の予測は、
計算する人により大きく異なります。
要するに気温上昇ひとつとっても
様々な要因が関与しているため、
科学的にはよくわかっていないというのが
現実なのです。
地球温暖化の原因が
CO2などの温室効果ガスだと言われていますが
実はこれも実際にはよくわかっていません。
シミュレーションで
地球の気候を再現できるのは
地表付近の世界平均気温の上昇だけであり、
同じモデルで過去の海面温度を調べてみると
全く当てはまらないことがわかります。
つまり、
今現在の状況をうまく言い表すように
数値モデルを作ることはできますが、
それを過去や未来の予測に使うことは
できないのです。
これが今の科学の現実ですが、
それをあたかも未来を正確に
予想できるかのように
報道やマスコミは言い続けています。
科学で解明されたことは
あくまでも「仮説」であり、
決して真実ではないということを
先ずは肝に銘じつつ、
報道は聞きたいものです。
