ブログ:なぜ「マスクの適正化」にこだわるのか?

私はマスクの適正化について、
今年の6月から病院の感染対策室に足を運び、
9月の医局会で医師全体に話をし、
その後アンケートもとりました。

マスクの適正化に向けての活動は
あくまでも私個人が
何とかしなくてはという思いに駆り立てられ
やっている行動です。

どうしてそこまでして、
マスクの適正化にこだわり、
行動をし続けているのでしょうか。

その理由のひとつに
「病院に笑顔を取り戻したい」があります。

しかし、それ以外にも
実はもっと大切な思いがあることに
気づきました。

それは自然治癒力(免疫系)の存在を
再認識してもらいたいという思いです。

本来、病気を治すのは自然治癒力であり
薬や点滴はそれをサポートするものです。

以前は風邪やインフルエンザを治す薬は
ないと言われており、
寝て治るのを待つのが基本でした。

寝ていれば治るというのは
まさに免疫系の働きによるものであり、
これが自然治癒力と言われるものです。

今はタミフルなどの
抗インフルエンザ薬がありますが、
これとてウイルスをやっつけるわけではなく
増殖を抑えることで
治るまでの期間を1日程度
短くするだけのものです。

また、ワクチンを打つのは、
ウイルスをやっつけてくれる
抗体を作るためです。

抗体ができることで、
以後、同じウイルスに感染しても
すぐさま対応できため、
症状も軽くすむというわけです。

もちろん、ワクチンを打たなくても
自然感染によっても抗体は作られます。

ですからウイルスに感染することは
必ずしも有害というわけではないのです。

たとえ感染したとしても
健康人であればほとんどの場合、
免疫系(自然治癒力)の働きで自然とよくなり、
今後の感染にも対応できるようになるのです。

ところが今は、
ウイルスに感染したら
いけないと思い込んでいる人が
非常に多いように思うのです。

だからこそ常にマスクをして
感染予防を徹底しなければいけないと
思っているのではないでしょうか。

もっとも現実的には
マスクをしていても
感染するときは感染します。

ウイルスに全く感染せずに
日常を過ごすことは
現実的にはほぼ不可能です。

知らないうちに感染し、
知らないうちによくなっている人も
たくさんいます。

ですからウイルス感染を「悪」だと決め込み
常にマスクを着用して
可能な限りウイルスの侵入を阻止するなどと
気張る必要はないのです。

そもそも、マスクは感染予防に有効だと
思っている人も多いようですが、
実ははっきりしたことがわかっていないのです。
→コクランライブラリー

また、前回のブログでも紹介したように
日常的にマスクをし続けることの
デメリットも多々あります。

要するに
感染予防効果がはっきりせず、
かつデメリットも多いマスクに、
今なおこだわり続けているのは、
本来病気を治す主役は
自然治癒力であるということを
すっかり忘れてしまっているからではないかと
思うのです。

だからこそ、マスクの話をすることで
いま一度、私たちの体に備わっている
免疫系(自然治癒力)の重要性を
再認識してもらうきっかけになればと
思っているのです。

これが「笑顔を戻したい」という思いと共に
私の根底にある思いなのです。

ブログ:なぜ「マスクの適正化」にこだわるのか?” に対して2件のコメントがあります。

  1. 岩永弘美 より:

    黒丸先生、大賛成です!
    私は保育や療育の仕事をしていますので、子どもたちにとって、周りの大人の表情が、認知や情操にどんなに必要かを知っていますので、この数年間のマスクがどれほどのものを奪ってしまったのか?とても、怖い気がしています。
    過去は取り戻せなくても、これから、多くの人の笑顔の中で育つ子どもたちが増えますように願っています。

  2. holicommu より:

    ありがとうございます。

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