新年あけましておめでとうございます。
今年最初のブログですので、
将来のことについて少々、
勝手な思いを語らせて頂こうと思います。

今年5月には新年号になり、
8月には還暦を迎えます。
そんな節目の年をどう過ごすか、
今後どうしていくかについて
今あれこれと考えています。

そもそも私は
西洋医学に疑問を持っていたがために
医者になった人間です。

つまり、人間を精巧な機械と見なし、
治療は機械の故障を治すのと同じだという
西洋医学の機械論的価値観に疑問を持ち、
そんな医療を変えたいという思いから
医者になった人間なのです。

そうは言いながらも、
では具体的に何をしたらよいのか、
自分には一体何ができるのかということになると
全くもって暗中模索の状態だとしか
言いようがありませんでした。

でも最近になってようやく、
これかもしれないなと思える
テーマが出てきました。
それが「コミュニケーション」です。

もちろん、コミュニケーションの重要性は
今さら私が言うまでもないことですが、
実は、医療におけるコミュニケーションは、
一般分野でのコミュニケーションとは
その意味が大きく異なっています。

ごく簡単に言うと、
家庭や職場におけるコミュニケーションは、
お互いの理解や人間関係の改善といった意味で
とても重要になります。

ところが、医療におけるコミュニケーションは
もちろんそのような側面もありますが、
それ以上に重要になってくるのが、
患者さんの病気や症状に
直接的な影響を与えてしまうということです。

つまり医療者、特に医者の
コミュニケーションの取り方いかんで、
治療効果や病気の治り具合に
大きな差が出てきてしまうということです。

言い換えるならば、
医療におけるコミュニケーションには
薬を使わない治療という側面があるということです。

しかし病気や症状にコミュニケーションが
そんなに影響を及ぼしているということは、
あまり認識されていません。

高々、患者さんに安心感を与えたり、
信頼感を持ってもらう上で
コミュニケーションはとても重要だ、
くらいの認識しかないのです。

ですから、医療における
コミュニケーションの重要性を
少しでも理解してもらうために、
「コミュニケーション医学」という分野を作り
これを広めていきたいとうのが、
今、私の中にある思いなのです。

最初にも言ったように、
私が医者になった動機は、
医療を変えたいという思いからでした。
その思いは、医者なって30年以上が経った今も
変わってはいません。

ただ、あまり大それたことや、
非現実的なことを言っても仕方ありません。

夢や理想を持つことは悪くはないのですが、
一方で、できることしかできないという
当たり前の現実が歴然と存在しています。

ですから、医療を変えたいという思いは
持ち続けつつも、
できることを少しずつ
実行に移していくということしか
実際にはできません。

そもそも、コミュニケーション医学という分野が
本当にできるのか、
またできたとしても、
それがどのくらい医療に影響をおよぼせるのか、
実際には全くわからないのです。

でも、何もせずに
残りの人生を過ごしていくというのは、
私の選択肢にはありません。

これからも初心を忘れることなく
まずは節目の年である平成31年を
乗り越えたいと思っています。

それでは皆さん、
今年もよろしくお願い申し上げます。