ブログ:提案する際のコツ
私たちは誰かから相談を受けた場合、
こうしたらいいといった
何かしらの提案やアドバイスをすることが
よくあります。
しかし多くの場合、
その提案は受け入れられません。
なぜならば、
自分の経験や思ったことを提案しても
それが相手の思いにフィットするとは
限らないからです。
ましてや提案のさいに
「騙されたと思ってやってみて下さい」
といった押しつけがましい言い方は
より一層よくありません。
人は「やってみて」と言われると
心理的リアクタンスが働き、
無意識に抵抗や反発を
してしまう傾向があるからです。
そのため表向きは
提案を受け入れているように見えても
実際には受け入れられないということが
しばしばあります。
ただし信頼関係がある人の場合は別です。
その人の言ったことだったら、
是非やってみようと思って
やってくれる可能性は十分にありますが、
あくまでも強い信頼関係がある場合の話です。
ではどのような提案の仕方ならば
受け入れてもらえる可能性が
高くなるのでしょうか。
最も一般的なのは
「例えば~なんかはどうですか」といった
言い方です。
ここには強制も押しつけもありませんし、
やんわりと選択肢を呈示しただけですという
雰囲気を醸し出せます。
ただしその際には、相手の反応を
しっかり見ておくことが必要です。
多くの人は、
「そうですね」と言ってくれますが、
実際にはあまりいいとは思っていないことが
しばしばです。
それは相手の表情や
言葉のトーンでわかります。
ですから、
これは今ひとつだなと感じた場合は、
「無理にする必要はありませんので、
その気になったらやるくらいで結構です」と
言い添えて上げればよいのです。
逆に、「そうですね」と言ったからといって
では是非やってみて下さいなどと言うと、
これは押しつけ感がいっぱいになり、
かえって抵抗されてしまいます。
相手が自分の提案を
受け入れてくれたか否かは、
相手の言葉ではなく、
雰囲気や言動を見ながら
判断することが重要です。
また、提案をしたあとに
「もちろん自由に決めてもらって結構です」
と付け加えることもよくします。
こうすると
提案を受け入れるか否かの決定権は
相手に委ねられるため、
当然、押しつけがましさはありません。
また、相手がその提案を受け入れた場合、
それは自分の意思で決めたことだと
思ってくれる可能性が高くなります。
人から言われたことをやるのと、
自分で決めたことをやるのとでは
モチベーションが全く異なります。
ですから、このような言い方は
提案をする際にはとても有用です。
また、第三者の言葉として提案しても
受け入れられやすくなります。
例えば、
「ある専門家の人が言っていたんですが…」
「ある本に書いてあったんですが…」
といった具合です。
これは通常、目の前の人から
直接アドバイスをもらうよりも、
第三者を介した間接的なアドバイスの方が、
信頼性が高くなり、
かつ抵抗が少なくなる傾向にあるからです。
このように同じ提案でも、
ちょっとした工夫をすることで
相手に受け入れられやすさが
違っているのです。
