ブログ:「調教師」のレベルを上げる
先週は「獣」をうまく調教し、
物事に集中して取り組めるための
様々な考え方やテクニックについて
紹介しました。
実は他にもたくさんの有用な方法があります。
「小さな不快」を取入れるというのも
集中力を高める有用な方法のひとつです。
例えば好きなお酒を
ちょっとだけ我慢するとか、
利き手ではない方の手でマウスを操作する、
といったことです。
このように普段から
小さな忍耐を積み重ねておけば、
全く違うシチュエーションでも
集中力が出しやすくなるのです。
小さな不快は心の筋トレのようなもので、
程度の負荷を与えることで強くなります。
ただし、不快の難易度は
成功率が8~9割程度になるように
設定するのがコツです。
毎回成功するようなレベルでは
トレーニングにはなりませんし、
そうかと言って難易度がこれ以上高くなると
気持ちがくじけてしまいます。
ですから成功率が8~9割程度の
「小さな不快」がちょうどよいのです。
他にもセルフイメージを書き換えることで、
「やる」自分を作ることもできます。
これは自分が集中できる人間になるために
よい意味での思い込みを作るということです。
思いこみは人を動かす原動力になります。
有能な人を思い浮かべるだけでも
その人のパフォーマンスが
アップすることからもそれはわかります。
また、ひとり言も集中力を高めるのに
役立ちます
これは指示的セルフトークと言い、
「膝の角度に気をつけて!」
「理解できないところはどこ?」
といった具合に、
自分に質問や指示を
投げかけるという方法です。
このような細かい指示や質問を
与え続けることで、
「獣」にやるべきことをするように
導く役目を果たしてくれるのです。
また「獣」の衝動をやり過ごし、
平静な自分を取り戻すための手法として
デタッチド・マインドフルネスがあります。
これは自分の思考や感情から距離をおき、
ひたすら自分を観察し続けるという方法です。
デタッチド・マインドフルネスにも
いろいろな方法があります。
例えば、ただひたすら通り過ぎる
雲の動きを観察するかのように
自分の心を眺めるというやり方です。
これは通り過ぎる電車を
ホームから眺めるというイメージでも
かまいません。
また、自分の感情を
実況中継するという方法もあります。
「今、スマホに触りたいと感じている
自分がいます」といったように
今の状態をあたかも他人事のように
言語化すればいいのです。
さらにムード・スコアリングと言って、
自分の感情をリアルタイムで
点数化する方法もあります。
「今、仕事を投げ出したいという気持ちは
80%くらいかなあ、
でもそんなことを考えていたら
イライラ感は10%くらい減ったかも」
といった具合です。
このようなテクニックを使うことで
自分を客観的に見つめることが可能となり
「調教師」が感情から切り離され、
理性を失わずにすむのです。
なお自分をどのような環境に置くかも重要です。
それにより仕事や勉強に対する
集中度合いが大きく変わるからです。
ちなみに広い部屋で、
自分にとって美しいと思える空間、
さらには、わずかな乱雑さがある状況が
最も集中できる環境だと言われています。
集中術に興味のある方は
「人生を変える科学的な集中術」を
読んでみて下さい。
