「あなたはコーヒーが好きですか?」
このようなごく普通の質問であれば、
さほど抵抗なく、
「好きです」とか「あまり飲みません」
といった答えを返すことができます。

ところが、あまり答えたくないと
思っているような質問をされた場合、
例えば、夫婦関係がギクシャクしている人に、
「旦那さんとはうまくいっていますか?」
といった質問などは、
一瞬ためらいながらも、
「まあまあです」とか「それなりに」などと、
適当にごまかして答えられてしまうことが
少なくありません。

質問に答える場合、実は、「無意識」が、
今までの知識や経験から得た情報をもとに、
どのような答えをするかを
瞬時に判断しています。

先程の場合などは、
本当のことを言ってしまったら
「ダメな女だと思われるにちがいない」
「不幸をさらけ出すことになるので恥ずかしい」
「あれこれ探られそうで煩わしい」
といった判断のもと、
適当にごまかして答えるという「行動」を
取ろうという選択をするのです。

つまり、何かを質問された場合、
答えにくいとか答えたくないと感じたならば、
それは「無意識」が答えることに
抵抗を示しているということなのです。

逆に、「無意識」からの抵抗を
受けないような質問ができるようになると、
相手から様々な有用な情報を得ることができ、
時にはそれが悩みや問題を解決するための
きっかけになったりもします。

例えば、さんざん旦那の悪口を言い、
うちの旦那は最悪だと言っているような女性が
いたとしましょう。

彼女からすれば、
旦那にはこれっぽっちもよいところがない、
といった思いで一杯でしょうし、
仮によい部分があったとしても、
そんなことに目を向けたくないし、
認めたくもないと思っているのが普通です。

このような思いを持った人に
「そんな旦那さんでも
よいところはあるのではないでしょうか?」
などと質問すると、
「無意識」の抵抗や反発にあってしまい、
「いいところなんて、ひとつもありません!」
などと言われてしまうのが関の山です。

このような場合は、
「無意識」に抵抗されないように、
さりげなく心に入り込み、
逆にそれをうまく利用すればよいのです。

例えば、
「旦那さんに点数をつけるとしたら
100点満点中何点くらいの人ですか?」
とたずねます。

するとたいていの人は、
「10点くらいじゃないですか」といった、
かなり厳しめな点数が返ってきます。

彼女からすれば、
「10点でしかない」「マイナス90点」の
どうしようもない旦那だという思いで
答えています。

これが「無意識」をうまく利用した
質問のひとつです。

なぜならば、この答えは
「旦那は10点くらいは
認めてあげられるところがある」ということを
知らず知らずのうちに
言わせてしまっているからです。

あとは「どんなところから、0点ではなく
10点はあると思われるんですか?」
とたずねたらよいだけです。

すると、ちょっと考えながらも、
10点だと言ってしまった手前、
その理由を答えざるを得ません。

すると、「無意識」に埋もれていた
あまり目を向けたくなかった情報にも
目を向けざるをえなくなり、
「給料だけは毎月入れてくれるから」
「稀に誕生日プレゼントをくれたりするから」
といった答えを返してくるかもしれません。

旦那は最悪だと思っている彼女からすれば、
旦那の良い点に目を向けるなどということは、
「無意識」の抵抗にあって普通はできません。

でも、このように「無意識」を逆に利用し、
抵抗されることを
うまくかわすような質問をすることで
旦那さんに対するネガティブな気持ちを緩め、
多少なりとも、見方を変えてもらう
きっかけをつくることは可能なのです。