人は誰でも心地よさを求めます。
しかし、その心地よさは人によって異なります。

みんなと一緒にいるのが心地よい人もいれば、
一人で自由に過ごすことに心地よさを
感じる人もいます。

楽しいことやイキイキすることは
人によって全く異なるのです。

私などは、心理関係の本を読んでいるときは、
結構イキイキしています。
本を読みながら色々なアイデアが浮かんだり、
こんな視点があるんだ!と気づいたりできるので、
とても刺激的で楽しいのです。

しかし、本に全く興味のない人にとっては
本を読むことは苦痛以外の
何ものでもないでしょう。

また外向的な人は、
色々な人とすぐに友達になれるし、
みんなと一緒にいることを楽しいと感じます。

一方、内向的な人は、
人と関わるのがあまり得意ではないので、
どちらかと言えば一人でいることを
好む傾向にあります。

一般的に、外向的な人の方が
好印象を持たれる気がしますが、
それがよいか悪いかは別問題です。

外向的な人は、色々な人とつながるのがうまく、
またリーダーに向いていると言われますが、
その一方で、
自分勝手で傲慢な振る舞いをする傾向があり、
かえって嫌われることもよくあります。

逆に、内向的な人は思慮深く、
ひとつのことに集中して取り組むことを
好む傾向があるため、
芸術家や研究者に向いています。

当然ですが、このように
内向的な人と外向的な人とでは、
得意なことや心地よさを感じることが
全く違うのです。

ただし、自分が心地よいと思っているところに
居続ける限り、新たな自分を発見したり、
自分の世界を広げることはできません。

自分の可能性を広げるためには
自分が苦手意識を持っていることにも
少しだけ踏み込む勇気が必要になってきます。

このように考えると、
心地よさの中で過ごすことも絶対に必要ですが、
そこからほとんど出ることなく、
自分の苦手なことにチャレンジしなければ、
人は自分を広げることも、
成長させることもできません。

その意味では、
心地よさの中に居続けることは
必ずしもよいことだとは
言えなくなってしまうのです。

私自身も、もっと自分を高めたい、
成長させたいという気持ちはあるのですが、
その一方で、どうしても苦手なことや
やりたくないことは避けてきました。

例えば、人前で挨拶をするというのも
私が最も苦手とすることのひとつです。
とっさに指名されても、
気の利いた挨拶ができる人というのは、
本当にうらやましく思ってしまいます。

もしも、もう少し挨拶がうまくなれば、
もっと自分に自信が持てるようになるだろうし、
人前で、自分の言いたいことを
もう少し積極的に
アピールできるようになると思います。

しかし、人はそう思っていても、
苦手なことに対しては
なかなか足を踏み出すことができないものです。

できる人にとっては、たったそれしきのことだと
思うかもしれませんが、
苦手意識を持っている人間に取っては、
かなり高いハードルに感じられるのです。

では、どうしたら
苦手意識を乗り越えられるのか、
また、心地よさの中だけで生きていては、
本当に成長や進歩はないのか、
この点について、
次回は考えてみたいと思います。