ブログ:ペップトーク
先日、占部正尚著
「心に火をつけるひと言」
~行動を生み出すペップトーク
3つの物語~(ワニブックス)を
読みました。
皆さんも、
スポーツ選手などが試合前に円陣を組み
みんなに向かって短い話をする場面を
見たことがあると思いますが、
あのときに語られるのがペップトークです。
つまりペップトークとは
わかりやすく行動指針を明確に伝え、
相手のネガティブな発想を
ポジティブに変換する
肯定的なショートスピーチのことです。
もちろん日常の中でも
短い会話で相手をその気にさせるのにも
大いに役立ちます。
ショートスピーチなのですが、
私がセミナーで教えている
コミュニケーションの考え方と
かなり重なっているため、
以前から興味を持っていました。
ペップトークは以下の4つの部分から
成り立っています。
①受容、②承認、③行動、④激励
最初のステップの「受容」ですが、
先ずは相手の事実を受け入れます。
例えば「仕事が忙しくてしんどい」
と言うのであれば、
「それって辛いよね」と、
先ずは現実を一緒に見つめ受け入れます。
次のステップが「承認」ですが、
これはないものに目を向けるのではなく、
あるものに目を向け承認する、
同じ事実に肯定的な意味を
見出すといったことをします。
例えば「忙しくて大変だ」に対しては、
「必要とされているという証拠だね」と
言ってあげるのです。
3つ目のステップは「行動」です。
これは相手にとってのぞましく
今すぐでもできるような
小さな行動を伝えてあげます。
例えば自分を働きすぎだと思っている人に、
「10分だけ休んでいいよと自分に言う」
といった具合です。
最後が「激励」です。
これは、背中の一押しになるような
短いひと言です。
例えば、
大谷が2023年のNBC決勝戦で言った
「今日は憧れるのをやめましょう」
などがそれです。
「あなたが笑うと世界がやさしくなる」
「苦しみは楽しみの前座」
「悩むのは真面目に生きている証」
なども激励のひと言です。
このように
受容、承認、行動、激励の
四つの要素で構成されている
ショートスピーチがペップトークです。
ペップトークの構成は
私がセミナーとして開催している
ホリスティックコミュニケーションと
考え方がとても似ています。
受容や承認は
カウンセリングの基本でもあるので
当然、共通しています。
また、問題点を指摘したりするのではなく
その人の「すでにできていること」に
焦点を当てるというのも共通しています。
さらに、その人がすぐにできる
「小さな行動」を呈示するというのも
考え方は全く一緒です。
また根底の考え方も同じです。
つまり、相手の中には
すでに乗り越える力があるという前提に立ち、
その力が発揮できるように
言葉で環境を整えるという考え方です。
私はこれを
「心の治癒力をうまく引き出す」と
表現しています。
ペップトークを日常で使う場合は、
相手の話を聴き、
「できていること」や
「やれそうな小さな行動」に
意識を向けながら
質問や提案をしていきます。
これって、
ホリスティックコミュニケーションと
ほとんど同じです。
興味のある方は
「心に火をつけるひと言」を
読んでみてください。
