ブログ:末期のがん患者の希望を支える

末期のがん患者の場合、
余命はそう長くないのが一般的です。

そんな患者さんであっても
当然、望みや希望は持っています。

一番多いのは何と言っても
「苦しむことなく最後を迎えたい」
という希望です。

もちろん、よくなりたいとか
もっと生き続けたいという希望もあります。

しかしほとんどの人が高齢者であり、
もうよくならないという現実を
受け入れている人がほとんどです。

そんな人は、
また元気になりたいという
非現実的な望みよりも
最後は苦しむことなく穏やかに
亡くなりたいという
現実的な希望を持っている人の方が
圧倒的に多いのです。

多くの人は末期がんの最後は
苦しむというイメージを持っています。

ですから、そうならないように
楽に逝きたいという願いを持つのは
当然のことです。

もちろん、
その思いを叶えるために努力するのが
緩和ケア医の最も大切な仕事のひとつです。

痛みなどの身体的苦痛があると
みなさん早く逝かせて欲しいと懇願します。

その一方で、痛みがなくなると
こんな状態でいられるならば、
もう少し生き続けていたいと、
思いが百八十度変わる患者さんは
少なくありません。

ですから先ずは身体的苦痛を
取ってあげることが先決なのです。

それが十分にできて初めて
他の希望にも目を向けられるように
なるのです。

一方で、まだ諦めたくないと
思っている患者さんも確実にいます。

特に50代、60代という
若い患者さんの場合はそうです。

先日の大学の授業で
このような患者さんにはどのような
対応をしたらいいと思うかという質問を
4択問題で出してみました。

①共感的に話を聴き続ける
②有効性のある治療法はないということを
丁寧に説明する
③巷でがんに効くと言われる
代替療法を紹介する
④何もしなくても
がんが消えたという患者さんの話をする

正解があるわけではないのですが、
全体の半数の学生が①と答えており、
はやり話を聴くしかないと
思っているようです。

②~④はそれぞれ同数程度であり、
全体の6分の1くらいを
それぞれが占めていました。

私からすると
②の有効性のある治療法はないことを
説明するというのは、
最も患者さんの思いに反する対応なので
あまり好きではありません。

しかし現場では、
このような対応をする医者が
一番多いのではないかと思っています。

私は③の「代替療法を紹介する」を
よくしています。

以前は患者さん自身が、
様々な代替療法の情報を集め、
どれがいいのかを
私にあれこれたずねてくる場合が
結構ありました。

しかし最近そのような患者さんは
少なくなった印象があります。

私が勧める代替療法は
一貫して丸山ワクチンです。

理由は、1ヶ月1万と経済的負担がなく、
皮下注射なので希望すれば、
亡くなる直前までできるからです。

しかし一般の医者からは評判が悪く、
がんがよくなる的なことを言う代替療法を
医者が勧めるのは論外だとよく言われます。

しかし私からすると
患者さんに懇願されたからと言って、
効かないどころか、
かえって状態を悪化させる抗癌剤治療を
ダメ元だと言いながらも
続ける方が論外だと思うのですが‥

医療費もかさむし、
患者さんにも有害だし、
命を縮める結果になることも
わかっているからです。

同じ治療的関わりをするのであれば、
有効性は期待できなくても
有害性が少ないと思われる
代替療法の方がまだよいと思うのです。

お金も自己負担ですので、
医療費の無駄遣いも防げます。

まあ、こう考えるのは
少数派ではありますが‥

最後の④の対応も私は時々やります。

私自身、自然にがんが消える、
もしくは進行が止まるという
がんの自然寛解(かんかい)の患者さんは
十数人は経験しています。

私が経験した自然寛解の患者さんは
ちょっとしたサプリメントを飲んでいたという
患者さんはいましたが、
ほとんどの人が代替療法はしておらず、
自然の流れにまかせていたら
勝手に自然寛解してしまったという
患者さんばかりです。

ですから、
敢えての何かしらの代替療法をしなくても
「心の治癒力」が活性化されれば、
自ずとがんが小さくなるという話は、
抗癌剤治療が中止となり、
あとは死ぬのを待つだけだと
思っている患者さんにはよくします。

あえて代替療法を提案しなくても、
これだけでもイキイキとなる患者さんは
少なくありません。

これ以外にも患者さんの希望は
たくさんあります。

少しでもいいから家に帰りたいという
実現可能な希望から、
がんがよくなって
また旅行にでも行きたいという
実現不可能な希望まで様々です。

ではこのような実現不可能な希望を
患者さんが語った場合は
どのように対応すればよいのでしょうか。
(続く)

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