私たちは様々な場面で怒ります。
旦那や子供に対してしょっちゅう
怒りを爆発させる妻もいれば、
職場でいつもイラッとしながら
怒りを溜めている人もいます。

怒りを感じるのは
人に対してだけではありません。
会社や組織、社会、制度、世の中など、
人は様々なものに
怒りを感じながら生きています。

たいていの場合、
怒りは人間関係をギクシャクさせ、
自分自身にとってもストレスになります。
場合によっては離婚や退職、決別といった
人生における大問題に発展してしまうことも
少なくありません。

だからこそ、
そのようなことにならないためにも、
怒りをうまくコントロールできるように
なることが必要になってくるのです。

ではどうしたら
ちょっとやそっとのことでは怒らず、
常に冷静に対応できるようになれるのでしょうか。

それにはいくつかの方法や考え方があります。
まず大きく分けて、
1)その場の怒りをコントロールする方法
2)怒りそのものをあまり感じないようにする方法
の二つがあります。
今回は1)について書きます。

人はちょっとしたことで怒る生き物です。
それは避けられません。
だからこそ、怒りを感じてしまったら、
先ずはそれをうまくコントロールする術を
知っておく必要があるのです。

怒りをコントロールする上での第一段階は、
今自分は怒っているということに、
気づけるようになることです。

そのための第一歩が、
「怒り」や「イライラ」の感情を
意識するこです。

いつの間にか怒りを
爆発させていたという状態から、
「今、自分は怒っている」
「今、自分はイラッとした」と
その瞬間を自覚できるようになれば
第一段階はクリアです。

次に怒りを自覚したとき、
それに対して対応する術を予め準備しておき、
それを実行するというのが第二段階です。

その際に行う、怒りを静めるための対応策には
たくさんのものがあります。

例えば、深呼吸をするとか、
怒りのピークは6~10秒程度なので、
10秒数えて待つといった方法が
よく本には紹介されていますが、
目の前に自分を怒らせる人物がいるときには
なかなか難しいものがあります。

また、怒りを数値化するという方法もあります。
全く怒りがない状態をゼロ、
怒りのピークが10だとしたら、
今はいくつだろうと心の中で
瞬時に数値化するのです。

数値化するという作業は、
怒りの感情を客観視する作業に他なりません。

そうすることで怒りの感情に
巻き込まれにくくなり、
かつ、一歩離れた状況から
自分の感情を見つめることができるので、
自ずと怒りをコントロールしやすく
なるというわけです。

他にも心の中で「ストップ」と叫ぶとか、
「ありがとさ~ん」と心の中で
繰り返すという方法もありますが、
怒りの感情に巻き込まれずに、
この言葉に意識を向け
実行できるようになるためには、
結構、練習が必要です。

私が自分でためして、
これなら何とかできると思ったのは、
その場から離れるという方法です。

一度、怒りモードになってしまうと、
上記のような方法を使っても、
なかなかコントロールするのは難しいものです。

一方、怒りの原因を物理的に切り離せれば、
自ずと怒りは落ち着いてきます。

離れる理由は何でもかまいません。
「ちょっとトイレ」「あとで話す」「思い出した」
等々何でもよいのですが、
とにかく物理的に離れることです。

先日も病棟で、好戦的なナースから攻撃され、
怒りがこみ上げてきたのですが、
これにつきあっているとやばい!と思い、
「ちょっと外来に行く!」と言って
その場を離れました。

後ろからは「逃げる気ですか!」
という声が聞こえましたが、
そんな罵声はものともせず、
さっさとその場から立ち去りました。

お互い怒りモードの状態では
冷静な話も建設的な話もできません。
話をするのであれば、
また日時を変えてする方が賢明です。

もっともその場から離れるという方法も
怒りがこみ上げてきつつある段階で、
「これはまずい」と気づかないことには
実行に移せません。

普段から、怒りがこみ上げてきたら、
その場から離れるというルールを自分の中で
決めておくというのもよいのかもしれません。

あとは練習あるのみです。
みなさんも、試行錯誤しながら
自分に取って最もやりやすい方法を
見つけてみて下さい。