私たちは自分の意思決定は自分でしていると
思っているかもしれませんが、
実際には環境要因に大きな影響を受けています。

例えば、職場に好きな人がいたら、
その人と一緒に働けるというだけで、
仕事が楽しみになりますし、
積極的に仕事をがんばろうという気にもなります。

逆に、嫌いな同僚や上司がいた場合には
気持ちはどんよりと沈み、仕事への意欲も低下し、
早く仕事を切り上げようとするかもしれません。

このように、私たちは自分を取り囲む
様々な環境から影響を受け、
それが自分の気持ちや行動、意思決定に
大きく関与することになるのです。

環境と言っても、
自分が影響を受けていることを
はっきり認識できるものもあれば、
何の違和感もなく日常に溶け込んでいるため
自分が影響を受けているということすら
全く気づかない場合もしばしばあります。

あるとき私は一人で東京の町中を、
夕食に何を食べようかと思いながら歩いていると、
なぜか、カレーが無性に食べたくなり、
近くにCoCo壱番屋があるのを思い出し、
そこでカレーを食べました。

普通は、一人でいたとしても、
居酒屋に入りカウンターで酒を飲みながら、
串カツや刺身を食べるのが普通なのですが、
なぜかこの日は
カレーが食べたくなってしまったのです。

自分でも不思議だなあと思っていたのですが、
ふと思い出したのです!
実は、その日の午前中に映画を見に行ったのですが
そこでおいしそうにカレーを食べる場面が
二度ほどありました。

そのシーンを見て思わず
「おしいそう」と思ったのを思い出したのです。

そうなのです!
まさに、これが私にカレーを食べたいと思わせた
正体だったのです!

このように、自分では全く
意識していなかったにもかかわらず、
夕食に何を食べようかと考えた際、
「カレーがおいしそう」という
潜在意識にあったこの情報が
私にカレーを食べる決心をさせたのでした。

このことからもわかるように、
自分の意思決定は自分が決めているようで、
実は、環境要因に大きな影響を受けているのです。
その際重要な役割を担っているのが潜在意識です。

私たちは意識するしないにかかわらず、
つねに環境から情報を受け取り、
それが潜在意識で処理され蓄えられています。

そして物事を判断する際には
無意識レベルでその情報を参照し、
これだと思ったものを取り出すという
作業をしているのですが、
それを私たちは自分の意思だと
「錯覚」しているというわけです。

このようなことから、
環境は私たちにとてつもない影響を
及ぼしていることがよくわかります。

逆の言い方をするならば、
私たちの意思は、環境によって
操られていると言っても過言ではありません。

それをうまく使っているのが宣伝や広告です。
毎日、テレビや新聞、ネットで
大量の宣伝や広告を目にしますが
これらの情報は全て潜在意識に蓄積されます。

何か知らないけど気になるとか、
なんとなく買いたい、食べたいと思った場合、
それは潜在意識に蓄えられた情報が、
意識に上ってきた結果なのかもしれません。

何も言わすに
静かにあなたの心に影響を与えているもの、
それがまさに環境なのです。